HBJ mag.118号の特集 “COAST TO COAST TO COAST” での壮大なロードトリップに参加したカメラマン永原健の写真展 “COST TO COAST” が金沢市のギャラリーSLANTで6月26日(日)まで開催されている。旅のメンバーであるMAX SCHAAFやCHRIS LINDIGのアートピースも展示中。また全80ページの展覧会図録 “COST TO COAST” や4Q conditioningの限定Tシャツも販売されている。入場無料、是非!
さらに7月17日(日)に神戸で開催される第6回ニューオーダーチョッパーショーにて”COST TO COAST”の写真展示が決定した。コチラも要チェック!
KEN NAGAHARAの写真には、ひとときの盛り上がりなどではなく時間を超える何か特別な魅力を感じることができます。今どきの写真の多くは、カメラの新しい技術や立派なコンセプトでそれっぽく演出してくれていますが、実際には心に響かないモノが多いのも確かです。今回の写真展「COST TO COAST」は、HOT BIKE Japan No.118でも特集された、 彼がMax Schaaf、Chris Lindigと共に27日間のアメリカ大陸横断の旅の写真です。それらを見ると、多くの人が気づかすに通り過ぎていたモノや、今の時代では見落とされているモノの重要性をあらためて確認させられます。多くのバイカーやスケーターが彼を支持しているのは、その事を感覚的に知っているからだと思います。
彼は、主にCanon A-1というカメラと消費期限切れのフイルムで撮影していて、最近はオークランドのゲトーにあるDIYスケートパーク「ボーダータウン」や、ANTI HERO のツアーに同行して写真を撮っているみたいです。映画「ビューティフル・ルーザーズ」の撮影監督でもあるフォトグラファーのTobin Yellandからエンラージャー(引き伸ばし機)を譲り受け、5人の友人たちと住んでいる通称 「Oakland Ramp」に暗室を作って一枚一枚、丁寧に写真を焼いています。彼は日本人では珍しく物怖じすることなく、自分の価値観のみを信じて突き進んだ結果、スケートボードの本場、アメ リカで受け入れられている在米日本人です。8年前にカリフォルニアに移住し、「自分はこう思うけど、お前もそう思え、そう思うはずだ。」といった、日本によくある押しつけがましい連帯感なんて無い、自分のやりたいことができる独特の社会が居心地がよいみたいです。今後は撮りためたスケートの写真でショーを開催したいと言ってました。
Text: SEIJI HIMURA (SLANT Gallery)