VIRGIN HARLEY |  manoさん 2007年式 VRSCDXレディスハーレー

manoさん 2007年式 VRSCDX

  • 掲載日/ 2014年07月17日【レディスハーレー】
  • 写真・文/田中 宏亮

ハーレーとの出会い

manoさん 2007年式 VRSCDXの画像

ナイトロッドで結ばれた夫婦
なんとハーレー2台持ち!

オペラやクラシックの歌手です。今年3月に主人の仕事の転勤でここ岩手県に引っ越してきたばかりで、環境をこれから整えていこうとしているところですね。生まれは北海道・札幌で、東京の音楽大学へ進学するため上京。学生時代は東京で暮らしていたんです。

バイクは昔から興味がありました。というのも、兄がクルマやバイクが大好きで、その影響を受けたんです。東京暮らしのときにバイクが欲しくなっていろいろ調べているうちにハーレーダビッドソンという存在を知りました。ええ、それまでまったく知らなかったんです(笑)。雑誌で見たXLH883 Hugger(2003年当時の新車)にひと目惚れして「買おう!」と思った……んですが、親に保証人をお願いしたら猛反対に。やむなく兄に泣きついて、親に内緒で購入したんです。もちろんこれが人生初バイクです(笑)。

社会人になってから札幌に戻り、ずっとハガーを乗り回していたんですが、少し前から「ハーレーの旧車に乗りたいなぁ」と思っていました。ところがある日の夜、何気なく見たナイトロッドスペシャルの姿になぜか強烈に惹かれてしまって、翌日にはディーラーで購入しちゃっていました(笑)。その後、仕事の関係で兵庫・神戸に引っ越すことになったんです。神戸でもよくバイクには乗っていたんですが、ほら、ナイトロッドのオーナーってそんなに多くないじゃないですか。それが、とある駐車場でナイトロッドに乗っている人を見かけて「同じバイクに乗っている!」って嬉しくなって、勢いで声をかけちゃったんです。それが今の主人で、出会ってから1年でゴールインしちゃいました。

札幌、東京、神戸、そして今回は岩手・盛岡。初めての土地で、まだ環境に馴染むのに苦労していますが、滅多に来れない東北地方で、ちょうど良い季節に入ってきているので、主人とも「いろんなところへ走りに行こうね」って話をしているところです。

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(写真左)manoさんの愛車 2007年式 VRSCDX ナイトロッドスペシャル。男性でも扱いづらいこのモデルを購入するとは、恐れ入る。
(写真右)ご主人の2009年式 VRSCDX(右)、そして初めて購入したバイクである2003年式 XLH883 Hugger(左)と、合わせて3台のハーレーを所有する夫婦である。

私のハーレー

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2007年式 VRSCDX ナイトロッドスペシャル

乗りやすさを重視したカスタムで
快適にナイトロッドを操る

2007年に新車で購入したモデルです。とても女の子が乗っているとは思えない力強さに惚れていますね(笑)。ノーマルだとステップ位置がフォワードコントロールなんですが、さすがに私の身長ではキツいので、リゾマのバックステップに換装しています。おかげで随分乗りやすくなったんですが、実はこのパーツひとつ付けるのに、北海道中のあらゆるバイク屋さんに断られ続け……。結局、知り合いのクルマ屋さんにお願いして装着できたんですが、ステップ交換でここまでVロッドが一般のバイク屋さんに嫌がられるとは想像もしていませんでした。カスタムに関しては、今のままでほぼ十分ですね。

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乗りやすさを優先し バックステップ装着

異彩を放つリゾマ製バックステップ。平均的な身長の男性がまたがるとかなり窮屈だが、manoさんだとちょうど良いポジションにおさまる。

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小さなモディファイほど 満足感が高い!?

ラジエター横に埋め込まれた小さなウインカー。「分かりづらいかもしれませんが、かなり雰囲気は変わりましたよ」とオーナーもお気に入り。

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機能性とデザインを両立した モーターステージ製マフラー

デザイン、サウンドともに気に入っているというモーターステージ製 V-Speed Internal。見た目のインパクトも大幅にアップしている。

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2003年式 XLH883 Hugger

チューニングのスペシャルショップ
バーン!によるフルカスタムスポーツ

東京に住んでいた頃、埼玉・所沢のBURN! H-D SPORTSの奥川 潔さんにはお世話になっていて、あるときを機にフルカスタムをお願いしたんです。テーマは“女の子っぽくないビンテージ風に”。プルバックハンドルはそのままにして、タンクを小さくしてペイントし、ステンレスマフラーやキング&クイーンシートを取り入れて雰囲気をガラッと変えてもらいました。そのうえで、奥川さんがエンジンはもちろん、前後の足まわり(サスペンション)もしっかりセッティングしてくれたので、10年以上も前のバイクですけど今でも気持ち良く乗れています。本当に最高の一台に仕上げてもらえました。

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(写真左)凝ったカスタムペイントは シェイキン作

ピーナッツタンクの塗装を手がけたのはSHAKIN’ SPEED GRAPHIX。遠目からみたらモノトーン調だが、近づくとホワイトのピンラインが見える。

(写真右)スタイルを決定付ける トランプ製シート

ビンテージ感を演出するTRAMP CYCLE製キング&クイーンシート。キャンプに出かける際は、シート後部に荷物をくくり付けるのだそう。

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ベースのポテンシャルを引き出す スペシャルチューン仕様

スペシャルショップ BURN! H-D SPORTS代表の奥川氏によるフルチューンスポーツスター。エヴォスポ本来の性能を最大限に引き出している。

ハーレーとの思い出

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いつかはハガーを子どもに……
ナイトロッド夫婦の浪漫譚は続く

ハガーを購入してから、とにかくいろんなところへ走りに行っています。HOTBIKE Japan主催のラヴピーにも行きましたし……そう、雨で有名なラヴピーですけど、私が行ったら必ず晴れるんです! ものすごい晴れ女なんですよっ! 最近はキャンプツーリングに行く機会が少なくなりましたが、せっかく岩手に来たんで、東北地方のいろんなところへ走りに行きたいと思っています。

北海道に住んでいたときはいろんなところへ行きましたが、一番思い出深い場所は神戸。六甲山みたいなワインディングも楽しめれば(ナイトロッドで走ったらトンでもない目に遭いますが)、ナイトランで綺麗な都会の夜景も楽しめる。ちょっと足を伸ばせば和歌山や京都などの魅力的なツーリングスポットもあるし、ちょっと頑張れば四国や中国地方、九州だって行けちゃう。主人の転勤がなければ、西日本のいろんなところへ走りに行っていたでしょうね。

ハガーはいつか自分の子どもにあげたいと思っています。ナイトロッドはまだまだ乗り続けますが、もしかしたら乗りやすいバイクに買い替えるかも(笑)。「ハーレーじゃなきゃイヤ」って言うほどこだわってはいないので、そのときの自分が気持ち良く楽しめるバイクに出会えれば嬉しいなぁ、って思っています。やっぱり私の人生にバイクは不可欠なようです。

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現在、同じくナイトロッドスペシャルを所有するご主人とふたりで暮らす。週末、天気がよければふたりで東北地方を開拓しているのだという。
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(写真左)10年の付き合いになるXLH883 Huggerと。「いつか子どもが大きくなったら、譲ってあげたいと思っています」。
(写真右)そのときどきでハガーとナイトロッドを使い分けている。ナイトロッド2台で走るさまは盛岡でも注目を集めているだろう。

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ナイトロッドで結ばれたご夫婦のあいだにはいつも笑顔が絶えない。こうした出会いを生むのもハーレーの魅力だ。

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