ショップサムズが製作したナックルヘッドチョッパー。エクステンドされたフロントフォークとマフラーの取り回しがポイント。
第一回ベイエリア チョッパー&カスタムショーのアワード獲得マシンを紹介
2016年6月12日(日)に幕張メッセで開催されたBAY AREA Chopper&Custom Bike Show(BACC)。このショーのメインはコンペティション部門にエントリーした出展者同士によるビルダーズチョイス方式で選ばれる各部門のアワードである。ショー前日の搬入日の夜に行なわれたジャッジメントタイムでは、各ビルダーが細かくポイントを記載するジャッジペーパーを手に、一台一台念入りにエントリー車両を審査し、その集計により各アワードが決定された。プロの目によるプロの審査。これは現在考えられる最も公平なジャッジングシステムと言えるだろう。
クラス別けは、カスタム制限なしの「フリースタイルクラス」、純正フレームベースの「モディファイドモーターサイクル」、アメリカのチョッパー、そのトラディショナルな手法に基づいたカスタムマシンが対象の「オールドスクールチョッパー」、国産スポーツバイクや欧州製スポーツバイク、ハーレーのカフェレーサーやドラッグスタイルのマシンが対象の「スーパースポーツ&ネイキッドバイク」、さらにビッグスクーターやミニバイクが対象の「スクーター&ミニバイク」の5部門。加えてトータルでのチャンピオンマシンも決定された。それではBACCレポート第二弾はアワードマシンを中心にお届けしよう。
フォトTOPICS(写真点数/35枚)
01エボリューションダイナをベースにロケットハウスが手掛けたスクランブラーカスタム。タイトなフューエルタンクとシートの処理が個性的。
02ラックモーターサイクルが展示したアーリーショベルチョッパー。アップスイープマフラーとシッシーバー、ライザーバーがならではのマシン。
03イージーライダースが手掛けるNITORO HEADSのドゥカティスクランブラーカスタム。いろいろなメーカーのカスタムがエントリーされていることがBACCの特徴でもある。
04トライアンフ6TサンダーバードをベースにKICK BACKが製作したコチラのチョッパー。このコンパクトさはハーレーベースでは考えられないものだ。
05カスタムペインター、NOMAD CONCEPTのブースには怒濤のカスタムペイントが施された3台のマシンが展示された。
06トイズマッコイのブースに出展された1947FLナックルヘッドレーサー。製作はサンダンスのスペシャルモデルである。なんと106馬力を誇っている。
07鮮やかなイエローが刺激的なSTOOPのショベルチョッパー。シンプルなマシンであるが、確かな個性が宿っている。
08ハーレー製のスクーター、トッパーを展示したTOPPO GARAGE。さまざまな車両を展示するBACCらしいマシンである。
094台のカスタムマシンを展示したサンダンスのブース。そのどれもが非常にオリジナリティーの高いマシンだ。
10サンダンスが手掛けたKnuckle Thumper。所ジョージ氏のために3年余りもの開発期間を経て製作された渾身の1台である。
11同じくサンダンスのSuper XR-Shovel COBRA。1750ccにスープアップされたXRヘッドを持つショベルエンジンを搭載している。
12サンダンス流ホットロッドツアラー、Trans-Am Gator。2030ccのSuper XR-TCを搭載したモンスターである。
13V-Twin Drag Associationのブースを華やかに演出するショーガール。カスタムショーには欠かせない存在だ。
14そのV-Twin Drag Associationのブースにはドラッグレースに出場するリアルレーサーが展示された。
15和風のコスチュームが個性的なNOMAD CONCEPTのショーガール。
16ムーンアイズのシゲ菅沼さん自らイベントTシャツの販売、さらにワイルドマン石井さんによるピンストライプデモ、MCDのDENシェードにイージーライダースのブース。
17ネオファクトリーのブースに、デモ車両が展示されたオールドコインカンパニーのブース、神戸から参加のモトブルーズのブース、そしてビーズ屋公ちゃんのブース。
18搬入日前日夜のジャッジメントタイムでは、出展ビルダーにより細かな採点が行なわれた。コチラは鹿児島から参加したスワロウテイルの桜井さん。
19ショー前日の搬入後のウエルカムパーテーを兼ねたジャッジメントタイムは夜遅くまで続いた。
20アワードのスペシャルプレゼンターは女子プロレスラーの井上京子さん。
21ベストディスプレイを獲得したトライジャのブース。カスタムショーでは、やはりディスプレイも重要だ。
22ベストアメリカンを受賞したBOOTLEGのパンヘッドチョッパー。オーセンティックな美しいロングフォークである。
23ベストスクーター&ミニバイクはTOP MOSTのロングホイールカスタムが獲得。まさに圧巻の仕上がりだ。
24続いてスーパースポーツ&ネイキッドバイクを獲得したのは46ワークスが製作したBMW R nineT Custom ProjectのCLUBMAN RACER。
25ベストオールドスクールチョッパーを受賞したのはエキセントリックモーターサイクルが手掛けたコチラのSRカスタム。並みいるハーレー勢を抑えての受賞である。
26ベストモディファイドモーターサイクルに選ばれたのはヒデモーターサイクルのショベルカスタム。純正4速フレームの良さを最大限に引き出した等身大のマシンと言える。
27タイトなフューエルタンクにメーターが埋め込まれたバイザー、軽快なシートカウルなどなど見所が多いマシンである。
28カスタム制限なしのベストフリースタイルを獲得したのはブレットカスタムサイクルのショベルカスタム。各部のマウントや処理にまで徹底的に作り込まれた同店の代表作だ。
29走行性能を追求したベストライディビリティーに選ばれたのは46ワークスが手掛けたKTMのRC8カスタム。
30鈑金技術に秀でたマシンに贈られるベストメタルワークを受賞したのはハーレーのストリート750カスタムプロジェクトでアスタリスクが製作したトラッカーカスタムだ。
31そしてベストモーターサイクルの3位に選ばれたのはSURESHOTのナックルカスタム。オールドテイストを追求したディテイルの作り込みは圧巻である。
32ベストモーターサイクルの2位を獲得したのはケンズファクトリーが製作したフルスクラッチカスタム。合わせてベストカスタムペイントのダブル受賞であった。
33ハンドルライザーやタンクキャップの仕上げ、カスタムペイント、有機的な造形のオイルタンク、そしてオイルラインなど妥協なく作り込まれている。
34第一回BACCのチャンピオンマシン、ベストモーターサイクルに輝いたのはチェリーズカンパニーが製作したBMW R nineT Custom ProjectのHIGHWAY FIGHTER。BMWカスタムの大いなる可能性を感じさせるマシンである。
35ベストモーターサイクルに輝いたチェリーズカンパニーの黒須さん。おめでとうございます!