18歳のころからバイクに乗り始め、国産モデルから’87 EVOスポーツチョッパー、’81 ローライダーチョッパー、’49 WLチョッパーを乗り継ぎ、今から2年ほど前に現在の愛機である’90 EVOリジッドチョッパーを手に入れた小野利志也。このEVOには運命じみたものを感じていると彼は話す。
「たしか10歳くらいのときだったと思うんですが、当時このEVOを叔父さんが乗っていて、後ろに乗せてもらったことがあるんです。今とは全然違うカタチだったんですけどね。それが自分にとって初めてのバイク体験で、今でもよく覚えています。家に帰ってから母親に、そのことを興奮気味に自慢していた記憶があります。そのEVOが回り回って、偶然行きつけのショップで売りに出ていることを知り、これはもう買うしかないと思いWLから乗り換えたというわけです」
バイクに興味を持つキッカケとなったその叔父さんとは、episode 74で紹介した小野まこと氏なのであるが、親戚というより友達感覚での付き合いが続いているという。そんな彼の足元を固めているのはパープル&ブラックのラフアウトを使用したジョブマスターで、ソリッドレッドのEVOリジッドともよく似合っている。
「赤が好きなんですよね。このEVOも赤じゃなかったら買ってなかったかもしれません。もう一足持っているウエスコはボスなんですが、こちらは赤のラフアウトで真っ赤っ赤ですからね(笑)。このボスが初めてのウエスコブーツなんですが、普通は一足目に赤は選ばないですよね、きっと。人と違うもの、個性的なものが好きなんです。今考えれば、物心ついたころから、捻くれていたと思います(笑)。人と同じじゃ面白くない、流行り物にはあまり興味がないですね。ハーレーの魅力はまさにそこで、百何十年も続くバイクメーカーというところと、カスタムで理想のスタイルを手に入れることができるところに惹かれています。ウエスコの魅力も同じだと思います。流行り物じゃない質実剛健なワークブーツで歴史があり、そしてカスタムで個性を追求できる。次のウエスコブーツは黒の表革にしようかと考えているんですが、何か魅力的なカラーレザーがリリースされたら、きっとそっちを選んでしまうんでしょうね(笑)」