スポーツスター883を7年間乗り、買い替えました。天上天下唯我独尊! つまり、この世で俺が一番偉い的なオーラを纏ったスタイル及び、懐を大きく広げたライディングポジション、マフラーが奏でる静か過ぎず、うるさ過ぎない心地よい V ツインサウンド。
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1340ccという大排気量の巨大なエンジンをフレームにリジッドマウントしながら、何の振動軽減装置も持たないところなんて潔さすら感じます。特にアクセルを開けた時の「ズダダダダダッ!」とくるストライドの大きな加速感は最高にシビレます。まさに鉄馬と呼ぶに相応しい! 緩いS字カーブの連続をコイツの鼓動を感じながら走る時は至福の瞬間を味わえます。一人で走っても最高に楽しい相棒、一生手放しませんよ~^^!
高速道路で100km+α以上のスピードになると風圧でフットボードに置いている足が離陸しそうになる(振動も凄いです)。バンク角が浅いため、Rのきついコーナーではフットボード後端が接地しやすいです。しかし、コイツの性格を考えれば全て許せます。「あんまり、ひっちゃきになって走るなよ、のんびり行こうぜ!」と語りかけてくれてる様な気がします。ゆえに「何時迄に目的地に到着しなければ」という場合でも急げませんし、乗り手も「まっ、遅れたっていいか」って気になります。
新車で手に入れる場合、現行ではTC88Bエンジンしか選べませんが、中古車をお考えの場合でしたら、エヴォも選択肢のひとつとされてはいかがでしょうか? 私の場合、懇意にさせて頂いてるショップの計らいでTC88Bもかなりの距離を試乗しました。非常に完成度の高いOHVエンジンです。ある意味、究極と言ってもいいでしょう。パワー、トルクとも文句なしです。エヴォよりマッチョなエンジンのシルエットもソソられます。振動も抑えられ、サウンドも非常に静かです。メーカーも徹底した市場調査の結果、自信を持ってリリースしてきたんでしょうし、これが正常な進化でしょう。しかし、「これって、ひょっとしてエンジンはホンダからOEM供給されてるの!?」という位に優等生過ぎて、自分には合わないと思ったので、新しくも旧くもないエヴォを選びました。
現代の何もかもが便利になり過ぎ、忙しない世の中にあって、あらゆる部分でクリアランスを大きく取ったかのような(良く言えば大らか、悪く言えば大雑把)コイツに跨り走り出した時は逆に優雅であるとすら感じます。最良のハーレーに巡り会える様にじっくり焦らず考えましょう。ハーレーを手に入れる迄、あれこれ考えてる時も楽しいもんですよ。
やっぱりXLH883です。
決して速いバイクではありませんしカタログ上の数値を見ても、何かを期待させるものは見当りませんが、純粋で原始的なバイク本来の姿であること、小気味良いサウンド、峠道での軽快なフットワーク、スレンダーなボディはいつまで見ていても飽きませんでした。本当は883も所有しておきたかったのですが、保管場所の問題等で惜売してしまいました(泣)。