VIRGIN HARLEY |  大西 泰志 & 美恵子(2005 FLHR & 2002 FLSTC)インタビュー

大西 泰志 & 美恵子(2005 FLHR & 2002 FLSTC)

  • 掲載日/ 2014年06月11日【インタビュー】
  • 文/青木タカオ 写真/磯部孝夫
    本記事は VIRGIN HARLEY vol.21 にて掲載されたものです

ハーレーインタビューの画像

女性だってツーリングモデル!
足つき性を向上し、ヘビーなロードキングを乗りこなす

女性にとっては手強いであろうFLHシリーズ。もっともシンプルなロードキングであっても、車体重量は370キロにもなり、男性でもヘビーに感じる人は決して少なくない重量級モデルである。

そんなFLHRを自在に操り、全国を駆け回る女性がいる。大西美恵子さんだ。80年代のバイクブームの頃から250ccのレーサーレプリカに乗って、ワインディングで腕を磨き上げてきた筋金入りのライダー。最初のロングツーリングは、もうすぐ30歳になろうかという長男がお腹の中にいたときで、会社の同僚と2人で北海道を一周した。

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その後、子育てに追われながらも、休日になるとツーリングというバイクライフを過ごし、美恵子さんの傍にはいつもオートバイがあった。

「自分はCBR(4スト)で、仲間たちはNSRやTZRといった2ストローク。そんなレーサーレプリカで山を走って帰ると、母親に預けておいた子どもたちがいつも『お母さん、バイクの匂いがする』って言うんです。2ストの後ろを走るとオイルの匂いが身体や髪の毛にまとわりつくでしょ。2ストオイルの焼けた匂い、それがお母さんの匂いっていうから、笑っちゃいますよね(笑)」

英才教育の賜物か、子どもたちもいまや立派なバイク乗り。自宅にはご主人のヘリテイジを含め、7台のオートバイがガレージに置かれている。

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ハーレーに乗り換えたのは2001年。1996年に大型二輪免許が教習所で取れるようになったのを機に、美恵子さんもビッグバイクにステップアップした。

最初は国産リッタースポーツに乗っていたが、ツーリングが楽しめてフィーリングに訴えかけるハーレーに興味が湧き、ファットボーイを新車で購入。「これこそ自分が望んでいたバイク!」と気に入ると、4万キロを走り、さらにロードキングへとのぼりつめた。

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燃料タンクとフェンダーをセットにしたH-D純正のラジカルペイントで外装を自分好みに着せ替え、K&Hのシートで足つき性を向上。購入後8年が経とうとしているが、走行距離は現在10万キロに迫る勢いで、エンジンは5万キロを過ぎた頃にオーバーホール。そのときにカムチェーンテンショナーの磨耗を発見し、腰上を一新。S&Sのハイカムを入れ、ツインカム88を96にスープアップし、カムギアドライブ化。ギア音はするものの、フリクション低減により、低中速はもちろん高速域でもトルクアップしている。

仕事で多忙な毎日をおくるご主人も、美恵子さんと共通の趣味を持とうとヘリテイジを購入し、いまでは夫婦揃ってのツーリングが休日の楽しみ。3年連続でアメリカツーリングに出かけており、今年はルート66を12日間で走破する予定。国産バイクに夢中の子どもたちも、ハーレー仲間にそのうちなるかもしれないから、大西家のツーリングは今後も活発になり、人数も増えていきそうだ。

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限定200セットのラジカルペイントセットで外装を一新したキャブ仕様のFLHRは、ウインカースイッチのエクステンションキャップのほか、スイッチ類やハンドルグリップをメッキ化し、ブレーキラインもメッシュ化するなど細部に至るまでカスタム。K&Hのセミオーダーシステムによって、スタッズ加工などを施し、シートも自分好みにアレンジされている。恵美子さんの本革ジョッキーロングブーツはRancho(メキシコ製)、メディスンバックは神奈川県川崎市に工房のあるCROW-DOG レザー&シルバークラフトのもの。
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一方、ご主人のFLSTCはホイール、キャリパー、大径ローターをパフォーマンスマシンに換装し、フィッシュテールマフラー、K&Hシートでローアングルを強調。ロードキング同様にカムギアドライブ化が施され、排気量も1600cc近くにまで上げられている。
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