ツーリングに出かけると、ワイヤレス通信機器――インカムを装着しているライダーを見かける頻度は以前と比べても確実に多くなってきた。もはやインカムはツーリングに欠かせない存在になりつつある。実際、マスツーリングに出かける際、行動をともにするメンバーとの走行中の意思疎通はなかなか困難なもの。こうしてインカムで話ができれば、「次のサービスエリアで休憩しないか」、「次の出口で降りるよ」といった情報共有がいともカンタンにできてしまう。
現在のインカム市場にはさまざまなメーカーの製品が投入されているが、そのなかでも注目したいのは、今回紹介するイタリアのメーカー「MIDLAND」(ミッドランド)社製のBTシリーズだ。ワイヤレスでのステレオミュージック対応可、高速での高音質なオーディオクオリティ、GPSナビとの接続が可能など、スタンダードな機能を持つのは当然のこと。このBTシリーズのスゴいところは、同社製品はもちろん、他社ブランドとのインターカム通話が可能なことである。チームのメンバーが使用しているインカムが別々のものだと整合性がとれないということも起こりえるが、このMIDLAND BTシリーズなら心配無用、というわけだ。
誰とでも通信可能なヨーロッパ製のインカム。タイプはBT-X1(通信可能レンジは10メートル)、BT-X2(通信可能レンジは800メートル)、BT-NEXT(通信可能レンジは1.6キロメートル)と3種類あり、自身のバイクライフに合わせて選べるのも嬉しいところ。これからはインカムを持つのがスタンダード?