2023年4月30日(日)、バイクメインのカスタムショーとしては、日本最大級と言える「JOINTS CUSTOM BIKE SHOW 2023(ジョインツカスタムバイクショー2023)」が恒例のポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催された。今年からジョインツは年2回の開催が予定されており、今回は「JOINTS OLD&CHOPPER DNA」と題し、ビンテージモデルや旧車をベースにしたカスタム&チョッパーをフィーチャーしたショーとして開催された。そして9月には、現行モデルや新車、高年式モデルをベースに製作されたカスタムにフィーチャーした「JOINTS NEXT(仮)」が開催される予定になっている。
そのような事情で、会場内はオールドスクールチョッパーやオーセンティックなカスタムマシンが並び、いつものジョインツとはまた少し違った雰囲気となった。さらに今回はカーショーも行われ、「ROUND TWENTY(ラウンド20)」と題し、カスタムビルダーが推薦する選ばれたカスタムカーのみが展示された。
イベント当日の午前中は悪天候であったが、朝9時30分の開場を待つ1000人を超えるオーディエンスがエントランス前に長蛇の列をなしていた。改めてジョインツの凄まじいパワーを感じさせるこの集客力であるが、これはイコール、このショーにかけるオーディエンスの期待なのだと痛感。午後には雨も止み、会場は溢れんばかりの来場者で熱気に包まれていた。
今回の最速レポート第一弾では、会場に展示された至極のカスタムマシンを中心に、ベンダーブースの模様を紹介しよう。気になる各アワードの発表は、次回の最速レポート第二弾をお待ちあれ!
イベント前日の搬入日の様子。時間帯を分けて次々と全国からカスタムマシンが運び込まれてくる。搬入日は午後から雨となり、夜にはかなり強く降っていた。
ラックMCの杉原さんもジョインツに出展。ナックルチョッパーを京都から搬入し、展示台に載せてディスプレイを整える。
イベント当日の日曜日の朝は雨が降っていたが、ご覧のようにオーディエンスの長蛇の列が!向かって右側がエントランスとなるのだが、室内から会場外まで1000人を超えるであろうオーディエンスが朝早くから駆けつけた。
朝9時30分にお待ちかねのゲートオープン!次々とオーディエンスが会場内に吸い込まれていく。
ここからはジョインツ2023に出展されたカスタム&チョッパーをご紹介。まずは東京から自走で駆けつけたセレクテッドのEVOスポーツをピックアップ。徹底的に手が入れられたエンジンに、スイングアームをはじめたとした足周りのカスタムも抜かりなし。
セレクテッドが持ち込んだもう一台のカスタムマシン。EVOスポーツをベースにしたチョッパーであるが、空冷スポーツスターが絶版となった今、EVOスポーツカスタムの価値は上がる一方である。
福岡県から駆けつけたVIDA MCが手掛けたナックルカスタム。まずは複雑な造形のフューエルタンクに目を奪われるが、均整の取れた全体のスタイリングにも注目していただきたい。
地元愛知県のFewは2台のマシンを持ち込んだ。2台ともアーリーショベルがベースであるが、シンプルかつクリーンに仕上げられている。
久しぶりのカスタムショー出展となるDAVID。ショベルヘッドをベースに前後のワイドタイヤ、ミニエイプ、エッグタンク、シッシーバーでスタイリングをまとめ上げている。
東京から参加のジョイライドは3台のAVCCレーサーを展示。こちらはパンヘッドベースのビンテージレーサーであるが、エンジンから足周りに至るまで徹底的に手が加えられたハイエンドレーサーである。
ジョイライドの主人、西田さんの愛機であるショベルレーサー。このマシンでドゥカティなどのレーサーを相手に互角以上の戦いを繰り広げているのだから驚きだ。
roughの主人、伊藤さんの愛機もショベルレーサーだ。西田さんを師匠に、最低限のモディファイで仕上げられたこのショベルヘッドでレースの世界にどっぷりとハマっているという伊藤さん。レース仲間もどんどん増えているとか。
広島から参加したカスタムファクトリーBBは2台のマシンを持ち込んだ。どこか「和」テイストを感じさせるのが、BBの真骨頂。
地元愛知県のHEI CHOP SHOPが手掛けたパンヘッドチョッパー。ストレッチされたフォークにプルバックバー、ピーナッツタンク、クレイジーフランクを思わせるリアフェンダーの造形が圧巻!
東京のヒューモンガスCCが製作したEVOリジッドチョッパー。同店らしいスタイリッシュな一台に仕上げられている。フツーのようでフツーじゃない。街を駆け抜けるリアルチョッパーである。
こちらのナックルカスタムもヒューモンガスCC作の一台。クロを基調としたシンプル極まりないカラーリングとワイドグライドフォークに注目だ。
チェリーズカンパニーが持ち込んだオールドスクールチョッパー。ディガーライクなスタイリングは美しいのひと言。一体型のエクステリアも圧巻!
もう一台、チェリーズカンパニーが製作したショベルのロングフォークチョッパー。セブンティーズテイストを色濃く反映したリアルチョッパーである。
午前中の早い段階から会場はご覧のようにカスタムフリークで超満員状態!ジョインツのパワーを感じさせる集客力である。
ショーには欠かせないセクシーな女性モデル。至極のハーレーカスタムに華を添える特別な存在だ。
こちらはPINST&PAINTブースで筆を振るうシェイキン清水さんにK ART GARAGE、lou.peace.design、そしてM&Kのマコトさん。
こちらはベンダーブースに出展したシャフトのブース(左上)。鎌倉から愛機のアーリーで自走で参加した本間さん、お疲れ様でした。右上はシャフトの新作ウォレットチェーン。左下はオーストラリアから参加したアーティストのRussell”MOW”Murchie。独特のタッチのイラストは世界中で高い評価を得ている。右下の写真のように掘り出し物を見つけるのも、また楽しみのひとつである。
毎年大人気のイベントTee。今年のデザインはクラック塗装で名を馳せるBACONが担当。大人気で人垣が絶えることはなかった。左下は神戸から参加したガムアママレザーズ、右下は東京から参加のオリオンエースのブース。
今年はケータリングフードも大充実! 「STREET FOOD FES」と題し、10台ものグルメフードバスが集結し、来場者も大満足の様子であった。
ジョインツ名物の「BLACK BOARD CHOPPER SHOW」ブースにはリアルチョッパーが数多く展示され、来場者の注目を集めていた。
今回のジョインツでは、カーショーも行われ、「ROUND TWENTY(ラウンド20)」と題し、カスタムビルダーが選んだカスタムカーが展示された。
PANDEMICが製作したKカスタム。コンパクトなシャシーに凝縮されたエクステリア。マフラーの取り回しは圧巻である。
カスタムショーに久々の出展となる東京から参加のFATECH。機能とスタイルを両立させたハイエンドな作り込みが同店の真髄である。
ショベルのローライダーをインスパイアしたFATECHのカスタムマシン。リアエンドの処理とマフラーの造形が、いかにも同店らしい。
ジョインツ初出展となるロイヤルエンフィールドは2台のカフェレーサーを持ち込んだ。こちらはコンチネンタルGT650をベースに台湾のROUGH CRAFTSが手掛けたマシン。リアのモノサス化とカウリングのフォルム、マフラーのラインも美しい。
こちらもコンチネンタルGT650をベースにしたもので、製作はAN-BU CUSTOM MOTORSが担当。同店の真髄である、ワイルドなカフェレーサーに仕上げられている。
ナックルヘッドをベースに山口県のバドロータスが製作したこちらのマシン。メッキフレームを軸にロングタンクと立ち気味にシッシーバーで凝縮感のあるスタイリングを構築している。
Fourが手掛けた「SANDBLASTER」。ビューエルの単気筒モデル、ブラストをベースに、ヘアライン仕上げの一体型エクステリアで無二の個性を発揮。全く隙のない仕上がりに高いセンスを感じさせる一台だ。
京都のホットチョップが製作したショベルチョッパー。ナロードされたVLフォークに、ステー類などの各部の細かな作り込みに注目していただきたい。そしてリアタイヤの横に置かれているのはベンチではなく、ボルトオンのリアシートである。
愛媛県のgreen MCは2台のカスタムを持ち込んだ。EVOベースのボバーにショベルのチョッパーである。シンプルであるが、個性が光る2台だ。
京都のラックMCが製作したナックルチョッパー。このスタイルのマシンを作らせたら、もはやラックMCの右に出るものはいないといっても過言ではないだろう。同店の代名詞的なスタイルである。
久々のカスタムショー出展となるJAM’Z GARAGEが持ち込んだショベルカスタム。マットかつザラついた質感のホワイトペイントが個性的なマシンである。ハンドル形状やリアフェンダーの処理が、いかにもJAM’Zらしい仕上がりだ。
東京から参加のWrencH MCが持ち込んだショベルカスタム。マットテイストのネイビーブルーのカラーリングと、人の手の温もりが感じられるマフラーやステー類などの造形が見どころとなっている。
もう一台、WrencH MCが展示したEVO FXRカスタム。気兼ねなく普段の足に使えるロードゴーイングカスタムである。
熊本県のLOCAL CYCLESが手掛けたEVOスポーツカスタム。徹底的にローダウンが施されたシャシーにタイトなエクステリアを装着し、非常にコンパクトに製作。前後のディッシュホイールもいい雰囲気である。
こちらのショベルロングフォークは、福島県のRODSTARが手掛けたマシンである。メーターダッシュやシートベース、チンスポイラーなどのアルミパーツで無二の個性を発揮。スタイリングも美しい。
神戸のCREEK MCが今回持ち込んだのはEVO FXRのコチラのカスタム。徹底的にクロにこだわり、非常にソリッドなマシンに仕上げられている。スタイリッシュなマシンである。