1991年の初開催から数えて25年目を迎えたヨコハマホットロッドカスタムショー。
開催から四半世紀を迎えた
世界に誇る日本のビッグショー
25周年を迎えたヨコハマホットロッドカスタムショー。今年も例年どおり12月最初の日曜である12月4日、ここパシフィコ横浜にて開催された。アニバーサリーイベントとなった今年のホットロッドショーも年々その規模を大きくしており、今年も1万5,000人を下らないオーディエンスが会場へと詰め掛けた。
今年の目玉は、何と言っても『MOON LINER』(ムーンライナー)だろう。1974年に登場したボンネビルソルトフラッツでのスピードアタックに挑んだエクストリームライナーの来日は、25周年という節目にふさわしいトピックスと言えよう。もはやお馴染みの顔ぶれとなった海外ゲストの面々にニューカマーが加わり、今年は一層ゴージャスな印象となったホットロッドショー。期待を裏切らない演出は、25年間で培った経験を持つムーンアイズだからこそと言えよう。
それでは2016年のホットロッドカスタムショー、そのオープニングの模様をお届けしよう。
フォトTOPICS(写真点数/34枚)
01場所は変わらず、パシフィコ横浜のホールをすべて貸し切っての開催! 今年も残念ながらバイクでの来場ができないままだが、それでもカスタムカルチャーへの熱が下がることはない。
02朝7:30のメインゲート前。すでに大勢のオーディエンスでごった返していた。
03もはやお馴染みの光景となった入場待ちの行列。昨年よりゲートオープンが8時(!)と前倒しになったが、今年もこれだけの人が開場を待ちわびていた。
04文字どおり今年の目玉とも言える存在がこのエクストリームライナー『MOON LINER』だ。1970年代のスピードシーンを代表するマシンの日本上陸に胸が高鳴る!
05昨年のホットロッドショーでベストオブモーターサイクルを受賞した「アウトキャスト」のフルスクラッチ・パンショベルチョッパー。アートの領域に達したバイク、その完成度は群を抜いている。
06サイドバルブエンジンのハーレーダビッドソン UL(1942)をベースに作り上げられた蒼いチョッパー”LIGHTBRINGER”とともに来日したのは、THE WRETCHED HIVEのビルダー JEFF LEIGHTON。独特の造形に4本突き出たエキゾーストが強烈なインパクトを与える。
07POWERPLANTを率いるYANIV “NEEVO” EVANはハーレーダビッドソンのスポーツビッグツイン FXR を見事クラブスタイルへと昇華させた。そのディテールを見て回るだけで、このマシンがどれだけ凶暴かわかろうというもの。
08ホットロッドショーの常連ゲストでもあるスケートボードの神様 STEVE CABALLEROは今回初めて自身の愛車 トライアンフ 1952 “THE SCOUT”を持参。フレームやガーターフォークまで塗装した”赤”が見る者を惹きつける。
092度目の来日をはたしたVINTAGE DREAMSのカスタムビルダーRYAN GROSSMANはスプリンガーチョッパーとして仕上げたナックルヘッドのハーレーダビッドソン 1947 FL “THE ALIENS POISON”を送り込んできた。”エイリアンの毒”という仰天のネーミングにふさわしい個性的な仕上がりを見せつける。
10紫色のボディを持つナックルヘッドのハーレーダビッドソン “THEE GERMAN MERMAN”はARIE VEEのマシン。王道のチョッパースタイルにディアルヘッドライトをあしらった一台だ。
11ハーレーカスタム、及びパーツブランドとしてその名を轟かせる台湾のROUGH CRAFTSのWISTON YEHはMV アグスタ ブルターレ800に仰天のビッグカウルをかけて世に送り出した。マシンのチョイスやカスタムスタイル、あらゆる面から見ても際立っている一台である。
12四発エンジンをふたつ連ねたホンダ CB1620 “GEKKO”の主は、KIYO’S GARAGEの日本人ビルダー Kiyoさん。一昨年のCB750以上のパンチ力を備えたマシンとともに海を越えてきた!
13今や遅しとゲートオープンを待つオーディエンス。今年のビッグフェスタの始まりはもうすぐだ。
148時になり、ついに2016年のホットロッドショーがオープン! と同時に会場へと駆け込んでいく。
15会場の裏側では、9時から始まるライドインショーに向けてゲスト陣が着々と準備を進めている。
16ずらりと揃ったゲスト陣とマシン。こんなメンツが勢ぞろいするさまを日本で見られるなんて……。
17昨年の覇者「アウトキャスト」のビルダー久保田 岳さんがマシンに火を入れる。その儀式にメディアの視線も釘付けとなっていた。
18メキシコのとある場所で眠っていたところをEd “BIG DADDY” Roth’sによって発見され、リバイバルされた伝説のカスタムカー”ORBITRON”。シボレーV8のエンジンを持つ1964年生まれのマシンで、はるか未来を思い描いた当時のイマジネーションがそのまま具現化した一台である。まさにタイムスリップしてきたホットロッドカーなのだ。
19ボンネビル・ソルトフラッツでもそのスピードを見せつけたという”GEKKO”とKIYOさん。その勇姿がここ横浜で見られるとは。
20“THE ALIENS POISON”を走りこませるRYAN GROSSMAN。コンディションは上々のようだ!
21異質なオーラを放つMVアグスタにまたがるのは、ROUGH CRAFTSのWISTON YEH。SNSなどで見るマシンがいよいよメインストリートを駆け抜ける。
22出走前のご挨拶とばかりにバーンナウトを披露するのはYANIV “NEEVO” EVAN。すでにゲートの向こうにもその爆音が響きわたっていることだろう。
23ゲスト陣のスタンバイはOK。いよいよライドインショーがはじまる!
24メインゲートが開き、待ち望んだライドインショーがスタート!
25待ち構えるオーディエンスも各々のカメラを構えてゲストの登場を待つ。
26一番手は昨年のチャンプ アウトキャスト。
27続いて、異様なオーラを放つ”ORBITRON”が入場。じわじわと進みながらその容姿をオーディエンスの目に焼き付けていた。
28車体の美しさが際だつPETE CHAPOURISのFORD TRACK ROADSTER “SIROD 2”。現代のクルマでは生み出せない無駄のないシルエットにため息が漏れる。
29JEFF LEIGHTONが自慢のULで疾走する! アメリカのDNAを見せつけるかのような王道チョッパースタイルに歓声があがる。
30パシフィコ横浜にビッグサウンドを響かせながら登場したKIYOさん。ボンネビルでスピードアタックをしたリアルレーサーの爆音がオーディエンスの胸に響きわたった。
31真っ赤なトライアンフとともに駆け抜けたSTEVE CABALLERO。美しくも味わい深い雰囲気を放つトライアンフは、オーナーたる彼にふさわしい一台だと言えよう。
32スプリンガーチョッパーのハーレーダビッドソン パンヘッドで疾走したのは、4Q CONDITIONINGのMAX SCHAAF。
33そしてROUGH CRAFTSのMVアグスタが登場。それまでのチョッパーバイクとは異なるビジュアルで、オーディエンスに新たな世界観を見せつけた。
3425年にわたってこのホットロッドショーを開催し続けたムーンオブジャパン代表のSHIGEさんに賛辞を贈るゲストらとの記念の一枚。レポート第2弾より、アニバーサリーショーである2016年ホットロッドカスタムショーを彩ったカスタムバイクをご紹介していこう。