イベントが開催された2019年8月18日(日)前日の土曜日は搬入日で、まだ会場はご覧のような状態でこれから車両が続々と運び込まれてくる。
14th Annual NEW ORDER CHOPPER SHOW
カスタムフリークにとって夏の風物詩とも言える「第14回ニューオーダーチョッパーショー2019」が恒例の神戸国際展示場3号館にて2019年8月18日(日)に開催された。お盆中の西日本を直撃した台風10号も去り、快晴に恵まれたイベント当日。会場内には関西地区を中心に全国から集まったカスタムマシンを目当てに大勢のフリークが神戸に集結。朝9時のゲートオープン前には、入り口前にて入場を待ちわびるオーディエンスが列をなしていた。
カスタムマシンの他にも見所満載のニューオーダーチョッパーショー。なんと言ってもショーのメインコンテンツはアートショー「BARBARIAN CIRCUS」で行われるアートピースのオークションであろう。その他ベンダーブースも大賑わい。さらにイベント名物となっている上条早樹による「ROPE ART SHOW」で会場の熱気は最高潮を迎えた。今回の神戸ニューオーダーチョッパーショー2019 最速レポート第一弾では、展示されたカスタムマシンを中心にベンダーブースの模様をお伝えしよう。
ベンダーブースもその設営に大忙しの様子である。写真はニューオーダーには久しぶりの出店となるトランプサイクルのブース。
車両の搬入&セッティングが終わったあとは丁寧に磨き込み、明日のショー本番に備える。
ショー当日、ゲートオープンの朝9時。会場にオーディエンスがみるみる吸い込まれていく。さぁニューオーダーチョッパーショーの始まりだ!
ここからは会場に展示されたカスタムマシンを紹介していこう。まずはMOTO SHOP BEATが手掛けたEVOスポーツベースのカスタムマシン。ハイマウントされたピーナッツタンクにカットフェンダーでチョッパーにフィニッシュ!
こちらはUrawus motor cycleが持ち込んだナックルカスタム。一見するとエッグタンクを装着した定番のマシンに見えるが、その実、細かなステーやプライマリーなどの丁寧な作り込みが確認できる。
CREEK MCが製作した3台のマシン。どれも徹底的にマシンのバランスにこだわった稀有な車両である。
地元神戸市のRUDE RODが手掛けた2台のカスタムマシン。EVOスポーツカスタムとEVOソフテイルのカスタムであるが、どちらもセンスよくまとめられている。
福島県のBREEZEは3台のチョッパーを展示。ナックル2台にパンヘッド1台という布陣であるが、そのどれもがマニア心をくすぐるマシンに製作されている。
custom factory Noy’sは4台のハイエンドカスタムを持ち込んだ。同店らしいクリーンな仕上がりを誇るマシンである。
その Noy’sが手掛けたビューエルカスタム。「XR1」と名付けられたダートトラックレーサーを思わせるコンパクトなスタイリングに注目。
ファクトリーレーサー、XR750をイメージしたエクステリアに二つ目のミニカウル、エンジンの塗り分けと焼け色が美しいマフラーなどなど見所満載。
こちらのパンヘッドカスタムはSTOOP店主の愛機。スプリングフォークにエイプハンガー、メッキフェンダーにアップマフラーがポイント。
STOOPが持ち込んだもう一台のマシンはEVOソフテイルをベースとしレーシーな雰囲気に仕上げられている。見所はやや後ろ下がりのシートカウルとマフラーの取り回しにある。
スナップ留めのレーシーなシートにタンクパネルまで繋がるシートカウル、スピードスクリーン、二本出しマフラー、ハイトを抑えた分割タンクで均整の取れたスタイリングを実現している。
入場者数がピークとなるお昼前後には、ご覧のように会場は大盛況。
ロープアートショーのキャストによる撮影会がブースを移動して行われた。ひと度、彼女たちがポーズを決めると、ご覧のように人集りが!
広島からエントリーを果たしたJALMA CUSTOMのブースでオーディエンスを魅了する蓮妃Queen。マシンのカラーに合わせて和装のコスチュームで登場!
ニューオーダーガールによる撮影会の模様。こちらも大盛況!
オーシャンビートルのブースではヘルメットの販売とRace Frame Engineeringのプロモーションが行われた。中でも注目はMcHALのフルフェイスヘルメット。カラーはホワイト、オレンジ、ブラック、マットブラックの4色が用意されている。
トランプサイクルのブースではトランプ×レーシングブロスのサスペンションや特価品のシートが販売された。中でも注目は、リアのエアサスだ!
トランプブースに展示されたデモマシン。トランプ×レーシングブロスの前後サスペンションにチタンマフラー、シート、バックステップなどのオリジナルパーツで武装したスポーツスターカスタムである。
ホットバイクジャパンのブースでジャンクモーターが出展。キーホルダーやピンズ、エアクリーナーカバーが販売された。
こちらはシャフトとアトリエチェリーの合同ブース。アトリエチェリーオリジナルのツールロールにバッグ、シャフトの新作ピンズ、定番のウォレットチェーンなどが販売された。
ここからは再びカスタムマシンをご紹介。こちらのマシンはショベルヘッドをベースにGROOVE WORKSが手掛けたボバーで、4速フレームでありながら、リアのローダウンでまるでリジッドフレームのようなシルエットを入手している。
10台ものハイエンドカスタムを持ち込んだトライジャのブース。スポーツスターにVロッド、ツアラーにソフテイルと、そのスタイルはバリエーションに富んでいる。
その中でも注目は、1990年代後半に、わずか数台のみ日本に持ち込まれたARLEN NESSのストリームライナーだ。そのスタイリングは美しいのひと言。本物が放つオーラに絶句!
京都のラックMCが手掛けた新作カスタム。ショベルヘッドをベースにメッキフレーム、ゴールドカッパーのカスタムペイントなどにより同店ならではのマシンに仕上げられている。
ハイマウントされたフューエルタンクには美しいカスタムペイントが! ハンドルは限りなくタイトで、エッジが効いたレーシーなシートカウルにも同カスタムペイントが施されている。
そのラックMCが持ち込んだアーリーショベルのロングフォークチョッパー。均整の取れた王道のスタイリングにディテイルの作り込みも抜かりなし。
フロント30インチの大径ホイールを装着した怒涛のバガーを持ち込んだDYNA auto industries。バガーカスタムのもはや定番とも言えるスタイルである。
漆塗りのフューエルタンクが見せ場となる和テイストのショベルカスタム。製作は兵庫県尼崎市のCHOP ALLEYが担当。和をイメージしたブースの作り込みも秀逸である。
トライクのカスタムやバガー、チョッパーを展示した兵庫県姫路市のモトリークルーMC。高年式のハーレーカスタムで名を馳せる、西日本の主要カスタムショップである。
V-MONSTERが手掛けたナックルチョッパー。タイトなラビットハンドルにハイマウントされたスポーツスタータンク、ホワイトのソロシートがアクセントとして効いている。
EVOスポーツをベースに島根県出雲市のBarn fieldが製作したこちらのマシン。ストレッチされたステムに立ち気味のスプリングフォーム、フロントのブロックタイヤといい、まさにノンジャンルな一台に仕上げられている。
パープルのエクステリアが美しいYOSSY’SのEVOソフテイルカスタム。定番のスタイルであるが、ボリュームのあるダブルシートでうまく個性を演出している。
排気量6,300ccのスモールブロックを搭載した怒涛のBOSS HOSSカスタム。製作はSHIMENOが担当した、何もかもが規格外のモンスターカスタムだ。
愛媛のTakeRootが手掛けた新作カスタム。EVOソフテイルをベースに最小限のモディファイで上質なマシンにフィニッシュ。キモを抑えたカスタムのお手本とも言える一台である。
スポーツスタータンクにはフレークを多用したブラック&ゴールドのカスタムペイントが施されている。ハンドルはシンプルなミニエイプバー、シートはボタン留めのソロタイプ、S&Sのマッシュルームカバーでエンジンの造形を強調している。