「第32回ヨコハマホットロッドカスタムショー2024(以下HCS)」が12月1日(日)にパシフィコ横浜で開催された。来場者数2万4,000人を記録したHCSは、世界のカスタムシーンから注目を集める日本最大のカスタムショーである。出展されたカスタムバイクを中心に、メインコンテンツのライドインショー、ゲストバイク、さらにオフィシャルスポンサーブースの一部をレポート第一弾で紹介させていただいたが、今回のレポート第二弾では、お待ちかねのメインアワードを獲得したマシンを発表!
ムーンアイズオフィシャルの報告によると、出展されたカスタムバイクは500台、カスタムカーは200台、ベンダーブースは340枠、オフィシャルスポンサーは17社にのぼり、合計119のアワードが授与されたという。出展されたカスタムバイク500台の頂点に輝いたマシンは!? それではじっくりとHCSレポート第二弾をお楽しみください!!
まずは出展されたカスタムマシンをご紹介。こちらの車両はSTOOP MCが手掛けたナックルチョッパー。ストレッチされたフロントフォークにより美しいスタイリングを入手している。タンクのマウント位置、マフラーのラインも絶妙だ!
京都のホットチョップスピードショップが製作したショベルヘッドのドラッグレーサー。ドラッグレースに傾倒する同店ならではのリアルワン!
同じくこちらのドラッグレーサーはシウンクラフトワークスの作。ショベルエンジンをベースにカスタムバイクとしても十分に見応えある車両に仕上げられている。まさに機能美だ!
ワイルドロードは4台のチョッパーを持ち込んだ。同店の十八番とも言える美しいロングフォークチョッパーの共演である。段差を利用した立体的な展示方法も秀逸だ。
Best Displayを受賞したブルーグルーブのブース。徹底的にリアルにこだわり、日常に溶け込むチョッパー&ボバーをアウトドアテイストを取り込み展示。
恒例のA-Syks & MANXMAN & MMM PRODUCTSの合同ブース。A-SyksのEVOスポーツカスタムにMANXMANのKカスタム、そしてMMM PRODUCTSのオリジナルパーツが展示・販売された。
こちらも恒例のHave Fun!! ブースはハーレーを中心としたフラットトラックレーサーを数多く展示。終始、人垣が耐えることはなかった。
Have Fun!! ブースに展示されたこちらのマシンはホットドックが手掛けたビュ―エルベースのフラットトラックレーサー。足周りを中心にハイエンドパーツを装着!
KID CUSTOM FACTORYが製作したショベルリジッド。ボリュームのある前後タイヤでボバーテイストを醸し出すカスタムマシンであるが、エクステリアの作り込みにも注目だ。
BOOTLEGが持ち込んだショベルチョッパー。アイコニックなブラック&イエローのパワーユニットにストレッチされたフロントフォーク、シートのフリンジもイイ雰囲気である。
こちらはオフィシャルスポンサーのBMWモトラッドブース。この夏発表された「R12 カスタム・プロジェクト」のマシン4台と、新型「BMW R12」が展示された。
「R12 カスタム・プロジェクト」に参加したビルダーがこちら。左から「HAMANS CUSTOM」「MOONEYES」「CHIRIHAMA SANDFLATS」「TRIJA」。
ブースでは「R12 カスタム・プロジェクト」参加ビルダーのトークショーも開催され、マシンの見どころなどが語られた。
BMWモトラッドブースの女性モデル。車両はTRIJAが手掛けたカスタムマシン。
こちらは同じくオフィシャルスポンサーのロイヤルエンフィールドブースに展示されたスーパーメテオ650をベースにインドネシアのAMSガレージが製作した「PHOENIIX」。ワンオフのガーターフォークにフレーム、そしてアルミのエクステリアに目を惹かれる驚愕のマシンである。
同じくロイヤルエンフィールドブースに展示されたこちらのマシンはアメリカのICON ONE THOUSANDが製作した「Always Something」。ベースモデルはショットガン650で、80年代のジャパニーズモデルを思わせるネオレトロな雰囲気を漂わせている。
HCSの人気コンテンツ、ピンストライプギャザリングも大盛況! ご覧のようにブースは鮨詰め状態!!
ピンストライプギャザリングの参加アーティストは、お馴染みのシェイキンスピードグラフィックス、ケン・ザ・フラットトップ、M&Kカスタムサインズ、ハイジャンパーもブースを出展。
こちらはベンダーブースの模様。ファーストアローズにハマーサイクル&ハードリー・ドライバブル、ViSE CLOTHINNNG、WOLF PACKのブース。
続いて大人気のTT&CO.、アイアンハート、ノーネーム、オーシャンビートルもブースを出展。
ここからは再びカスタムマシンをピックアップ。こちらのマシンはDEEP DIGが製作したULHチョッパー。ストレッチされたフロントフォークにより後ろ下がりのスタイリングを構築。マフラーの取り回しも手が凝っている。Born Free’s Pick獲得!
NAVY’Sが持ち込んだパンヘッドカスタム。アンティークモデルテイストのスタイリングに各部の煌びやかなクロームが映える一台。
PANDEMICが手掛けたショベルヘッドをベースにしたオフロードマシンのテイストを取り込んだこちらの車両。注目はシート&リアフェンダーの処理である。
合法マフラー「DR.ジキル&MR.ハイド エキゾースト」もブースを出展。ハーレーディーラーでも販売されているJMCA政府認証マフラーである。
ドゥカティのモンスター900をベースに46ワークスが手掛けた一台。ソリッドかつシンプルなカフェレーサーカスタムだ。
同じくドゥカティのスクランブラーをベースにWedgeが製作したカフェレーサーカスタム。トラスフレームの存在感が際立つクリーンなマシンである。
SUNRISE CYCLESのブースでEVOリジッドチョッパーと女性モデルを撮影!
カスタムショーに華を添える女性モデルはどのブースでも大人気!!
MOONEYES Taipei’s Pick、Art of Speed’s Pick, Malaysia、Free Kustom Cycle’s Pick, Spainのトリプル受賞となったLUCK MCのナックルチョッパー。シングルクレードルフレームの美しいラインが際立つ同店渾身の作。
HEIWA MCが製作したトライアンフのスクランブラー900をベースとしたマシン。純正のスクランブラースタイルをリスペクトしつつ、スタイリッシュなマシンに再構築。見事、Kustom Fest’s Pick, Indonesiaを獲得。
YENC Magazine’s PickとLuke Morris/Chop Merchandise’s Pickのダブル受賞となったLUCIFERのULHチョッパー。もはや説明不要の怒涛のロングフォークチョッパーである。
South Dakota’s Pickを獲得したハマーサイクルのFL EXPナックルヘッド。注目はエンジンで、単気筒のナックルヘッドの乗り味とは!?
チーターCCが製作したBUELLブラストベースのフラットトラックレーサー。独創的なフレームラインは、もはやチーターCCの十八番。まるでメーカーメイドのような隙のない作り込みである。W&W Cycles’ Pick, Germanyを獲得!
Bike Garage Kokoroが手掛けたスプリットロッカーショベルカスタム。美しいフレームライン、マフラーの取り回しやオイルタンクの造形などなど、見どころは尽きない。Chopper Journal Magazine’s Pickを獲得!
Ripper Magazine’s PickとOliver Jones’ Pickのダブル受賞となったセブンMCのアーリーショベルカスタム。ステムヘッドを起点とした流れるようなラインが美しい。細部の作り込みも抜かりなし!
今期HCSのスポットライトは”Swingin’ Choppers Non Rigid Choppers”と題し、リアサスペンションを装備したカスタムマシンが集められた。
そしてBest of “Swingin’ Choppers Non Rigid Choppers”を獲得したのはシウンクラフトワークスが手掛けた、こちらの「The Universe」。ショベルの4速フレームをベースに各部を徹底的に作り込み、非の打ちどころがない美しいスタイリングを構築している。
今期ナンバー1カスタムであるBest of Show Motorcycleを獲得したのはアスタリスクが製作したこちらのアーリーショベルカスタム! さらにVibes Magazine’s Pick、Eternal City Motorcycle Show and Motor Bike Expo’s Pick, Italyも獲得しトリプル受賞となった。同店ならではの細部に渡る造り込みは圧巻! ガーターフォークを筆頭にクラシカルなスタイルであるが、独自の解釈により、現代的な雰囲気も併せ持つ稀有なマシンである。
続いてBest Chopperを獲得したのはヒューモンガスCCが製作したパンヘッドカスタム! 都会を駆け抜けるフリスコスタイルの車両であるが、決して懐古主義的な手法によるマシンではなく、走りに重点をおいた効果的なモディファイが加えられている。不要なギミックは一切なし。シンプルかつソリッドなカスタムだ。
CWZが手掛けたBMW K1600をベースとしたこちらのカスタムがBest Cafe Racerを獲得。怒涛の並列6気筒エンジンを搭載するツーリングモデルを大胆にもカフェレーサーにモディファイ! コンパクトなアルミ製エクステリアによりエンジンンの存在感が際立っている。
こちらはBest Motorcycle Americanを獲得したスタンスのナックルカスタム。モールディングフレームによるフューエルタンクからシートベース、リアフェンダーにかけてのラインが美しい一台だ。対照的にエンジンのメカメカしさがインパクト大!
Best Motorcycle European、Michael Lichter’s Pick、Wheels and Waves’ Pick, Franceのトリプル受賞となったのはロイヤルエンフィールド公式カスタムプログラム「CUSTOM WORLD」の車両である「SAMURAI」。製作はアワード常連のSURESHOTで、ベースモデルはショットガン650。コンセプトはコンパクト・パフォーマンス・チョッパーというもので、アルミワンオフのスイングアームにリアサス機構などもオリジナル。ボアアップなど、エンジンチューニングも施されている。
ラストはBest Motorcycle DomesticとKool Kulture’s Pick, Australiaのダブル受賞となったエクセントリックMCが手掛けたカワサキのエストレアカスタムを紹介しよう。ガーターフォークにリジッド化されたフレーム、ワンオフエクステリアなどにより、エストレアの面影は、もはやエンジンのみ。フレームラインに合わせたマフラーも美しい。