米国ユタ州のボンネビルソルトフラッツで8月25日から開催された2018年ボンネビル・モータサイクル・スピード・トライアルズAMAランドスピードグランドチャンピオンシップにてヒロ・コイソ レーシングがハーレーでは史上最速となる259.951マイル(418.350キロ)を記録した。
2017年の同レースでネイキッドバイクとしてはメーカー、排気量クラス問わず最速となる227.236マイル(365.700キロ) のFIM世界記録を樹立している小磯博久(ヒロ小磯)が率いるヒロ・コイソ レーシング。今年度は小磯自らが設計・製作したカウルを装着したマシンでカウル付きのクラスにエントリーを果たした。
そして1マイルの計測区間でコクピットにライダーが乗り込むストリームライナーを除いて、通常着座式のハーレーとしては史上最高速度である259.951マイル(418.350キロ)を記録した。GPSによる瞬間最高速度は262マイル(421キロ)を記録したが、計測区間走行中、トラブルに見舞われコースアウト。大きな事故には繋がらなかったが、FIM・AMA公式記録樹立のための復路走行は断念するしかなかった。
だが、前日のシェイクダウン走行で223.195マイル(359.197キロ)のFIM公式記録(現在認定審査中)をCategory I、Group A1、Division B、Type II、Class 2,500cc.のクラスで、すでに樹立していた。
ヒロ小磯曰く。「今年度の我々のスピードトライアルは大会半ばでリタイアを余儀なくされる結果となってしまいましたが、数少ない走行本数ながらそこから獲られた情報は今後の車両の改良、速度アップの指針となる大変貴重なものでした。起きうるトラブルや原因も解明しマシンの持つポテンシャルも把握できたので来年の目標速度は更に引き上げて行きます。次のターゲットは1970年のハーレーワークスチームがストリームライナーで樹立した265.492マイル(427.268キロ)を着座式バイクで上回ること。今回の走行データや路面状況、今後の車両改善などすべての要素をあわせて考えれば270マイル到達も圏内」。