まもなく春を迎えようという3月下旬、チョッパー仲間が伊豆を巡った。
普段とは違ったひとときを求めて
チョッパー仲間とともに伊豆を走る
3月24日(土)・25日(日)の2日間、神奈川・川崎のカスタムショップ HIDE MOTORCYCLE が主催した一泊二日のツーリング企画「 西伊豆 TRIP 」。同ショップのビルダー HIDE さんとワタリさんが引率する形で、チョッパーカスタムされたハーレーの旧車に乗る同ショップの常連客が5名集まった。
行き先は西伊豆、かつて HIDE さんが泊まったことがある民宿で一泊してくるというもの。ルートや行程自体は決してタイトなものではないが、普段は街乗りがメインだという面々にとっては未知なる世界。数時間ほど高速道路を走り、とっておきの海鮮物を堪能し、今という季節だからこそ見られる特別な風景がどこまでも続く伊豆は、彼らにとって実に刺激的だった。今回は1日めと2日めに分けて、このツーリングレポートをお届けしよう。
フォトTOPICS(写真点数/71枚)
01集合場所は東名高速・海老名 SA。霧雨に見舞われての集結となったが、予報ではこのあと一気に晴れ間が見えるという。はたして……。
02千葉から東京を横断してやってきたタカシさんが最後に合流。これで海老名集合組は勢ぞろい。
03ヘルメットだけでなく全身をビショビショに濡らせての参戦。早く晴れ渡って欲しいところだが、こればかりはお天道様次第。
04今回のツーリング企画の内容をまとめたしおり。ヒデモの意外な一面が見えた。
05しおりを手に、ワタリさんが本日の行程を説明。その風景は“大人の遠足”といった感じ。
06鈍色の空模様がなかなか変わらないが、手をこまねいているわけにもいかない。雨だけは降らなくなったので、思い切って出発。
07出発前にはもちろん給油を。チョッパーだから、みんなタンクが小さいのだ。
08準備万端。さて、行こうか。
09よし、行くぞー!
10ケニー・ロバーツのヘルメットをかぶるカフェレーサー・ショベルスポーツのカスガさん。何やら黄色いテープが見えますが……。
113月末の週末だからか、都内から東名にかけて交通量が多かった。しかしこの程度なら問題なし。
12こちらはカフェレーサーカスタムのエヴォスポに乗るソウさん。ポジションは思いのほかしっくり馴染んでいる感じ。
13空模様だけはスキッとしないが、この微妙な肌寒さが心地良かったりする。
14しかし先導する HIDE さんが、先頭集団を引き続きれてどんどいん先を走っていく。
15足柄 SA にて小休止。空はすっかり晴れ渡ってきた。
16向こうには富士山の姿がはっきりと。これはテンションが上がる。
17「ミラーの角度が落ち着かない」というソウさん。早速ワタリさんが工具を出してチェック。ビルダーが同行してくれているのは心強い。
18青空が広がってくるにつれて、次第にみんなの顔にも笑顔が。
19再び給油し、伊豆の入り口である沼津インターを目指す。
20すっかり快晴。走っているだけで心が満たされる。
21先ほどとは違って、みんなのペースに合わせて走るソウさん。サイドミラーは落ち着いた模様。
22タカシさんのショベルも気持ち良く走り続ける。やっぱり晴れてくれるに越したことはない。
23沼津インターにて。ETC?そんな気の利いたもの、付けちゃいないよ (一部だけ)。
24下道に降りて、西伊豆を目指す。
25が、渋滞に見舞われる。おとなしく解消するのを待ちながらゆっくり進んでいくとする。
26先頭集団とはぐれてしまったふたり。しおりを取り出して目的地を調べる。
27無事、合流。沼津港にて海鮮ランチへと向かう。
28沼津港の名店、「魚河岸 丸天」。この日の待ち時間は約30分だった。
29海鮮わいわい丼を頼んでご満悦のワタリさんとタカシさん。
30ほとんどが海鮮系丼を頼むなか、約1名、悪戦苦闘している人物が。カスガさんが食べているのは、同店の名物「かき揚げ丼」。
31集合前のトラブルから、ここで合流したキヤさん。無事で何より。
32これが名物「かき揚げ丼」。はっきり言って量がハンパないです。
33かき揚げ丼にやられたカスガさんが苦痛に顔を歪めるが、誰ひとり気に留めず。
34タカシさんのショベルが履いているリアタイヤが気になるキヤさん。
35その後、なぜか ハーレーダビッドソンタオカ沼津 を訪れた一行。そのワケは……。
36「オイルがほとんどなくなっていた」というカスガさんがオイルを買い足すため。しかしこう見ると、オイルを注入しているというより、抜いている不審人物にしか見えない。
37食後のひととき。体がユルみきってしまうが、目的地はまだ先。
38気持ちを奮い立たせて、出発。
39市街地を抜け、風景がツーリングっぽくなってきた。
40修善寺道路の絶景。青空とあいまって気持ち良い!
41料金所。HIDE さんがまとめてお支払い。
42トンネルを抜けた先には……。
43牧歌的な田園風景が広がる。次第にトリップツーリングの楽しさが湧き出してくる。
44分岐の交差点。西伊豆までまだある。
45またまた給油。海岸線を走る限りはガソリンスタンドに事欠くことはないが、それでも念のため、小まめに。
46そうすると、こうして可愛い店員さんの巡り合うことも。やはり気配りは大事。
47桜前線、発見! 富士山の見えたときのような気持ちの昂りを感じる。
48緩やかなカーブ、チョッパーハーレーだって気持ち良く飛ばせる。
49真っ赤な鉄橋を抜ける。これもツーリングのワンシーン。
50おや? 皆さんお疲れモード?
51海! 青空とともにその風景を味わい尽くせるのは、バイク乗りだけの特権だ。
52降り注ぐ陽光がまた気持ち良い。
53目的地までもう少し。でも、まだまだ走っていたいような気持ちもあったりする。
54HIDE さん厳選のお宿、民宿まるい に到着。
55集合写真は外せない。「まるで『あすなろ白書』みたいやな(笑)」(HIDE さん)
56そして部屋へ。「いい感じじゃーん」
57ちょっと近所を散歩しに行こうと玄関に来た一行から笑いが起こった。その理由は……。
58今回のメンバー全員のクツが黒かったこと。それにしても、こんなに WESCO 率の高い面々、見たことない。
59日が傾きつつある漁港を歩く面々。この日はかなりの強風が吹き荒れており、たまに体ごと持っていかれそうになることも。
60向かったのは、民宿から数分のところにある断崖絶壁の露天風呂。あいにく強風のため、なかに入ることはできなかったが……。
61ご覧の絶景が。「うおー!すげー!」
62切り立った断崖に激しい波しぶききが。まさかこんな風景が広がっていようとは。
63まばゆいオレンジ色の夕陽が美しい。手前で仁王立ちしているのはカスガさん。
64せめて露天風呂の中身だけでも……と、覗き込む面々。
65ご覧のような露天風呂。ぜひとも入りたかったところ。次こそは。
66間違いなく警察にしょっぴかれるレベル。
67いつまででも眺めていられそうな荒々しい景色。
68宿に戻ったら、早速夕食。「なんじゃこりゃ!すげー豪勢だ!」
69伊勢エビ、カニ、サザエ、刺身各種……。その日に採れた魚で彩られる夕食は豪華そのもの。
70金目鯛の煮付けも絶品。ほとんど取り合い状態に。
71豪華な夕食に舌鼓みを打ちながら、いつものようにバイクのことやそれ以外のことについて語り明かすいつもの面々。そうして夜は更けていった。