25周年を迎えたホットロッドショーもいよいよ佳境。ここからはベンダーブースやペインターコーナーを振り返り、最後にアワードの模様をお届けしよう。
いよいよアワード発表のときが
チャンピオンは意外な選出に!?
主役はカスタムバイクやカスタムカーだが、ホットロッドカスタムショーの楽しみはそれだけではない。このビッグイベントのために集結した人気のアパレルブランドやヘルメットメーカー、その他アクセサリーショップらが連なるベンダーブースもオーディエンスが楽しみにしているコーナーなのだ。ホットロッドショーが醸し出す世界観があってこそのブランド陣を見て回るだけで楽しさがとまらなくなる。
そしてショーを締めくくるのがアワードの発表だ。昨年は新進気鋭のアウトキャストがチェリーズの4連覇を阻む結果となったが、はたして今年はどんなショップが頂点に輝くのだろう。期待と不安が入り混じったなかでさまざまな発表が続き、そしてベスト オブ ショウ モーターサイクルの発表が……。その結末は、25周年を迎えたショーにふさわしくも意外性のあるものに。
それでは、25回目を迎えたヨコハマホットロッドカスタムショーのファイナルをご紹介していこう。
フォトTOPICS(写真点数/36枚)
01もっとも大きなベンダーブースはもちろんこちら、主催であるムーンオブジャパンのブースだ。25周年を記念しての限定グッズにオーディエンスが大挙して押し寄せる!
02そんなアニバーサリーなショーにふさわしく、ABCマートとコラボレートした「VANS x MQQNEYES」限定シューズが登場! 手に入れられた人は幸せ者!
03毎年恐ろしくごった返すベンダーコーナー。今年も人気ブランドが所狭しと並んだ!
04ここなくしてホットロッドショーのベンダーは成り立たないのでは? という存在感を放つ東京の「トロフィークロージング」。1950年代アメリカをインスパイアしたビンテージルックなウェアの数々はファン垂涎の的。
05こちらはアメカジ全開のライディングウェアを取り揃える「オリオンエース」だ。バイク乗りが求めるツボを押さえたラインナップに、通りがかるオーディエンスもついつい手に取ってしまう。
06千葉・佐倉のセレクトショップ「ON ANY SUNDAY(オンエニーサンデー)」のブースには、神戸「ロードランナー」の人気商品である囚人パンツ & ジャケットをはじめ、オリジナルのハンドルバーなどハーレーのライフスタイルをカッコよく演出するアイテムがずらり揃う。奥で、店主の石井さんが子守をしていたのは内緒の話。
07イベントといえばここ、神戸のハードコアギアショップ「モトブルーズ」だ。バイカー御用達のアイテムを「これでもか!」と言わんばかりに揃える同ショップ、ハーレーのミーティングで見かけないことの方が珍しい。
08ホットロッドショー恒例の風景となった「ブルコ」の大セールブース。ポイントを押さえたアメリカンウェアの数々が驚きの価格で販売されるとあり、毎年大混雑するほど。
09スケボーの神様 キャバレロのTシャツが登場! ホットロッドショー限定の和製デザインが登場するのも”ならでは”の風景。
10アイウェアやウォレット、アクセサリーなどバイカー必須のグッズがバリエーション豊富に揃うのもホットロッドショーだからこそ。
11そしてライダー必須アイテムと言えば、やはりヘルメット。埼玉・八潮のジェットヘルメット専門店「グリーシーキッズ」がホットロッドショー初参戦! 取り扱いを始めたニューブランド「アベンジャー」をはじめ、「Buco」や「SHM」などアメリカンテイスト満載のジェットヘルメットをずらりと揃えた。
12東京・江戸川の「TT & カンパニー」も人気のオリジナルブランドヘルメットを陳列。
13「チェリーズカンパニー」とコラボレートしたニューデザインのヘルメットをはじめ、1970年代を彷彿させるグラフィックのアイテムが数多く揃う。この世界観、ハーレー乗りとしては見逃せまい。
14「オーシャンビートル」も、往年のブランド「BELL」のイメージした「BEETLE」ヘルメットを取り揃えてショーに参戦。計算されたシルエットとコンパクトな帽体に人気が集まる。
15本物のビンテージヘルメットが陳列するのは東京の「ヘルマート」のブース。なんと人気のモデルまでが20%オフという信じられない設定に!
16こちらは海外ゲストのブースに展示されていたジェットヘルメット。海外特有のデザインが目をひく。
17オリジナリティを出したいなら、ペインターにデザインを頼むべし。こちらは「平和モーターサイクル」のツバメのロゴが描かれたジェットヘルメットだ。カッコいい!
18ピンストライパーの手にかかれば、タンクやヘルメットはもちろん、招き猫やスマートフォンケースにまで独創的な世界が描かれる。グラフィックにこだわるのもカスタムの一部なのだ。
19海外ゲストブースに並ぶアクセサリーの数々。ひとくちにスカルデザインといっても種類はさまざま、それらを見てまわるだけでも十分楽しい。
20ガレージ用の小物からナンバープレート、ウェア類などなど、アメリカの薫りが漂うアイテムばかりが並ぶホットロッドショー。こんなに買い物が楽しいものとは、と気づかされること請け合いだ。
21こちらのブースでは、背中にボディペイントが施されていた。せっかくのカスタムショーなのだ、こんな楽しみ方も一興だろう。
22すっかり常連となっているアメリカのプレート販売ブース。たった一枚をガレージにかけるだけで、瞬く間にアメリカの薫りが漂う、まさしく本場のプレートが出揃う。
23スティーブ・マックィーンをはじめとするアメリカのモーターシーンを描いたイラストコーナー。自分のガレージには「これぞ!」という一枚を……そう思うだけで、時間を忘れて探し出しそうになる。
24カスタムパーツのコーナーも重要なスポット。こちらは埼玉のディストリビューター「ガッツクローム」のブース。
25XL1200SとXL1200CXという新旧スポーツスターを並べた大阪の「トランプサイクル」はベンダーブースにて自社のオリジナル製品をお披露目。
26今回もっとも人気を集めたのが、現行モデルだけでなく旧車にも取り付けられるという「バブルトップヘッドライトレンズ」だ。その他、オリジナルのレザーシートやフルチタニウムマフラーをはじめとするハーレー用パーツをずらりと棚に陳列。とりわけ「外国人の来店が多かった」とは、代表 長岡 守氏の弁。
27東京・大田区の鋳造パーツメーカー「フォーク」は新作を引っさげての登場。
281980年代オフロードバイクに見られたフロントマスクは、まだ試作段階だというのに買い求める人が続出! 定番のエアクリーナーやダービーカバーも相変わらずの人気っぷりだった。
29大阪の「グリーミングワークス」はラバーマウント スポーツスター用スプリンガーフォークを持ち込んだ。ギリギリのクリアランスで設計された新作フォーク、スポーツスターをよりチョッパーライクに仕上げたいオーナーは必見だ!
3015時をまわり、やや前倒しでアワードの発表がスタート! 今年の栄冠は誰の手に!?
31チェリーズカンパニー黒須さん、ヒデモーターサイクル冨樫さん、ブラットスタイル 高嶺さんといったメジャー級のビルダーが次々とアワードを受賞していった。
32シウン松村さん、ゾン吉澤さん、ブルーグルーブ矢代さん、アスタリスク星川さんらも見事受賞!
33そして今年のベスト オブ ショウ モーターサイクルに輝いたのは……広島の「平和モーターサイクル」!
34マシンはこちら、トライアンフ 1968年式 TR6だ。バーチカルツインエンジンをハードテイルフレームにマウントし、徹底的にスタイルにこだわってプロダクトしたフルスクラッチ トライアンフだ。
3525周年を迎えたホットロッドショーで、トライアンフがベスト オブ ショウ モーターサイクルに輝いたのは初めて。トライアンフがベースとは思えない細部まで煮詰められたチョッパーカスタム、納得の受賞である。
36あっというまの閉幕となったアニバーサリー ホットロッドショー。来年もここパシフィコ横浜に日本中のカスタムビルダーたちが集うのが今から楽しみだ。