18歳からグラビアアイドルという華やかな仕事に携わりながら、「自分に向いていない」と一転、なでしこジャパンやINAC神戸レオネッサなど大好きな女子サッカーにかかわる仕事を選んだ若きスポーツライター 松原 渓。「思い立ったらスグ行動」というアクティブな彼女は、スポーツのほかにモーターサイクルや登山、サイクリングなど多趣味な一面を持っており、10年近い付き合いになる相棒 FXDL ダイナ・ローライダーとともにツーリングを楽しむことも。そんな彼女が見据える自身の未来とはどんな世界なのか、話を伺った。
福岡・博多の生まれながら、その後すぐに上京し、東京・世田谷で育つ。友人の兄が芸能マネージャーをやっていたことが縁で18歳のときよりグラビアアイドルとして活動を開始。学業と両立させながら大学を卒業、その後は芸能活動に専念し、グラビアのみならずスポーツキャスターや女優業と幅広く展開。現在は有料放送の女子サッカーリーグ「なでしこリーグ」のピッチレポーターやサッカー雑誌での執筆活動を軸とし、また芸能人女子フットサルチーム「南葛シューターズ」に所属するなど、サッカー漬けの毎日を送る。モーターサイクル誌では、女性ハーレー乗りのための雑誌『GIRLS HARLEY』(ネコ・パブリッシング)で巻頭特集に起用されたりと、ハーレー専門誌を中心にさまざまな方面へ活動展開しているところ。
17歳で自動二輪免許を取得し、ビッグスクーターに乗っていたという彼女。たまたま立ち寄った ハーレーダビッドソン渋谷 に展示されていたローライダーに「心を鷲づかみされた」とひと目惚れ、貯金のすべてを投じてその場で購入したという。もちろん大型二輪免許を取得したのは、購入後。「スタイルももちろんですが、またがったときに一番しっくりきたことが決め手。サイズ感も言うことナシです」と本人談。ロングツーリング時の体への負担を減らせるようハンドルポジションのチェンジやシート交換などを行っているが、基本的にノーマルのフォルムを大切にしている。
松原 ●そうですね。日本女子サッカーリーグの番組『なでしこTV』のレポーターを主に、キャスターやスポーツライターとして展開していっています。
松原 ●9歳からやっていました。中学生のときには社会人チームに入ってプレーを続けていて、その後、当時女子リーグでもっとも強かった読売ベレーザのプロテストを受けるところまで行ったんですが、残念ながら落ちてしまって。それからいろんな事情があって続けられなくなり、現役プレーヤーとしては区切りをつけました。1996年のアトランタ五輪を目指していたんですよ。
松原 ●友人の兄が芸能マネージャーをやっていて、それが縁でグラビアアイドルとして芸能界デビューしました。母は大反対でしたが、私自身が新しいことに挑戦してみたくて。
松原 ●2年ほど続けて、「私はグラビアには向いていないな」と思いました(笑)。その後、お芝居もできるようになろうと稽古を積んで、ドラマにも何度か出演させていただきました。そんななか、21歳のときに携わった2年ほど海外サッカー番組のアシスタントに起用され、それをキッカケにサッカー日本代表やJリーグの番組にも呼ばれるようになり、そして2012年からはじまった『なでしこTV』のピッチレポーターへとつながっていくんです。
松原 ●澤 穂希選手や川澄奈穂美選手、大野 忍選手など、今や日本中で知られる人たちとご一緒できる機会を持てているというのは、このうえない幸せですね。8月末に30歳の誕生日を迎えたんですが、ちょうどこのときINAC神戸レオネッサのお仕事で練習場に伺っていまして。そしたら私のためにチームのみんなが誕生日ケーキを用意してくれていたんですよ! 言葉に表せないぐらい嬉しかったですね、一生忘れられない思い出になりました。
松原 ●漫画『キャプテン翼』の作者 高橋陽一さんが監督をつとめる芸能人女子フットサルチーム「南葛シューターズ」に2005年から所属していて、主に東京・北千住のフットサルコートなどで汗を流しています。
松原 ●やはり最初は原付で、17歳のときに自動二輪免許を取得して、それからビッグスクーターに乗っていました。結構カスタムもしていたんですよ。当時から、大きいものを操ることへの憧れが強くて、バイクに乗るようになったのは私にとって自然な流れでしたね。しばらくしてそのビッグスクーターは手放したんですが、やっぱり“バイクに乗りたい”って気持ちは常にありました。
松原 ●それなんですよ! まさにそんなタイミングで足を踏み入れた正規ディーラーで、運命の一台に出会ったんです。
松原 ●ええ、東京のハーレーダビッドソン渋谷に立ち寄ったんです。そこに展示されていた最新モデルの数々すべてがカッコよかったんですが、今の愛車である FXDL ダイナ・ローライダーに心を鷲づかみにされちゃいました。
松原 ●スタイルももちろんですが、またがってみたときのサイズ感が一番よかったんです。
松原 ●ショップの人にいろいろ説明を受けまして、「自分としてはやっぱりビッグツインだな」と。
松原 ●ええ、その場で決めちゃいました(笑)。大型二輪免許も持っていなかったので、購入を決めてから教習所に通いましたよ。
松原 ●いえ、両親にはひとことも伝えずに購入し、こっそりと教習所に通っていたんです。免許取得後、納車されたハーレーに乗って帰宅したんですが、両親は相当驚いていましたね(笑)。まさか自分の娘が、何の前触れもなくハーレーダビッドソンに乗って帰ってくるなんて、想像もしていなかったでしょうし。今では懐かしい思い出です。
松原 ●振り返ってみると長いですねぇ。いつも一緒なので、“いつでも乗れる幸せ”を感じています。
松原 ●基本的にノーマルのままですね。以前、東京・西永福に住んでいたときにフルカスタムされたハーレーを売っているお店が近くにあって、「カッコいいなぁ」と思いながら眺めていたことがあるんですが、私自身は最低限のカスタムで乗り心地を重視しているので、今のスタイルで十分満足しています。
松原 ●そうですね、海や山へとよく走りに行っています。主に鎌倉や伊豆などですねぇ。取材先のスタジアムまで乗っていくこともありますよ。
松原 ●バイクに乗る楽しみって、風や陽光をダイレクトに感じられるところだと思うんです。今ではクルマも運転しますが、ずっと若い頃からバイクに乗っていたので、やっぱり自分にはバイクが合っているな、って。
松原 ●もっぱらひとりですね。“考えるよりまず行動”なもんで(笑)。今一番やりたいのは、夜景めぐりですね。実は以前、「夜景鑑賞士検定」の2級と3級を受けたことがあるぐらい、今は夜景に夢中なんですよ。残念ながら検定には受かりませんでしたが……写真を撮るのも好きなので、夜景カメラマンにも挑戦したいな。
松原 ●工場地帯から見る東京・お台場の風景ですね。あとレインボーブリッジもすごく綺麗で、ひとりで出かけていって、しばらく眺めていることもあります。
松原 ●今はハーレー専門誌でツーリングレポートを担当させていただいています。バイク業界に関わるようになったキッカケは、女性ハーレー乗りのためのムック本『GIRLS HARLEY』(ネコ・パブリッシング)の巻頭特集に起用されたことでした。
松原 ●ええ。HOTBIKE Japan 編集部のNさん(現 HOTBIKE Japan.com 編集担当)と女性カメラマンさん、そしてヘアメイクアップ担当の鎌田順子さんという4人でのロケでした。4日間という日程だったんですが、ずーっと雨続きで、トータルで30分ぐらいしか晴れなかったという珍しいロケでした(笑)。
松原 ●本当に? (スマホを見て)本当だ! 懐かしいなぁ~、久々にお会いしたいです! ぜひよろしくお伝えください!
松原 ●毎回生みの苦しみを味わっています(笑)。憧れているのは、現在エッセイストとして活躍されている国井律子さんですね。自分らしい文章で表現されているさまは、同じモノ書きとして見習う点が多いです。自分もああいう風な作品を手がけられたらなぁ、っていつも思いますね。
松原 ●そうですね。今や日本中で知られるようになったなでしこジャパン、そして女子サッカーですが、別の仕事と両立しながらプレーするという厳しい環境ながらも、「サッカーが好きだから」と懸命にプレーを続けている選手が多くいます。そうした女子サッカー界の環境について、少しでも貢献できるようなお手伝いができれば、と思っています。
松原 ●多趣味なことから、いろんな業界の人と出会えたり、そこから新しい刺激を得られたりしていて、毎日充実していますよ。大好きなハーレーに乗り続けていることで、いろんな取材やロケに携われているわけですし。
松原 ●先日、BMWバイク専門誌『BMW BIKES』のロケでBMW Motorradモデルに乗る機会があったのですが、最近のバイクの性能には驚かされるばかり! その一方で、変わらないスタイルを貫いているハーレーのスゴさを感じることも多いです。モデルごとに楽しみ方が違うように、ハーレーにはハーレーに乗る楽しみ方がありますよね。私はこのローライダーが体の一部になるような感覚を味わえるときにこのうえない喜びを感じられるので、このローライダーは間違いなく一生モノの相棒だと言えます。
東邦出版株式会社 単行本(ソフトカバー)230ページ
2011年 FIFA女子サッカーワールドカップで見事頂点に輝いたサッカー女子日本代表チーム“なでしこジャパン”。一躍脚光を浴び、震災後まもない日本に希望の光をともした彼女らの普段や素顔に迫る一冊。「自分は、見に来てくれた人に来てよかったと思ってもらえる試合がしたい。この本は、読んだ人が読んでよかったと思える本です」と、サッカー日本女子代表 大野 忍選手が推奨。必読!
私自身も熱烈なサッカーフリークゆえ、なかなか聞くことができない貴重なお話を聞いているうちに、本題からどんどん逸れていきそうになり、軌道修正するのが大変な取材だった……というのが第一印象。それ以上にインパクトがあったのが、松原さんのメヂカラ。ハーレーの話をするときは無邪気な少女のようなのだが、一転“本業”であるサッカー界の話におよぶと、途端に射抜かれるような真っ直ぐな瞳で熱い想いを語ってくれた。ご自身の仕事に対する取り組み方はもちろんだが、携わっている世界に対する愛情や情熱がこのメヂカラを生んでいるのだろう。遊び心とともにチャレンジすることを忘れない松原さん、これからもっともっと魅力的な作品を手がけていかれることと思う。