例年通り、パシフィコ横浜の全面を使用した第26回ヨコハマホットロッドカスタムショー2017。ご覧のように会場内は人で埋め尽くされた!
世界中が注目する
我が国最大のカスタムショー
今年もこの季節がやってきた!年末の祭典、第26回ヨコハマホットロッドカスタムショー2017が去る12月3日(日)、恒例のパシフィコ横浜で開催された。晴天に恵まれたイベント当日は、開場前の午前7時過ぎから例年にも増して多くの来場者が訪れ、おそらく1000人を超えるオーディエンスがエントランス前に列をなし、パシフィコ横浜は相当な熱気を帯びていた。
8時のゲートオープンとともに会場内へとオーディエンスが流れ込み、メインコンテンツであるゲストカー&モーターサイクルによるライドインショーがスタート。昨年のベストオブモーターサイクルを獲得した平和モーターサイクルのトライアンフTR6がライドインショーの先頭を切り、その後、豪華ゲスト陣が続々と入場を果たし、会場のボルテージは最高潮に!
ホットロッドカスタムショー最速レポート第一弾では、そんなライドインショーの模様とゲストのカスタムマシン、さらに出展されたカスタムはもちろんのこと、ベンダーブースの賑わいをお伝えしよう!
8時からのゲートオープンにも関わらず、7時過ぎにはオーディエンスが長蛇の列をなしていた。ここ数年でも最長の列だ。
ゲートオープンとともにオーディエンスが会場内に吸い込まれて行く。お目当てはもちろんライドインショー!
そのころ、ライドインショーに出場するゲストたちは会場のバックヤードでマシンのエンジンを始動し、出走に備えていた。
ライドインショーの先頭は、昨年の覇者、平和モーターサイクルの木村さんがトライアンフTR6でライドイン!
スペシャルゲストのレジェンドスケーター、スティーブ・キャバレロが、VANS TRIUMPHとともにライドイン。スケートボードに乗り、フェンダーストラットにつかまっての入場だ。
今年のボーンフリーショーで「Best of Invited Builder」に選ばれた1947ハスクバーナVツイン「INSOMNIA」もライドイン!
鈴生りのオーディエンスの中、ゆっくりと進むライドインショー!これを見なければホットロッドショーははじまらない。
ライドインショー後は、会場の中央でスペシャルゲストの紹介が行われる。写真はライドインショーの先頭を切った平和モーターサイクルの木村さん。それにしてもすごい人の数!
ここからはゲストマシンをイッキに紹介しよう。まずはThompson Cycles主宰、Bryan Thompsonが手掛けた1955 TRIUMPH PRE UNIT「VANS TRIUMPH」。会場内でのVANS×MQQNEYES 2017 Limited Modelの発売を記念して展示されたマシンだ。
1971 TRIUMPH BONNEVILLE 「EL PROFETA」。製作はLoser MachineのDamin Lujan。リジッドフレームのコンパクトなトラチョッパーだ。
Small City CyclesのTodd Asinが手掛けた1951パンヘッドカスタム。VLフォークにエイプハンガー、アップスイープマフラーが取付けられた王道的マシン。
The CutrateのOliver Jonesが持ち込んだ1982FXR「FXRTCT」。ターボチャージャーを搭載した怒濤のクラブマシン。
今期ボーンフリーショーで「Best of Show」を獲得したWretched Hive / Dave Polgreenの1947ナックルカスタム。日本人の琴線に触れる丁寧な作り込みが見所の一台に仕上げられている。
Dynamite Joe Kerivan の1938フラッティーチョッパー。オーセンティックなシックスティーズスタイルのマシンである。
Ringo Chop ShopのMartin Carlgrenが製作した1947ハスクバーナVツイン「INSOMNIA」。フレームを筆頭に、各部の作り込みは、まさにアートの域に達している。
Cycle Zombies / Big Scott Stopnikの1954ペンヘッドベースの「FULL MQQN」。下方にオフセットされたヘッドライトと幅広のハンドルバーがスタイリングのポイントだ。
2016年式のXL1200CXロードスターをベースにMACHERIEが手掛けたマシン。ストレッチされたフューエルタンクとシャープなシートカウルでレーシーなイメージを入手している。
MAD LOUTが持ち込んだ2010年式XR1200Xをベースに仕上げられた一台。ギュッと凝縮されたコンパクトなフォルムと、有機的な取り回しのマフラーに注目。
アワード常連のアスタリスクが製作したスポーツスターカスタム。往年のSSC スポーツスターカップにこのまま出場できそうなマシンである。AKRAPOVICのマフラーが新鮮だ。
2008XL883をベースにイージーライダースが手掛けたダートラカスタム。オリジナルパーツを組み付け、シンプルであるが非常に良くまとめられている。
3台のカスタムマシンを持ち込んだRTB MOTORCYCLEのブース。クラブスタイルのツインカムカスタムとS&Sパンチョッパーを展示。
フューエルタンクからリアフェンダーまでの一体型エクステリアと、美しいフレームラインが見所となるチェリーズカンパニーのブランニューカスタム。ポイントはフレームを筆頭に曲線で構成された各部のラインである。
フューエルタンクはスチール製でフェンダー&フレームカバー部はFRPで製作。ハンドル&ガーターフォークのラインも美しい。そしてオリジナルで製作されたプランジャーサスを搭載しているところも見逃せない。
ホットチョップが手掛けたショベルチョッパー。フレームにモールディングされたフューエルタンクとスムージングが施されたフレームは圧巻の仕上がりを誇っている。ピンクベースのカラーリングがまたいい!
バッドランドのブースではショーモデルの蓮妃Queenがカスタムマシンに華を添えた。
そのバッドランドは4台のハイエンドカスタムを展示。ツインカム&Vロッドベースのこのスタイルは、もはやバッドランドスタイルと言えるだろう。
ベンダーブースに出展したモーターロックのショーガール。美しい彼女たちの存在は、やはりカスタムショーには欠かせない。
エーシックス&マンクスマンガレージ&MMMプロダクツの合同ブース。エーシックスが持ち込んだパンヘッドベースのご覧のマシンは、定番のスタイルであるが、プライマリーサイドに取り回されたマフラーと各部の丁寧な作り込みに注目だ。
マンクスマンガレージのKカスタム。Kをベースにアンティークテイストのフューエルタンクが新鮮な印象である。
MMMプロダクツはオリジナルダイヤカットのウインカー&テールレンズやスパルトテールライトを展示。
シウンが持ち込んだ1968FLHカスタム。トンネルが設けられたフューエルタンクとフレームまでに及ぶ美しいカスタムペイントが見所になっている。
茨城県石岡市のRedneck Kustomsが製作した1981年式FXEカスタム。鋭角的にカチ上げられたマフラーが個性的!
ここからベンダーブースの模様をお伝えしよう。ご覧のように歩くのもままならないほどの大盛況。
新作のヘルメットを持ち込んだオーシャンビートルのブースにジャンクモーターのブース、ジャックサンズはオリジナルアイテムとVARDHALLAのフォークを展示。
ハーレー乗りには欠かせないアイアンハートもブースを出展。さらにガッツクロームのブースにチップスカンパニー&福岡のマバジ&ワークピープルズインのブース。
ムーンアイズブースで販売されたオフィシャルTEEやパーカーは大人気!ヘルメット専科グリーシーキッズ、HARDLY-DRIVEABLEのブース、そしてファーストアローズのブースではヨンパチパンヘッドがFOR SALE!
ホットロッドショーでは久々の出展となるホットドックのブランニューカスタム。唯一無二のこのフォルムは、紛うことなきホットドックスタイル!
有機的なフロントマスクはここ最近のホットドックのトレンドだ。シートと一体型の迫力のリアフェンダー、ダイヤモンドカットが施され、ポリッシュされたモーター、そしてプライマリーは怒濤の5インチオープンプライマリー!
ASKモーターサイクルの新作は1985年式のホンダTLR200ベースに仕上げられたコチラのマシン。アルミ叩き出しのエクステリアは圧巻!
今シーズンは悪天候のため、残念ながら中止となったChirihama Sand-flatsのブースには、サンドレーサーやホットロッドが展示された。
クラブスタイルのEVOカスタムとショベルチョッパーを持ち込んだMCフォース。同店らしい「走るカスタム」のマナーを踏襲したマシンである。
徹底的に走りが煮詰められた45ディグリーズのマシン。エンジンから足周り、外装に至るまでこだわりの仕上がりを誇っている。
2006年式のスポーツスターをベースにケンズファクトリーが製作した新作。ワンオフのエクステリアにヘッドライトやグリップ、ステップなどにオリジナルパーツを配したライトカスタムに見えるが、刷新されたリアサスペンションに注目だ。
そのケンズファクトリーのブースに展示されたマツダキャロルのカスタムには……
なんとVツインエンジンが搭載されている!その乗り味とサウンドが非常に気になるマシンである。
ホットロッドショーには初出展となるサンダンスのブース。所ジョージ氏のために開発された渾身のKnuckle Thumperは注目度抜群!
泣く子も黙るデイトナウェポンⅡもサンダンスブースに展示された。1998年のデイトナで発表され、その年の鈴鹿8耐にも参戦し、見事完走を果たした。
ラフモーターサイクルガレージのブースにはガーターフォークの51FLカスタムと71FXショベルカスタムが展示された。古材で製作されたブースの作り込みも会場で大きな注目を集めていた。
4Q×WHITE’S BOOTSのリリースを記念して展示されたマックス・シャーフが製作したナックルカスタム。ヘアライン仕上げの外装&フレームが新鮮だ。
プロトのブースではS&Sコンプリートエンジンに載せ換えたEVOカスタムやゼロデザインワークスのデモマシン、バンス&ハインズのプロモーションが行われた。
今期、ボンネビルソルトフラッツに挑戦したシウン&MCフォース&インディアンオレンジのマシンが特別に展示された。コチラは排気量1,520ccのS&Sパンヘッドを搭載したシウンのSalty BonnyⅡ。
MCフォースのNo Limit Ⅱ。エンジンはS&S V111が搭載されている。排気量は1,820ccだ。
インディアンオレンジのSPEED ADDICTⅡ。排気量1,520ccのS&Sナックルヘッドが搭載されている。
鹿児島県のスワロウテイルが製作したスプリットロッカーショベルカスタム。チョッパーの黄金比的な美しいスタイリングである。
メタル地を生かしたブルーベースのカスタムペイントが施されたピーナッツタンクに、35mmのエクステンドリップルフォークカバーが取付けられたフロントエンド、レリーズレバーを介さない直引きのクラッチなど見所は尽きない。