初めてバイクに乗ったのは30歳を過ぎてからでした。それまでバイクと無縁というわけではなく、ハーレーに乗っている兄がいて、母も40歳を過ぎてからバイクに目覚めるという、かなりのバイク一家だったんです。ふたりがバイクに乗る姿を見て「カッコいいなー」とは思っていましたが、どうにも私はどんくさいところがあって(笑)。母からは「教習所のお金を一括で支払えるようなら、免許を取りに行っていい」とまで言われていました。要は「危ない乗り物だから、それ相応の覚悟がいるよ」というメッセージだったんですね。
そんな私がバイクに乗ろうと思うようになったのは、今の主人であるジョイライド代表の西田裕との出会いでした。ハーレーに乗る兄の知り合いだった西田や友人らから「バイクって面白いよ」と教えられ、ホットロッドショーなどのバイクのイベントに一緒に行くうちに「自分でも乗りたい!」って気持ちが強くなりました。
1台目はパープルというカラーが印象的なショベルのチョッパーでした。扱いやすい教習所のバイクとは違って、その扱いづらさに驚きましたね(笑)。それでも何とか乗りこなして、今も大事に所有しています。
ええ、このアイアンは増車です(笑)。「コフィンタンクにしたい」「このタイヤを履かせたい」という要望を伝えて、プロデュースはほぼ西田にお任せしました。完成したのが4年ぐらい前で、制作期間は1〜2年ほどでした。
シェイキンさん(Shakin’ Speed Graphix)のデザイン、特にゴールドリーフが好きで、ボディ全体に描いてもらいました。もうひとつ「これは必ず」と取り入れてもらったのがタイヤ。これ、ビンテージカーに使われるブロックタイヤで、目にした瞬間に一目惚れ。西田をはじめ周囲から「このタイヤはやめとけ」と言われたんですが、「自分が気に入ったから」と押し通したんです。ところが……角ばったタイヤなんで、バンクしないし曲がらないっ! 今一番交換したいのはタイヤです……。
バイクで遠出?ほとんどしないですねー。今までで一番遠かったのは仙台です。西田の生まれ故郷で、ちょうど数年前にドラッグレースがあったことから、走っていっちゃいました。ツーリングもお店(ジョイライド)企画についていく程度で、普段は近場をちょこっと走るぐらい。
最近はジョイライドが参加する筑波サーキットのライセンス走行会についていくんですが、それでサーキットにも興味を持ちはじめまして、西田が所有するSPADAで一度走ってみようかな、と。でもツナギやヘルメットなど専用装備を買い揃えることを考えると、ちょっと手が出しにくいんですよね。
何より、このアイアンのタイヤを換えることが先決ですね。乗りづらいことこのうえないんで(笑)。