今期、NAGOYA SPEED AND CUSTOM SHOWの目玉コンテンツ、「One Day Museum」。1936年から1957年までのビンテージハーレーが40台集結した。
NAGOYA SPEED AND CUSTOM SHOW 2013 One Day Museum
2013.09.29に開催された「NAGOYA SPEED AND CUSTOM SHOW 2013」の目玉コンテンツ、「One Day Museum」。1936年から1957年までのビンテージハーレーが40台集結したその眺めは圧巻! Langlitz Japan岡本氏プロデュースのもと、貴重なナックルヘッドのファーストイヤーモデルからハイドラグライドの最終モデルまでが集った。ここではその40台中、7台以上を占めるSEMBAからオーナーの手に渡った車両をフィーチャーしよう。
1937年式ELナックルヘッド。84.14×88.9mmの998ccで36~38ps/4600rpmを発揮する当時の高性能エンジンを搭載している。
スカルタイプのメーターダッシュはビンテージフリーク憧れのアイテム。タンクデカールのヤレ具合やサドルバッグの経年変化に注目していただきたい。
1946年式のFLナックルヘッド。74ci=87.7×100.8mmの1206.7ccのモーターは50ps以上をマーク。当時のスペシャルスポーツモデルである。
第二次大戦から戦後と激動の時代に生産されたモデルなので、物資不足によりゴム製品が限定されるなど、歴史を感じさせるモデルと言える。
グリーンの外装が只ならぬオーラを放つ1947年式のFL。ナックルヘッドのラストイヤーモデルとして大変希少なモデルとして人気が高い。
この1947年型から採用された新グラフィックのトリップ付きメーターに、タンクエンブレムは俗称「レッドボール」と呼ばれるストリームライン状に変更された。
パンヘッドのファーストイヤーモデル1948年式FL。モーターは87.3×100.8mmの1207ccで、50~55ps/5400rpmを発揮する。
モダンなパンヘッドモーターにスプリングフォークを採用した唯一のモデルとして1948年型は非常に人気の高い車両である。
当時のトレンドカラーであったルビーレッドの外装が美しい1950年式FL。低く身構えたハイドラグライドのスタイリングはやはり魅力的。
フリンジド・キングと呼ばれた純正のディアドロップ型サドルバッグは1949と1950の2年間のみ装着されたものである。
1956年式のFLH。ストレートレッグのリジッドフレームに4本リブのカムカバーが装着されたOHVスーパースポーツモーターを搭載している。
FLHのビクトリーカムにちなんでタンクネームプレートやオイルタンクのデカールに「V」の文字が誇らしげにあしらわれている。
ビッグツインモデルではないが、One Day MuseumにはアーミーモデルのWLAも展示。WLAは第二次大戦後も生産が続けられた。