FXDL ローライダー
日本屈指の人気を誇る名車が待望の復活を遂げた。1979年ショベルヘッド時代のグラフィックとともにリバイバルしたローライダーは、そのビジュアルだけでなくモーターサイクルとしての性能もしっかりとアップされている。新しい歴史を紡いでいく一台として、新時代に名を残すことだろう。
スポーツスターの走行性能をビッグツインモデルに搭載したダイナファミリーの基礎は、生きる伝説ウィリー・Gによって1971年に生み出されたFX スーパーグライドに遡る。当時はその斬新なスタイルからファクトリーカスタムモデルと見られていた。以降40年を経て、ひとつのカテゴリーとしての地位を確立するまでに成長を遂げた。そんなダイナファミリーの2015年モデルは、一年越しの復活となったリバイバル版FXDL ローライダーと、ドラッグレーサー型スタイルが魅力のFXDBB ストリートボブ リミテッドが仲間として加わり、計6モデルによるラインナップとなった。ダイナの新時代が今、幕を開けようとしている。
・FXDL ローライダー、FXDBB ストリートボブ リミテッドが新たにラインナップ
・すべてのモデルにキー付きフューエルキャップの採用
・FXDC スーパーグライドカスタムは2014年モデルで終了
日本屈指の人気を誇る名車が待望の復活を遂げた。1979年ショベルヘッド時代のグラフィックとともにリバイバルしたローライダーは、そのビジュアルだけでなくモーターサイクルとしての性能もしっかりとアップされている。新しい歴史を紡いでいく一台として、新時代に名を残すことだろう。
ストリートボブの基本形そのものを大きく変え、スパルタンなドラッグレーサーとして送り込まれてきたリミテッド。ロングストレートをハイスピードで疾走すれば、他モデルにはない特別な高揚感を味わうことができる。未知の世界へトリップさせてくれる直線番長がここに降臨した。
『PROJECT RUSHMORE』にてリアフェンダーをボートテイルへと一新し、前後ともデュアルライトという他にない個性を手に入れたファットボブ。見た目のインパクトもさることながら、前後16インチというFLスタイルのような足まわりが、好バランスのライディングを可能にする。
ダイナ初となるFLスタイルの油圧式フロントフォークとフロント18インチ/リア17インチという組み合わせ、そしてツーリングパッケージとされるそれぞれの装備は、これまでのビッグツインスポーツの定義から大きく逸脱するもの。そう、スイッチバックは新時代の寵児とも言えるモデルなのだ。
特別仕様のロングフロントフォークおよびトリプルツリーというセッティングから、全モデルラインナップ中でもっともホイールベースが長いチョッパーモデル。言うことを聞かないじゃじゃ馬っぷりは、ハーレーダビッドソンの血脈に他ならない。その魅力に見入られたら、逃れる術はない。
今やダイナファミリーのスタンダードモデルとしての地位を確立したストリートボブ。“ビッグツインでスポーツライドを楽しむ”というダイナの基本概念を踏襲しつつも、チョッパースタイルを違和感なく組み込んだスタイリングは、ベストセラーモデルを名乗るにふさわしいものである。