ショー前日の搬入日の神戸国際展示場の様子。この広い会場に全国から至極のカスタムマシンがこれから運び込まれてくる。
チョッパーフリーク夏の風物詩、神戸ニューオーダーチョッパーショーが去る2014.08.24に神戸国際展示場で開催された。今年は天候にも恵まれ、例年に増して会場はヒートアップ。来場者数4000人、200台近いカスタムマシンが展示され、訪れたチョッパーフリークを魅了した。もちろんニューオーダーの目玉コンテンツ「BARBARIAN CIRCUS」ブースも大盛況。参加アーティストが製作したアートピースのオークションで最高潮の盛り上がりを見せた。恒例の雑誌HOTBIKE JAPANによる仮設スタジオでの出展マシン全台撮影も行われた。この模様は09.27に発売されるHOTBIKE JAPAN140号の巻頭特集にて! さらに昨年に引き続いて上条早樹による「ROPE ART SHOW」が敢行され、会場は大喝采に包まれた。それではこのニューオーダーチョッパーショーの最速レポートをお届けしよう。
ニューオーダーの常連、京都のホットチョップがマシンを搬入。同店ならではの手の凝った作り込みが随所に見受けられるショベルチョッパーである。
会場には次々と車両が運び込まれてくる。写真は地元神戸ACEのマシン。ビルダー徳山が手掛けた車両をショーで見ることができるのはニューオーダーだけ。
ベンダーブースも搬入&設営で大忙しの様子。ベンダーブースでのショッピングもカスタムショーの楽しみのひとつ。
午後8時を過ぎても搬入作業は続けられた。明日のショー開催に向けて主催者、出展者が一丸となってイベントを作り上げていく。
ショー当日は朝9時のゲートオープンとともに待ちわびたオーディエンスが会場に流れ込む。さぁニューオーダーチョッパーショーのスタートだ。
エントランスではニューオーダーチョッパーショー恒例のチョッパーガールズがリストバンドを巻いてくれるサービスが!
NUTS CUSTOM CYCLESが持ち込んだ1998年式XLH883カスタム。チョップされたエクステリアによりコンパクトに製作されている。
同じくNUTS CUSTOM CYCLESが手掛けた1972年式FXショベルカスタム。FXEを思わせるフューエルタンクがスタイリングの要となっている。
タイトなハンドルバーに分割タンク、ショベルモーターには定番のSUキャブをセットアップ。プライマリーカバーをカットし、ベルトガードとしている点も面白い。
無塗装のフューエルタンクに日章旗が描かれた黒鉄発動機のショベルヘッド。カチ上げられたトランペットマフラーが個性的だ。
地元神戸のMOTO-COMが持ち込んだEVOスポーツベースのマシン。ストレッチされたステムヘッドに取り付けられたロングスプリンガーがポイント。
HIKARU MOTORCYCLE COMPANYのブース。1961XLCHチョッパーと1947FLナックルボッバーの2台が展示された。
鹿児島から駆けつけたスワロウテイルが製作したナックルヘッド。未完成ながらもシートメタルにこだわりを感じさせる一台。マフラーの機能に秘策アリ。
ホットチョップが手掛けたショベルカスタム。ポップなイメージのアイボリーベースのカラーリングはオーナー指定だったという。
凝った造形のハンドルバーに鋳物のパネルがセットされたピーナッツタンク。そして最大の見所は三分割のマフラーエンドである。もちろんエンドキャップも鋳物製。
地元神戸のナイスは7台もの車両を持ち込んだ。まずは1978XLベースのアイアン。ストック然としたフォルムであるが、ロングフォークとシッシーバーで個性を演出。
1995XLベースのカフェレーサーはボヘミアンが得意とするスタイルと言える。クリップオンハンドルとTTシートカウルでフィニッシュ。
続いてナイスが手掛けた1975XLトラッカー。このままダートトラックに持ち込んでもまったく違和感のない車両に仕上げられている。
幅広のミリバーにXR750を思わせるエクステリア。アイボリーホワイトにブルーのピンラインというシンプルなカラーリングも好印象である。
CYCLE ZOMBIESのハイドラベースのDEVILもナイスブースに展示された。モールディングが施されたリジッドフレーム&シッシーバーに注目。
1955FLベースのロングフォーク。驚くべきは手前にプルバックされたライザーバーの形状である。極端にレイクされたネックもスタイリングのポイントとなっている。
ホワイトのカラーリングがクリーンな印象の1947FLナックルヘッド。シッシーバーに取り付けられているのは木刀ならぬ棍棒だ。
ラストは1967FLベースのアーリーカスタム。シンプル極まりない車両であるが、このフォルムとバランスは絶妙である。
CWZのツートップ、吉澤さんに植田さん。そして真ん中は東京から駆けつけたチェリーズカンパニーの黒須さん。
カスタムショーお土産の定番であるイベントTEEは午前中の早い段階で売り切れるサイズが続出。会場を訪れたらまずイベントTEEを購入するのが吉。
今期ニューオーダーチョッパーショーのチョッパーガールズはコチラの4人。まずはステージでオーディエンスに自己紹介を兼ねたご挨拶。
午前中と午後の2回、チョッパーガールズの撮影会が行われた。やはりカスタムマシンとセクシーな女性の相性はバツグン。
ひとたび撮影会がはじまると、チョッパーガールズのまわりはオーディエンスで人垣が! これもカスタムショーには欠かせない光景と言える。
コチラも恒例の雑誌ホットバイクジャパンによる出展車両の全台撮影の様子。HBJ.comでコラムを連載頂いている磯部カメラマン渾身の写真はHBJ140号で!
PLAN Jが手掛けたショベルヘッド。ボードトラッカーを思わせるタイトなハンドルバーとシートカウルで軽快に仕上げられている。
ムーンアイズのベンダーブース前に置かれたムーンプロディースのカスタムマシン。今回は5台のマシンが展示された。
FLAG STAFFが製作したEVOスポーツベースのカスタム。チョップされたリアフェンダーとボリュームのあるソロシート、サンダーヘッダーマフラーが取り付けられている。
バドロータスらしい均整の取れたショベルチョッパー。カチ上げられたマフラーとシッシーバーがリアエンドのポイントとなっている。
関西ニュースクールシーンを牽引するモトリークルーのブース。注目はヒョウ柄モチーフの怒涛のカスタムペイントが施されたTCカスタム。
ALLSTATE TIRESのブースでは、新作タイヤを装着した車両が数多く展示された。DIAMONDやDIRTMANなど注目のタイヤがお披露目された。
BOLD IDEAが手掛けたアイアンチョッパー。ビンテージブロックパターンを復刻したALLSTATEのDIRTMANが取り付けられている。
コチラもBOLD IDEAが製作したFXRカスタム。ビンテージピレリの縦溝タイヤを復刻したSAFETY STRIPESが装着されている。
カスタムのアプローチはまさに無限大。チョッパー、ディガー、ボッバーなどビルダーのセンスが問われることは言うまでもない。
ディテイルの経年変化はカスタムの重要なスパイスとなる。それは長年使い込まれた証でもある。