「つま先しか足が地面に届かないし、取り回しがやっぱり不安。そう考えると、ひとりよりも主人とふたりで走った方が安心ですし、楽しめますね」
そういって照れ笑いするのは博子さん。ローライダーにスリムなローシートを取り付け、前後サスをローダウンしている。身長は152cm、ネックはやはり足着き性だという。
とはいえ、10年以上にも及ぶハーレーライフはじつにアクティブ。夏には北海道へのロングツーリング、あるいはミーティング三昧。テントやシュラフといったキャンプ道具をリアキャリアに満載にし、束の間のオフを夫婦で楽しむ。
「夏の長距離ツーリングといえば、やっぱり北海道です。九州の草千里などにも行ってみたいと思いますが、関東からのアクセスを考えると、北海道ってことになりますね」
国産アメリカンからヘリテイジに乗り換え、15年以上が経つご主人・和寿さんが、北海道ツーリングの魅力を教えてくれた。オススメは見渡す限りなにも人工物がないオロロンライン、そして屈斜路湖にある和琴湖畔キャンプ場だ。
「湖畔に張ったテントのすぐ横にバイクが停められて、絶景のなかで露天風呂にも浸かれます。必ず行きますね」
また、ラブ&ピースやバイブズミーティングも楽しみのひとつ。
「同じ趣味を持った人が、全国から同じ目的で集まる。普段はなにもない場所に“村”ができるのです。そんな非日常が味わえるのが醍醐味だと思います」
ふたりの生活にハーレーは深く染みこんでいる。今後もそれは変わらない。