2021年12月5日(日)、二年ぶりとなる日本最大級のカスタムの祭典、「第30回ヨコハマホットロッドカスタムショー2021」が開催され、レポートの第一弾はすでにお伝え済みであるが、今回のレポート第二弾では、出展されたカスタムマシンを中心に、今期のアワードを獲得した車両を詳しく紹介しよう。と、その前に。ショーを主催するムーンオブジャパンより、オフィシャルのイベント報告が届いたので、以下ご報告させていただこう。
●来場者:11,000人 (メディア申請者 60名)
●Car Show:200台
●Car Show Spotlight:”Forever Model A” 20台
●Motorcycle Show:500台
●Motorcycle Spotlight:”Unbelievable Japanese Choppers” 30台
●”Fantastical Magic of Helmets” Custom Paint Contest:40作品
●Vendor Booth:250枠
●Collectivities Alley:12枠
●Pinstripers:20名
●Mini Car, Model Car, Pedal Car:40枠
●Award:Total 60 Award
それでは、「第30回ヨコハマホットロッドカスタムショー2021」のレポート第二弾をご覧あれ!
ラックMCが製作したナックルチョッパー。同点らしいスキニーかつコンパクトにまとめあげられた至極の一台にフィニッシュ。エンジンの彫金はCHEETAH CCが担当。Chopper Journal Magazine’s Pickを獲得!
エグリ加工&フレイムスがあしらわれたタイトなフューエルタンクに美しいライザーバー、シートベースに取り付けられたコブラシートもスリムに仕上げられている。ステップ、ジョッキーシフト、ナンバーステーなど徹底的に作り込まれている。
ヴァーチュオーゾが展示したEVOロングフォークチョッパー。二段ライト、6ベントバー、三段シート、怒涛のアップスィープなど実にヴァーチュオーゾらしい仕上がりと言える。そしてこのカスタムペイント!
チョッパーシティ、仙台のコズミックは4台のカスタムマシンを持ち込んだ。コズミック十八番のフリスコチョッパーにクロを基調にしたクラブカスタムのマシンである。
ハーレーダビッドソン正規販売店のシティグループもブースを出展。M8ソフテイルベースのカスタムにパンアメリカのデモカスタムを展示。
ロー&ロングスタイルが真髄となるEndo Auto Serviceのブースがコチラ。造形美とも言えるこれらマシンのスタイリングに注目していただきたい。
Ripper Magazine’s Pickを獲得したホグホリックは5台の車両を持ち込んだ。「ストーリーのあるマシン」をコンセプトに、フリークからの熱狂的な支持を集めていることは周知の事実である。
神戸のシウンは2台のマシンを展示。1981年式のショベルベースの「SWEET MIX」と1976年式ショベルベースの「Pink・Lady」である。どちらも走りを追求したリアルチョッパーだ!
Infinity MCは62FLH&75FXEをベースにアンティークスタイルの2台をショーに持ち込んだ。カラーリングも秀逸である。
YENC Magazine’s Pickを獲得したHamansのブース。ナックル&トライアンフチョッパーともに60年代テイストを色濃く反映させた同店ならではの仕上がりを誇っている。
2014年式のホンダCB1100EXをベースにWedge MCが製作したマシン。ネオボバーとも呼べるスタイリングと、各部のクリーンな仕上がりは、同店の高い技術力を感じさせるものである。
モーターサイクルズDENが持ち込んだスプリットショベルチョッパー。往年のベイエリアをイメージさせるスタイリング&ディテイルに加え、あえて少しヤボったく仕上げられている点がなんともツウな一台。
関西ハイエンドカスタムシーンの雄、トライジャは今回4台のマシンを展示。全国の多くのファンを持つ、屈指の人気カスタムショップである。
今回のショーでお披露目された日本限定モデルのスポーツスター フォーティーエイト ファイナルエディション。限定1,300台というプレミアムモデルである。
日本限定1,300台の証としてシリアルナンバー入りのサイドカバーにボバーソロサドルシート、ノスタルジックハンドグリップ、ノスタルジックバーアンドシールドエアクリーナーカバー、クラシックタイマーカバーを特別装備している。
ハーレーダビッドソンブースには、スポーツスターの系譜を受け継ぐ空冷の新型スポーツスターSも展示され、多くの来場者の注目を集めていた。
その隣にはホグホリックの協力により、スポーツスターの初代モデル、1957年式XLスポーツスターが展示された。スポーツスターの系譜を感じさせる興味深い展示である。
BMWモトラッドブースではムーンアイズとのスペシャルコラボレーションにより実現したR18 CLASSICのライブペインティングを開催。もちろんピンストライプはムーンアイズに所属するワイルドマン石井氏である。
そして完成したBMW Motorrad x MOONEYES SPECIAL COLLABORATIONのR18 CLASSICがコチラ!
サドルバッグにレタリング、フューエルタンク、フロント&リアフェンダーにブラックのピンストライプが描かれている。
フラットトラックをこよなく愛する「HAVE FUN!!」ブースには、多くのフラットトラッカーが展示された。
HAVE FUN!!ブースのBUDDY CCが手掛けた44WLトラッカー。ホンダのDAXを思わせるような外装がなんともユニークな一台である。
シェイキンが手掛けたKSR110ベースにミニトラッカー。遊びの可能性は無限大だ!
HAVE FUN!!のキーマン、CHEETAH CCが製作したアイアントラッカー。シートやマフラーのカラーリングに遊びゴゴロを感じさせる。
CHIP MCが製作したH-D SX250ベースのフラットトラッカー。自由な発想で作り出されたHAVE FUN!!ブースのマシンは、見飽きることがない。
アスタリスクが手掛けたドゥカティベースのフラットトラッカー。ベースのマシンはなんでもアリ!それがHAVE FUN!!である。
そんなHAVE FUN!!ブースに展示されたホットドックが手掛けたスペシャルマシン、「XBRR GLADIATOR」。ホットドック河北御大の本気を感じさせる怒涛のマシンである。エンジンはビューエルXBRRを使用。Hot Bike Japan Magazine’s Pickを受賞!
何から何まで規格外のXBRR GLADIATOR。ダウンドラフトのインジェクションにワンオフのホイール、スイングアームはドゥカティ用で、フロントAssyは御大曰く「ヤフオクで3万で落札!」。
HAVE FUN!!ブースの隣にはSHOEIヘルメットがブースを出展。EX-ZEROやグラムスターなどのネオクラシックラインのヘルメットが展示された。
同じくHAVE FUN!!ブースの隣にはインディアンモーターサイクルのブースが出展された。
コチラはCHEETAH CCが製作したFTR1200カスタム。アルミ叩き出しのエクステリアが美しい。
インディアンブースにはFTR Rally TRACKER PACKAGEも展示された。今、フラットトラッカーが熱い!
さらにさらに、HAVE FUN!!ブースの隣にはスクランブラースタイルが人気のFANTICもブースを出展。
ここからはベンダーブースの模様をお伝えしよう。まずはジャックサンズとジャンクモーターの合同ブースをピックアップ。ジャックサンズのオリジナルマフラーにヘルメットやバイザー、ジャンクモーターはサドルシートなどを展示。
タイムレスなウエアが人気のTROPHY CLOTHINGに、ムーンアイズのコラボパーカーを作成したアイアンハート、NO name!にモーターサイクルDENもベンダーブースに出展。
バイカーアパレル専科、モトブルーズに、ハーレー乗りに人気のBEETLEヘルメット、名古屋発信のバイカーアパレルが絶大な支持を得ているViSE CLOTHING、リアルなアメリカを感じさせるオリジナルTシャツを販売するSouvenir T-Shirtsのブース。
ヘルメットやアパレルを展開するHARDLY-DRIVEABLEにシルバーアクセサリーブランド、ファーストアローズ、チップスカンパニー、マニアックなスモールパーツが人気のOWLのブースも大人気。
ここからは、各ジャンルのベストアワードを獲得したマシンを紹介しよう。まずはBest Detail Workを受賞したCW ZONのツインカムカスタム。ため息が漏れるような仕上がりを誇っている。合わせてVibes Magazine’s PickとClub Harley Magazine’s Pickの トリプル受賞!
このマシン最大の見せ場はエクステリアの彫金である。まるでアートのような仕上がりである。その他、ガーターフォークや前後ホイールなど、見どころは尽きない。
続いてBest Cafe Racerを獲得したのはご覧のケンズファクトリーが製作したEVOダイナベースのカスタム。カフェレーサーのセオリーに則った均整の取れたファルムにまずは注目していただきたい。
複雑な造形のロングタンクにクリップオンバー、上下2段ライトが仕込まれたフロントフェアリング、上質なレザーシートが貼り込まれたシートカウル、そしてエンジンにはマグナ チャージャーをセットアップ!
お次はBest Chopperを獲得したバイクガレージココロのナックルチョッパーをご紹介。ストレッチされたステムを起点に美しいスタイリングを構築しているスペシャルワン!
ハイマウントされたフューエルタンクにはブルーベースの艶かしいカスタムペイントが施されている。ハンドルはタイトなドラッグバー、カービングが美しいソロシート、キャブレターはプライマリーサイドに取り付けられている。ハンドシフトのリンケージも美しい。
そしてBest Motorcycle Americanを獲得したのはJ’BOXが手掛けたナックルカスタム。ロータスF1のJPSカラーがイメージソースとなっている。
カバードされたリアフェンダー&チェーンガードの処理、メーターが埋め込まれたフューエルタンク、オイルクーラーにはJBSのロゴ、ブラック&クロームでまとめあげられたエンジンも非常に美しい。そしてこのブラック&ゴールドのカラーリングである。
Best Motorcycle Europeanを獲得したのはトライアンフの3気筒モデル、トライデントをベースに製作された平和MCの1973 Triumph T150。同店の真骨頂であるストレートラインが見る者を魅了する。
ここで、Best of Show AutomobileとBest Displayのダブル受賞となったファーストアローズのブースをピックアップ。Best of Show Automobileを獲得した1929 Ford Model Aと3台のハーレーを玉砂利を敷き詰めたブースに展示。会場随一の注目度であった。
ラストは今期ナンバーワンカスタムとなるBest of Show Motorcycleを紹介しよう。この賞を見事獲得したのは、SURE SHOTが手掛けたコチラのFXDLカスタムだ。SURE SHOTは2019年でもBest of Show Motorcycleを獲得しており、2回連続の受賞となった。さらにCustomfront’s Pickもダブル受賞、おめでとうございます!
機能を追求したフレームワーク、特にリアエンドの処理は圧巻である。片持ちスイングアームのように見える独自のスイングアーム機構、ホイールは前後ワンオフ、リンクを介してメインフレームにマウントされたリアショックにはレーシングブロス製をチョイス。2022年のライドインショーに出場決定だ!
ムーンアイズ代表のシゲ菅沼氏。新型コロナウイルス対策を万全に整えた上でのショー開催、本当にお疲れ様でした。また来年、よろしくお願いいたします!