バイカーであるかないかなど関係ない。アフリカの荒くれ野郎どもが集結するビッグイベント AFRICA BIKEWEEK。デンジャラスな匂いはそこらじゅうに漂っていた。1つ言えるとしたら、このイベントを主催し、現地のモーターサイクルカルチャーをリードするHARLEY-DAVIDSONは、この上なくクールだ!!
アフリカ最大、狂騒のバイクイベント
AFRICA BIKEWEEK(アフリカ バイクウィーク)
「AFRICA BIKEWEEK」は、インド洋に面したマルギットというリゾート地で行われていた。今回のツーリングのゴールとなるその地に辿り着いたのは、土曜日の午後。日曜日のクライマックスに向け、街じゅうが熱気ムンムン、ヒートアップしていた。
AFRICA BIKEWEEKの初開催は2009年のことで、主催はHARLEY-DAVIDSON の現地法人によるもの。入場無料であることなどから来場者は正確に把握しきれていないが、予約で埋まった宿泊施設のベッド数だけでも2万をゆうに超え、これに日帰り客や現地に住む人を加えれば、数倍以上の人が会場に足を運んでいることになる。間違いなくアフリカ最大のバイクイベントだ。
ビーチにつくられた特設ステージでは、ロックバンドがアップテンポの曲を夜遅くまで容赦なく演奏し、陶酔した観客らが踊り狂い、町中にビートがこだまする。直管マフラーをつけたバイクの爆音も相当なもので、夜遅くまで町中がお祭り騒ぎ。男は女たちを目当てに、退屈な女たちはイカした男はいないかと街を闊歩し、路地裏の暗がりには娼婦たちがうつろな目つきで突っ立っていた。
フォトTOPICS(写真点数/50枚)
01主催はHARLEY-DAVIDSON AFRICA。ビーチ沿いの道は車両通行止めとなり、HARLEY-DAVIDSONの新車がディスプレイされるブースやフードコート、パーツ屋のテントなどが所狭しと立ち並ぶ。見える海はインド洋だ。
02ヨハネスブルグのMCに所属する女の子たち。女性ライダーも多い。
03アフリカンのレディースライダー。カッコイイです!
04普段はノンビリとした海沿いの街が、異様な活気に包まれた1週間。
05ヘリテイジソフテイルに乗るカップル。
06メインストリートには爆音が鳴り響きます。
07V-RODにタンデム。クールです!
08カスタムシーンもHOT! NO BIKE PARKINGのサイン、その目の前に停めてありますが、コイツは特別です。
09スポーツスター、ソフテイル、V-ROD、エレクトラグライド、メインストリートに入っているのは、ほとんどがハーレーです。
10HARLEY-DAVIDSONの新車もディスプレイされています。日本未導入のNEW LOWRIDERも発見!
11タンクオンのデュアルメーター。LOWRIDERならではの装備は健在です。
12ロー&ロングな車体に、フロント19、リア17インチのスポークホイールをセット。前後シリンダーから伸びるエキゾーストパイプは右側のステップ下で集合して、そのまま1本のマフラーとして後ろへ太く真っ直ぐ伸びています。日本導入が待ち遠しいです。
13STREET750も飾られていました。インド生産で、現地ではすでに41万ルピー(70万円強)で発売開始。エンジンは水冷60度VツインSOHC2バルブです。
14HARLEY-DAVIDSONのブースは大盛況です。
15親子で楽しんでいました。お父さんと一緒で子どもたちも楽しそうです。
16カスタムショップのブースを覗くと、すごいパンヘッドが。前後30インチ、フレームワークといいディテールのクォリティといい、芸術の域に達しています。
17夜が更けてくると、LIVEステージも暖まっていきます。
18フィーバーしております。完全に……。
19じつに危うく、楽しい夜です。
20ヨハネスブルグから1500km、4日間をかけてアフリカバイクウィークの会場となっているマルギットまで走り通してきましたが、その道中はじつにダイナミックで野趣あふれるアフリカ的な風景を満喫することができました。日本ではあり得ない大自然に触れることができ、それは心が洗われるような貴重な体験でした。
21朝早くから日が暮れるまでハーレーに乗って走る毎日は、これほど贅沢なことはないだろうと思うほど充実感に満ち、エキサイティングな日々でしたが、少しばかりの刺激がありそうなローカルな繁華街でアフリカンたちを目の当たりにしてみたいと思っていたのも正直なところ。
22そんなことをボチボチ感じ出していた矢先に、アフリカバイクウィークという盛大な祭りの会場に辿り着いたものだから、ボクは浮き足立った。同行者他たちがディナーを楽しんでいる時間も、ボクはビールとバッファローウィングで腹が満たされると早々にひとり席を立ち、カメラ片手に目抜き通りをひたすら歩き回ったのです。
23すると、まるで夏祭りの夜。気持ちとしては中学1年生くらいか。いつどんな不良に絡まれて、ひどい目に遭うかわからないといったビビリも入って、これがまた興奮度を増して清々しいほと面白い。パスポートは靴下の中に入れておこうとか、因縁をつけられたときのためにポケットに適当なカネを入れておこうとか、やっていることは惨めなほど情けないが、ワクワクするのです。
24けたたましい排気音とタイヤの悲鳴が街じゅうに鳴り響き、ビートの効いた音楽がそこらじゅうでかかっています。
25レストランやバーもごった返していて、熱気ムンムン。
26何を待っているのだろうか、目抜き通りの女の子たち。
27下手な英語とスマイルで日本から来たジャーナリストと言えば、ほとんどの人がスマイルをレンズに向けてくれるから夢中になってシャッターを押す。
28夜が更けるとともに、距離が縮まっていく。
29見知らぬ土地の夜も、女の子たちのスマイルに心が和みます。
30地元の若者たちは、メインストリートでひたすらナンパです。
31チャーミングな彼女がレンズに微笑んでくれました。
32Hey ジャパニーズ、オレたちを撮れよ!
33男性だけのグループも楽しそうです。
34酔っぱらって陽気になっているようです。会場のど真ん中にあるホテルに部屋をとったボクらが眠れるのは、朝を迎えようとする頃となるのは言うまでもありません。
35翌朝、バイクウィークの最終日となる日曜日には、街の周辺30kmにも及ぶ大パレードランがおこなわれ、ボクらもハーレーに乗って参加しました。グランドフィナーレです。
36地元警察の協力のもと信号はすべてスルー。沿道を埋め尽くす人たちみんなが手を振ってくれるから、こちらも夢中になって手を振り返した。
37夢心地とはこのことで、ハーレーに乗っているからこんな体験ができたのだと、ハーレーに感謝せずにはいられなかったです。
38日本から来た得体の知れぬボクらも、ハーレーに乗っていれば歓迎してくれる。
39地球の裏側でこんな素晴らしい経験ができるなんて、生きていて良かった、ハーレー乗りになって良かったと、つくづく思います。
40ボクは日本でもハーレーを所有していますが、自分が乗っているオートバイがこうもして世界中の人たちに愛されていると思うと、誇らしく感じます。
41強い日射しのもと、パレードは1時間ほど。
42人気のハーレーブース。所狭しと新車が飾られ、それを開放しているから、現地にいる裸足の子どもたちが喜んで新車に跨っています。お母さんも嬉しそうです。
43なんたって価格は日本で買うのと同じ。物価の差を考えれば、超高額商品です。
44子どもたちの憧れ、そんな存在にハーレーはなっているのでしょう。
45パレードに参加したのは3000台超え。
46アフリカの大地を走り、現地のバイクイベントを目の当たりにした今回のツーリング。AFRICA BIKEWEEKへの参加は、旅の締めくくりに相応しい素晴らしき体験でした。
476日間、行動をともにしたH-D本社(ミルウォーキー)のマーケティングトップ、マークハンズ・リッチャーさん(左)と、ケープタウン在住のフォトグラファ、デスモンドさん。
48AFRICA BIKEWEEK開催の大きな目的は、1人でも多くの人にハーレーに親しんでもらうこと。
49そして、忘れることのできないファンタスティックな旅を体験させてくれたのが、なによりもハーレーダビッドソン。写真はFLHX STREETGLIDE。
50今回のメディアツアーに参加した面々。AFRICA BIKEWEEKのパレードランではHARLEY-DAVIDSON JAPAN が用意してくれたお揃いのTシャツを着て、ジャパンチームとして走った。