「バイクに興味を持ったキッカケは当時好きな人が乗ってたから。まず声を掛けたくて、それなら彼と同じ趣味を共有するしかないと思ったんです。それで免許を取りました」
現在、歯科助手として働くHIROMIさんは“好きな人と話したい”という真っ直ぐな想いで16からバイクに乗り出し、以後日常の足として気負うことなくバイクライフを謳歌している。
初めて手に入れたバイクはオフロードモデルのスズキDF。その後はヤマハSR、ドラッグスターと乗り継ぎ、鮮やかなピンクカラーのスポーツスター1200Rを4年前に知り合いから譲り受けた。
専門学校を卒業し、ハーレーダビッドソンジャパンのスタッフとしてアパレル販売を担当していた過去を持つ彼女は言う。「いつかはハーレーというのがずっとありました。そんな時憧れのハーレーと、大好きなアパレル販売に携われる職種が渋谷店だった。今は別の仕事に就いてますけど良い経験でしたよ」。
そして、3ヶ月に1度は東京から富士山までツーリングに行くという“富士山”フリークの彼女は他に、銀座を始め都内での買い物にも愛車のスポーツスターで出掛けるそうだ。また、「富士五合目のトイレ使用料に200円も取られた」と屈託なく笑う表情からは、本当にバイクが好きな様子が伺える。
そんな彼女にとってバイクの存在を訪ねれば、「移動手段」だとキッパリ。必要以上に感情移入することなくあくまでもフラットに。等身大で愛車と付き合うスタンスが彼女流である。