1960年代アメリカのモーターサイクルシーンを象徴する「500-TX」の再現モデル「500-TXJ」を開発したアクティブは、同時に1970年代の名品の再現にも着手していた。それがこの『STAR II』だ。
そのベースは、1976年に登場したBELLのフルフェイス「STAR II」。ビンテージヘルメットの世界でも随一の人気を誇るヘルメットで、当時のAMAスーパーバイクレースを席巻した伝説のライダー ケニー・ロバーツの姿を思い起こさせるアイテムでもある。
ビンテージヘルメット市場における人気という点では、同時代に生まれた「BELL STAR 120」が高いよう。しかし、「BELL STAR 120だとアイポート(顔が見える部分)が大きいため、SG規格はもちろん、現代のロードシーンでの安全が確保できるフリップアップシールド着用型がベスト」との判断から、STAR IIが選ばれた。
こちらも 500-TXJ 同様に、オリジナルのSTAR IIをコンピュータースキャンにかけてシルエットを忠実に再現。そのままビンテージヘルメットショップに置いてあっても違和感なく手に取ってしまいそうな完成度を誇る。カスタムカルチャー、そしてレースシーンが大きく盛り上がった1970年代アメリカのモーターサイクルシーンを蘇らせてみたい欲望の持ち主にこそ、このヘルメットはよく似合うのだろう。
500-TXJ 同様にコンピュータースキャンによってオリジナルと同じシルエットに。
オリジナルのSTAR IIのデカールもご覧のとおり。そしてもちろんSG規格対応製品だ。
現代のロードシーンに適した安全性を確保したアイポート。
オリジナルの1976 BELL STAR IIと比較すると、最新モデルの方がアイポートがやや広く設けられているのが分かる。
コインで脱着できるマイナス穴のワッシャーもオリジナル風に。
こめかみ部分に隙間が設けられているので、アイウェアの着用も容易。