近年、女性ライダーがにわかに増加傾向にあることをご存じだろうか。また、その多くが大型バイク乗りだという意外な事実がある。そして、今回紹介するメグさんも御多分に漏れず、アパレルメーカーのデザイン/企画を行う仕事に就き、バイクに対してアクティブな女性ライダーだ。
メグさんは18歳からバイクに乗り出したそうで、待ち合わせ場所に愛車をヒラリと転がし登場した。彼女は中型免許を取ってすぐに国産250ccアメリカンに乗り、その後ファットボーイに乗るものの事故により廃車。女性の多くは事故や転倒をしてしまうとバイクから離れてしまうものだが、メグさんは逆になぜか「乗りたくてしょうがない!」という衝動に駆られ、現在のスポーツスターを購入したという。
「ハーレー特有の突き上げるような鼓動感が忘れられなかった。だから前のバイクも名残惜しかったんですが、スグにこのバイクを購入しました。それからというもの、このバイクが“彼氏”っていうぐらい常に一緒です」
ファッションは勿論ながらバイクにもコダワリが多い彼女。インディゴによりチューニングが施された1,500ccエンジンには、サンダンス製エアクリーナー&マフラーをセットするなどこだわりのカスタムに仕上げられる。
「やっぱり“彼氏”にはカッコ良くしてもらわないといけないんで(笑)」
今後も「彼氏」をカッコ良くすべく密かな計画を練っていると話すメグさん。もしこんな彼女がいたら、自分もバイクもあっという間にカッコ良くなれるのになぁ……。彼女からは、そんな甘く儚い妄想を抱かせる空気が漂っていた。