ビルダーズチョイスにより選び出された今期のチャンピオンマシンを発表!
去る2019年8月18日(日)に神戸で開催された「第14回ニューオーダーチョッパーショー2019」。このチョッパーの祭典の見所は、展示されるカスタム車両だけではない。イベントの目玉コンテンツであるアートショー「BARBARIAN CIRCUS」では、国内屈指のアーティストがここ神戸に集結し、ヘルメットや携帯電話、さらにフューエルタンクなどを持ち込めば、その場でピンストライプやレタリングを入れていただくことができるという人気コンテンツとなっている。もちろん例年通り、各アーティストが制作したアートピースのオークションも開催され、こちらも絶大な人気を博している。
今回の神戸ニューオーダーチョッパーショー2019 最速レポート第二弾では、そんなBARBARIAN CIRCUSの模様に加え、会場に展示された至極のカスタムマシンをメインに、各雑誌アワードの発表、さらにビルダーズチョイスにより選び出された今期のチャンピオンマシンを紹介しよう!
ハマンズが手掛けたショベルチョッパー。ストレッチされたフォークにやや後方にオフセットされたフューエルタンク、スプリングが仕込まれたコブラシートなど、同店らしいこだわりが詰め込まれたマシンに仕上げられている。
アーリーショベルをベースに愛媛のNUTS CCが制作したこちらのマシン。黒が基調のエクステリアとエンジンに、赤のリムを合わせてアクセントとしているところが非常に上手い。センターに取り回された伸びやかなストレートパイプにも注目だ。
埼玉からエントリーを果たしたBOOTLEGが持ち込んだTCベースのクラブスタイルカスタム。グロスブラックのベースにイエローゴールドのフレークを用いたフレイムスをエクステリア全面にあしらい、ダークな雰囲気にフィニッシュ。
地元神戸の老舗カスタムショップ、モトコムもニューオーダーに出展。EVOソフテイルのロングフォークチョッパーとパンヘッドチョッパーの2台を展示。ハロウィンをイメージしたブースも◎。
ソリッドカラーのブラウンオレンジという難しい色で勝負に出たFONKのショベルカスタム。フレーム&エクステリアをブラウンオレンジで統一し、アクセントとしてアイボリーのグリップをチョイス。エクステリアにはあえて装飾を入れず、直球勝負!
もう一台、FONKが手掛けたEVOスポーツカスタム。アイアンのCHを思わせるスクランブラーテイストのマシンである。フェンダーストラットの処理も面白い。
MC FORCEが持ち込んだショベルチョッパー。ハイマウントされたフューエルタンクにソロサドルシート、サイクルフェンダーを合わせた定番スタイルであるが、同店ならではの丁寧な作り込みが要所に見て取れるマシンだ。
広島のLALMA CUSTOMは2台のバガーを展示。左のブルーのモデルは同店オリジナルのJEX BAGGERと名付けられたセミコンプリートマシンでキット化されている。
神戸のMOTOBLUEZが手掛けたEVOスポーツカスタム。まるでドラッグレーサーのような仕上がりを誇るストリートリーガルである。
プロトブースではスポーツスターXL1200CXロードスターをベースとしたBel-FastのデモカスタムとS&Sのコンプリートエンジンを搭載したロードグライドカスタムを展示。
アーリーショベルをベースにIM FACTORYが手掛けたムーンアイズのデモカスタム。ムーンアイズのアイコンであるイエローをあしらったカラーリングが秀逸な定番チョッパーだ。
CYCLETREEが製作したアイアンスポーツカスタム。XR750を思わせるダートラテールとハイトが抑えられたフューエルタンクでトラッカーテイストを演出している。
ここからはベンダーブースの模様をお伝えしよう。まずはカスタムショーでは必須のオフィシャルイベントTEEの販売に、地元神戸のセレクトショップ、NO name!のブースでは、クラシカルなメンズファッションをイメージした「DRESS HIPPY」などをフィーチャー。鋳物専科Forkもニューオーダーにブースを出展。
ハーレー乗りから絶大な支持を得ているアイアンハートに九州から駆けつけたジンギーズのブース、古着専科のシックスヘルメッツ、モトブルーズのブースがこちら。
名古屋のバイカーアパレル専科ViSE CLOTHINGのブースに地元神戸のロードランナー、ムーンアイズのブースではオリジナルアイテムが人気を博し、モーターロックもブースを出展。
ここからはお待ちかねのアートショー「BARBARIAN CIRCUS」のレポートをお届け。会場の一角に設けられたBARBARIAN CIRCUSのエリアに国内屈指のアーティストが集結!
参加アーティストは、お馴染みのシェイキンスピードグラフィックスにGRIMB krazy painting、モンスターファーム、ローブロウアーティストのKNUCKLEなど実力派が勢揃い。
今期BARBARIAN CIRCUSのイベントTEEがコチラ。デザインはオフィシャルポスターも手掛けているワイドレンジが担当。
そしてこちらが目玉企画のオークションに出品されるアートピース。部屋やガレージなどに飾れば雰囲気満点!
さぁ、オークションのはじまりだ!チョッパーガールがアートピースを掲げ、白熱するオークションスタート。
オークションがはじまればBARBARIAN CIRCUSのエリアはご覧のように大盛況。オークションは挙手制で進められ、落札価格がどんどん上がっていく。
こちらはロープアートショーのキャストによる撮影会の模様。会場を練り歩き、さまざまなポイントで刺激的な撮影会が行われた。
RTB MCのブースではこんなキュートなイメージガールが!彼女がポーズを決めれば、カメラを手にした来場者で人集りができていた。
そしてここからはアワードを獲得した車両を紹介していこう。まずはドメスティックモデルのアワードを獲得したのは、こちらのグリーンMCが手掛けたヤマハXSカスタム。フレームを筆頭に徹底的に作り込まれたスペシャルワン!
ビンテージモデルのアワードはACE MCが持ち込んだナックルヘッドが獲得。VLフレームにナックルヘッドを搭載し、そのネック部はカットされスタイリングが調整されている。
分割タンクの左サイドはオイルタンクとされ、ハンドルは限りなくシンプルなアップタイプ、アトリエチェリーの手によるサドルシートにリブが設けられたサイクルフェンダー、プライマリーはご覧のようにチェーンのオープンスタイルとしている。
クラブハーレーピックとプライマリーピックを獲得したRTB MCは9台ものクラブスタイルのカスタムを持ち込んだ。そのどれもが黒で、独自の雰囲気を醸し出していた。
そのRTB MCと合同ブースという形で、PLAZA ITAMI/TERADA MOTORS & RTB MCとして2台のミルウォーキー8カスタムを展示。
カスタムフロントピックを獲得したVida MCのツインカムカスタム。走りに特化したパーツチョイスが秀逸なマシンであるが、ポイントはFXRフレームであろう。
バイブズピックとビルダーズチョイスの3位を獲得したカスタムワークスZONのナックルカスタム。エキセントリックなカスタムを得意とするZONであるが、王道的なロングフォークチョッパーでもそのセンスは群を抜いている。
クレイジーフランクをイメージさせるリアエンドには三段シートをセットアップ。フューエルタンクとリアフェンダーはワンピース構造とされる。リアアクスルの処理も非常に美しく、メンテナンス性まで考えられた構造になっている。
そしてビルダーズチョイスの2位を獲得したのは兵庫県明石市のmotor square RATが手掛けたこちらのDAXチョッパーだ。リジッドのロングフォークにカチ上げマフラー、フレームのフレイムスなど、まさにハーレーカスタムという仕上がりを誇っている。
今期ナンバーワンカスタム、ビルダーズチョイスのナンバーワンに輝いたのはシウンが手掛けたショベルチョッパーである。併せてホットバイクジャパンピックも獲得。ダブル受賞、おめでとうございます!
シッシーバーやヘッドライトステーには王冠のような手の込んだオーナメントを配し、フューエルタンクのエグリ部には貝を用いた装飾が施されている。シートはオーセンティックな三段シート、ワンオフのロングスプリンガーフォークに同じくワンオフのインベーダーホイールが前後に装着されている。
ビルダーズチョイスに入賞を果たした3台のマシンとビルダーで記念撮影。皆様おめでとうございます!
ニューオーダーチョッパーショーの締めくくりは、もはやイベント名物となっている上条早樹によるロープアートショー!これを目当てにショーを訪れるフリークも多いという最大の人気コンテンツである。
ロープアートショーのオーラスではショーのキャスト全員でご挨拶。また来年もお会いしましょう!