カスタムハーレーに興味がある人にとっては大いに関係ある(と言ったら言いすぎ?)ニュースが飛び込んできましたので、お知らせします。BMW Motorrad Japanが手がける一大プロジェクト R nineT Custom Project に、日本人カスタムビルダー4名が参戦、その顔ぶれが発表されました。
BMW Motorrad が今年販売を開始するニューモデル。これが本プロジェクトのベース車両で、“最後の空冷ボクサーモデル”という注目モデル。この R nineT は、以前ブログでもご紹介した Concept Ninety というカスタムモデルを生み出したベースモデルでもあるのです。
日本に上陸したConcept Ninetyがお披露目されたのはご覧の3日間の日程で、なかでもBMW Motorrad(というかオラさん)はHOTROD SHOWでの展示を目的に持ち込まれたのです。
そして、発表された4人の日本人ビルダーがこちら。
(左から)
中嶋 志朗さん @ 46WORKS (元 RITMO-SERENO)
富樫 秀哉さん @ HIDE MOTORCYCLE
高嶺 剛さん @ BRAT STYLE
黒須 嘉一郎さん @Cherry’s Company
中嶋さんはBMWをはじめとするヨーロッパ系モーターサイクルのカスタムショップ リトモ・セレーノ を代表するビルダーでして(今はリトモを離れ、46WORKSというご自身の工房で活動を展開中)、Concept Ninetyは彼が手がけた古いBMWのレーサーにインスパイアされたものだそう。Cherry’s Companyの黒須さんはHOTROD CUSTOM SHOW 2年連続 モーターサイクル部門 アワード受賞者、そしてBRAT STYLEの高嶺さん、ヒデモのヒデさんはその知名度からの選出でしょう。
HOTBIKE Japanはじめ、カスタムハーレーの世界をよく知る人なら見慣れた顔ぶれではありますが、BMW Motorradの世界に生きる人たちからすれば中嶋さん以外はまったく知らないことでしょう。実は昨年11月末の青山カフェでのConcept Ninety 発表会から事務所に戻った際、オラさんへのインタビューを終えた BMW BIKES 編集長のウエキさんから「ジャージーくん、オラさんの話に出てきたキムラシンヤさんって有名な人なの?」と訊かれてひっくり返りそうになったことがありました。チャボエンジニアリングの木村信也さんと言えば、カスタムハーレーの世界では知らない人を探す方が難しいほど高名な方。それぐらい違う世界観を持つハーレーとBMWなわけですが、だからこそBMW Motorradのこの試みには驚かされるわけです。
この R nineT Custom Project、個人的にも大変興味深く、大きな期待もあります。 いまやボーダーレスになってきたこの時代、まだ誰も思いつかない発想を具現化する人がパイオニアとなっているわけですから、こうした斬新な試みは間違いなく“新しい何か”を生み出すパワーの源。
改めて、この4人のカスタムビルダーが生み出す“新しい何か”を興味深く見つめていきたいと思います。