2023年1月19日から全国の正規ディーラーで販売開始となったハーレーダビッドソン2023年モデル。1903年に創立したハーレーダビッドソンは、今年120周年の節目を迎え、まずは従来モデルに6モデル、CVOに1モデルの限定記念カラーバージョンが登場している。アールデコ調のイーグルエンブレムやシリアルナンバーの追加などディテールまでしっかりとこだわっており、オーナーの所有欲を満たす。
そして多くのファンが注目しているのは何といってもニューモデルだろう。2023年モデルでは4つのニューモデルが追加発表された。そのトピックスのトップバッターを切ったのは「ブレイクアウト117」だ。21インチの大径フロントタイヤと240ｍｍという超ファットなリアタイヤというアイコニックな組み合わせは従来モデルより踏襲しつつ、ハーレー史上最大排気量である1923ccを誇るミルウォーキーエイト117を心臓部に搭載。燃料タンクは約43％も増大されたほか、クルーズコントロールの装備、3 / 4インチ高くセットされたハンドルバーなど、大幅にリモデリングが施された。
お次は昨年のミッドイヤーモデルとして登場し、幅広い層から注目を浴びた「ナイトスター」と、その上位モデルの「ナイトスター スペシャル」だ。ナイトスター スペシャルには1970年代のモデルをフューチャーしたメダリオンエンブレムや、4インチ丸型TFTスクリーンなどが採用されるほか、タンデムライドも可能な仕様となる。ナイトスターは、エアボックスカバーのグラフィックがバー＆シールドデザインとされ、メーターにアナログディスプレイを使用するオーソドックスな装いとなった。
そして4つ目のニューモデルとしてトライクシリーズに「ロードグライド3」が加わった。シャークノーズフェアリングと迫力あるトライクスタイルの組み合わせはとにかく目立つこと間違いなし。ハーレーダビッドソンラインナップ中でも際立った存在となる。
なお、ハーレーダビッドソン社のCEOであるヨッヘン・ツァイツは2023年モデルの発表に際し、「1903年以来、ハーレーダビッドソンはアメリカのモーターサイクルデザイン、テクノロジー、パフォーマンスのパイオニアです。今日がハーレーダビッドソンの120周年を祝う1年間のスタートであり、2023年モデルの第一弾を発表できることを嬉しく思います。2023年は、ハーレーダビッドソンの歴史、文化、コミュニティを祝う、当社にとって忘れられないマイルストーンとなることでしょう」とコメントを残している。しっかり読むと“第一弾”と言い切っている。春、夏あたりに、第二弾、第三弾が登場するかもしれない。
まずは今回発表されたニューモデル陣をしっかりと吟味しつつ、ミッドイヤーモデルの登場を心待ちにしよう。
