“機械仕掛けの神”を意味するデウス・エクス・マキナによるカスタムバイクコンテストがついに日本でも開催。
GWの七里ケ浜にカスタムバイクが集結
新たなムーブメントを予感させる祭典
カスタムバイクやサーフィンといった趣味のカルチャーをバックボーンとするオーストラリア生まれのブランド『Deus Ex Machina』(デウス・エクス・マキナ) 主催のカスタムバイクコンテスト『THE DEUS BIKE BUILD OFF』が、5月3日(日)に神奈川県の七里ケ浜海岸駐車場で開催された。本イベントは2013年より、デウスの本拠地であるオーストラリア・シドニーをはじめ、ロサンゼルス、パリ、ミラノの4都市で毎年開催されてきたもので、今年ついに日本が加わり、計5都市で同時開催となった。
参加資格はプロ・アマ問わずということから、締切となった4月17日までに106台もの応募が集まった。他都市と比べても屈指の台数だという。参加者数は約1500名、来場したオートバイも約500台におよぶなど、ゴールデンウィークの真っ最中にもかかわらず、開催前からの注目度の高さもあって驚異的な集客をはたした。
当日は20度を超える気温となり、とても5月とは思えないほどの暑さに見舞われた七里ケ浜海岸駐車場は、会場を埋め尽くすカスタムバイクと賑わうオーディエンスの姿から、まるでカリフォルニアの海岸沿いのように思える雰囲気に包まれた。エントリーしたオートバイもハーレーダビッドソンのほか、シングルエンジンモデルや原付モデル、海外モデルの旧車などがずらりと並んだ。審査員として参加したゲストの顔ぶれも非常に豪華で、今もっとも話題を集めているブランドの勢いを見せつけた格好となったようだ。
THE DEUS BIKE BUILD OFF 開催概要
- 開催日時/2015年05月03日(日) AM11:00~16:00
- 開催場所/七里ケ浜海岸駐車場(神奈川県鎌倉市七里ケ浜東2-1-12)
- 主催/DEUS TOKYO BIKE BUILD OFF 事務局
フォトTOPICS(写真点数/41枚)
01会場となったのは、神奈川県七里ガ浜の海岸沿いに広がる「七里ケ浜海岸駐車場」。海の向こうに江ノ島が見える絶好のロケーションが魅力だ。
02開場は11時ながら、コンテストにエントリーしたバイクはこちらで事前撮影。朝9時の段階でかなりの賑わいに。
03BMW K 1200 RSなど、意外(?)なモデルも参戦。しかもこちらのライダーははるばる京都からお越しだった。
04神奈川のカスタムショップ『スピードバギー』が持ち込んだアエルマッキ スプリント350。
05ナックルにショベル、エヴォなどさまざまな年式のカスタム ハーレーダビッドソンが並ぶ。スタイルも千差万別だ。
06雑誌『ホットバイクジャパン』池田伸編集長も自身の愛車であるチョッパー パンヘッドとともにエントリー。
07ハーレーのほか、海外メーカーモデルや国産メーカーモデルなど、メーカー問わずさまざまなカスタムバイクが勢揃い。
08原付二種および原付などの小型モデルもずらり。とにかくユニークなカスタムが目立った。
09東京に居を構える人気カスタムショップ『ブラットスタイル』もカスタムバイクとともに参戦。
10ビンテージモトクロスミーティング『DIRT A.C.T.S. UNION』を形成するショップから成る『カレースピードクラブ』もブース出展。各ショップがオーナーとともにカスタムバイクを持ち込んだ。
11ドゥカティジャパンはまもなく発売される最新モデル『ドゥカティ スクランブラー』とともにブース出展。『ICON RED』と『FULL THROTTLE』が展示された。
12オーディエンスの評判も上々だった最新モデル、新しいカスタムバイクの選択肢となりえるか。
13その最新スクランブラーのご先祖でもある『DUCATI 750Sport』のスクランブラー カスタムモデル。持ち込んだのは『スピードトラクター』だ。
14タイヤメーカー『メッツラー』のブースには、ハーレーオーナーに人気のホワイトリボンタイヤのほか、300mmリアタイヤなどが展示。間近で見たら迫力大!
15今年のモーターサイクルショーのBMW Motorradブースで展示されたK 1600 GTLベースのカスタムモデル2台をはじめ、『R nineT カスタムプロジェクト』に携わった『チェリーズカンパニー』、『ブラットスタイル』、『46ワークス』がそれぞれ代表作を持ち込んだ。
1611時にオープンした駐車場には、続々とオーディエンスが来場。瞬く間に列を成していく。
17ゴールデンウィークの真っ最中ということもあり、江ノ島へと続くシーサイドラインR134は大渋滞。バイク参加のオーディエンスもやっとの思いで会場入りしていた。
18駐車場に並ぶバイクはいずれもオンリーワンのカスタム仕様。新旧問わない顔ぶれが新鮮だ。
19所狭しと並べられたエントリーモデルを興味深く眺めるオーディエンス。プロの目線とは違った一般のカスタムにも目をひかれる。
20主催であるデウスのブースでは、今回のイベントグッズのほか、人気のデウスグッズも販売されていた。
21エントリーモデルは審査員による採点とオーディエンスによる投票で評価される。はたして入賞は……。
22ハーレーに乗るラジオDJことトムセン陽子さん。今回の審査員のひとりとして招かれ、会場のエントリーモデルをくまなくチェックしていた。
23ハンドルだけ見てまわっても、こんなにあるのかと感心するほどのバリエーションが。
24カスタムの大きなキモであるグラフィックも個性的。これを見てまわるだけで十分一日過ごせる。
25チョッパー系カスタムはもちろん、ビンテージレーサー系スタイルが多かった今回のイベント。旬のスタイルと言えよう。
26オンライン・モーターマガジン「ドライブスルー」は、軽量ハウス型トレーラー『Roomette」(ルーメット)を展示。その独特の雰囲気を持つ空間にオーディエンスも惹きつけられていた。
27遠くに江ノ島をのぞむカスタムバイクショー。その風景は、まるで日本とは思えないほど。
28茅ヶ崎の海岸沿いでのイベントとあって、海でのひとときを楽しんでいた人が休憩がてらに会場に足を運ぶ場面も。
29サーフィンやモーターサイクルを同じように楽しむ海外特有のカルチャーを具現化したデウス。彼らだからこそ生み出せた雰囲気なのだろう。
30ちょっと前まで肌寒かったとは思えない真夏日のもと、ぐったりとするオーディエンスも。駐車場イベントなので、日差しを避けるのは容易ではなかったよう。
31水分補給もふくめ、こんなときには冷たい飲み物が欠かせない。この氷のなかにしばらく手を突っ込んでおきたいほど。
32ハンバーガーやピザ、アサイージュースなどイベントの雰囲気にふさわしいケータリングが並んでいた。
33開場まもない時間帯ながら、すでに駐車場はぎっしりと満車。入れなかったオーディエンスは、別の場所での駐車を余儀なくされていたよう。
34主催が用意していた休憩コーナーには、ドゥカティ スクランブラーのチェアーがずらり。このカラーリング、インパクト大だ。
35エントリーバイクの上でオーナーの帰りを待つ柴くん。
36審査員のひとりとして会場入りした俳優の伊勢谷友介さん。オートバイフリークとしても知られるバイク好きの有名人だ。
37PM3:00、いよいよ受賞者の発表が開始された。
38審査員が順番に壇上にあがり、入賞者を発表。彼らには米LAに拠点を構える『チャボエンジニアリング』代表の木村信也氏によるオリジナルのトロフィーが手渡された。当初は木村氏も来日する予定だったそう……残念!
39最後に、受賞者と審査員全員での集合写真。Congratulations!
40この酷暑のなか、精力的に会場内を見て回っておられた審査員の3名。左から、東京のカフェ併設バイク専門書店『Cool Beans! Classic Books』代表 白井 祐樹氏、『チェリーズカンパニー』代表 黒須 嘉一朗氏、そしてトムセン陽子さん。お疲れ様でした!
41これまでになかった独特の雰囲気が楽しかったイベント。また来年、ここ七里ケ浜で開催されるのが楽しみだ。