VIRGIN HARLEY |  トモチン(シンガーソングライダー)インタビュー

トモチン(シンガーソングライダー)

  • 掲載日/ 2012年09月19日【インタビュー】

ハーレーインタビューの画像

関西で知らない人はいない?
ハーレーに乗るアーティストレディ

関西のバイクTV番組『Like a wind』にレギュラー出演しているロックアーティスト、トモチン。“スポーツスター XL1200L に乗るロックシンガー”として知られる存在であり、また CCM!神戸缶コーヒーミーティングのスタッフとしての側面も持つ。その愛嬌はもちろん、仕事の枠にとらわれずバイクミーティングに出没することから、関西を中心とするライダーのあいだでは愛されている彼女。そんなトモチンの“これまで”と“これから”について話を聞いた。

Character

生まれも育ちも大阪という根っからのなにわっ娘。中学で始めたバンド活動にどっぷりハマり、それが現在のアーティストとしての彼女に通じている。大型自動二輪免許を取得後、初バイクにしてスポーツスター XL1200L へとたどり着く。現在は芸能プロダクション 松竹芸能株式会社に所属、アーティストとしてはもちろん、バイクTV番組『Like a wind』ではレギュラータレントとして活躍、自ら“歌って走れるシンガーソングライダー”と名乗る。2012年、ハーレーダビッドソンジャパン主催 BLUE SKY HEAVEN でもライブを行なった。

トモチン / TOMOCHIN

Owner’s Harley – Davidson

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2008年式 スポーツスター XL1200L
トモチン スペシャルカスタム

大阪の正規ディーラー店 ハイサイド (大阪・堺市) によるトモチン仕様のカスタム スポーツスター。1200L 本来のスタイリングを崩すことなく、オーナーに合わせたインパクトある一台に仕上げられている。なかでも目を引くのがカスタムペイントだろう。タンクや前後フェンダーはもちろん、なんとフレームまでやさしいオレンジで塗装されている。レザーを張り替えたツートーンカラーのシートも見どころだ。ちなみにタンクにデザインされている「63」の由来は、「私が6月3日生まれだから」だそう。

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【左】モーターステージ製のベビーエイプハンドルバー。配線は中通しとされる。【右】全体をイメージづけるオレンジにピンストライプ、そして自身のロゴである「63」が刻まれる。
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【左】相性の良いブラックとスカイブルーのツートーンでまとめられたカスタムシート。?【右】タイマーカバーもトモチン オリジナルのものに。小さいところまで気が利いている。

Interview

根っからの関西娘が一念発起
念願のスポーツスターオーナーに

ー生まれも育ちも大阪だそうですね。

トモチン ●ええ、ずーっと大阪です。大学を卒業して、会社員やって、それから音楽の道を歩んで現在にいたりますが、大阪から離れたことはないですね。

ー会社員をされていた時期があるんですか。

トモチン ●11ヶ月だけ OL をやっていました。大学卒業後、とある会社に入社したんですけど、音楽は続けていたくて、グリーンに染めていた髪をカツラで隠して勤務していました。が、あるときカツラが落ちちゃって!(笑) それまで「おとなしくて良い子」ってイメージだったのが一発で崩壊して、そのまま辞めちゃいました。

ーずいぶん壮絶な人生を歩んでいますね(笑)。音楽との付き合いは、ずっと昔から?

トモチン ●ええ、中学のときからずーっと、です。あれからバンドをしなかった日はないってぐらい。昔はハードロック系で、今はデジタルロックが主流ですね。

ーグリーンの髪というのには驚かされますね。

トモチン ●今はこんな感じですけど、昔はもっとスゴかったですよ! まっピンクのモヒカンやスキンヘッドにもしていました。

ーずいぶんパンクな側面をお持ちですねぇ(笑)。バイクとの付き合いも長いんですか?

トモチン ●これがね、本当に最近なんですよ(笑)。「バイクに乗りたい」って思うようになったキッカケは、バンド仲間がハーレーに乗っていたから。だからそのときから、「乗るならハーレー!」って決めていました。20代後半のときに、思い立って教習所に飛び込んで、まずは中型免許をとり、それから大型二輪免許を取得したんです。

ー割りとトントン拍子で?

トモチン ●まぁ、それが……中型免許もだいぶ時間がかかったんですが、実技15時間の大型二輪のときは27時間もかかっちゃいました(笑)。以前、クルマを3台廃車にしたことがあるので、親も二輪免許の取得には大反対していました。あ!でも今までバイクで事故は一度もないですよ! 立ちゴケはあるけど。

ーその反対を押しのけて、ここまでたどり着かれたんですね……今日までご無事で何よりです、これからもどうぞご安全に(笑)。ところで、ハーレーのなかでもスポーツスターを選んだ理由は何だったんでしょう。

トモチン ●大阪の正規ディーラー店でいろんなモデルを見てまわったんですが、「ハーレーやのにカジュアルに楽しめそう」って思えたのがこのスポーツスターだったからですね。

ートモチンさんがレギュラーをつとめられている大阪のバイクTV番組『Like a wind』でも、このスポーツスターを目にしますよね。

トモチン ●『Like a wind』では、本当にいろんな企画に携わらせていただいています。仙台まで下道で行ったり、さらにその先でバイク友達を100人つくるという企画をやったり……。

ー結構ハードな企画をやっていますね(笑)。

トモチン ●ハードなんですけど、それ以上に楽しいんです! こないだ、とあるイベント会場で「バイク友達100人をつくる企画で、声をかけてもらった者です!」って女の子から声をかけてもらって、「久しぶりぃ~、元気やった!?」って盛り上がって。こういう縁がつながっていくのって、すごくステキなことじゃないですか。本当に、今の仕事に感謝しています。

ー“縁”という言葉が出ましたが、スポーツスターに乗っていたことで生まれた素晴らしいご縁があるんですよね。

トモチン ●ええ、CCM!神戸缶コーヒーミーティングですね。

特別な存在であるCCM!とともに
これからもバイクに乗り続ける

ートモチンさんは、スポーツスター乗りが集まる年に一度のミーティングイベント CCM!神戸缶コーヒーミーティング のスタッフもされているんですね。

トモチン ●ええ、CCM!のスタッフに知り合いがいまして、「一度、遊びにおいで」って声をかけられたことがキッカケでした。

ー最初は参加者として?

トモチン ●いえ、どうせ行くなら私もスタッフとして手伝いたい!って(笑)。これまで3回お手伝いさせてもらっているので、今年 (2012年) で4年めですね。

ーもちろん今年もスタッフとして参加されるんですよね。

トモチン ●今回はですね、スタッフとしてもそうなんですが、特別にブースを用意してもらい、私とギタリストの nomi で結成している OCTOPLASHER のデビューマキシシングル『HONEY-DAVIDSONG』の販売と握手会を実施するんですよ。この CD のなかに入っている一曲 HONEY-DAVIDSONG は、ハーレーのエンジン音をベースに楽曲された斬新なもので、ぜひ皆さんにも聴いていただきたいですね!

ーぜひ。仕事柄、他のバイクイベントやミーティングにも参加されているんですよね。

トモチン ●BIKER’S CAMP & RUN MEETING 『CRAZY SPRING RUN』のスタッフでもありますし、兵庫・たつので開催されている赤とんぼミーティングもお手伝いしています。ただ、やっぱり CCM!神戸缶コーヒーミーティングはそのなかでも特別な存在ではありますね。

ーというと。

トモチン ●初めてスタッフとしてお手伝いしたミーティングが CCM!だったというのもありますが、何より私自身スポーツスターが大好きなこと、同じスポーツスター好きの人たちが集うミーティングであること、そして生まれ故郷の関西で開催されていることなど……やっぱり CCM!は特別なミーティングですね。

ートモチンさんにとって CCM!とは。

トモチン ●CCM!とは……そうですね、法事みたいなものです!(笑)

ーほ、法事?

トモチン ●そう! 年に一度、親戚一同が集まって「久しぶりやな~、元気しとったか?」みたいな。そんなイメージでしょ?

ーあ~、言われればそんな雰囲気もありますよね。

トモチン ●今年で15年めになる CCM! 神戸缶コーヒーミーティングですが、来年、再来年、これからもずっとスタッフとしてお手伝いしていきたいと思っています。

ー主催者のジョニーさんは、涙なくして聞けない有り難いお言葉ですね。このスポーツスターとは、これからも?

トモチン ●ええ、もちろんです。このスポーツスターはもう自分の一部みたいなもので、一生手放さないでしょうね。

ートモチンさん自身の今後については、どうでしょう。

トモチン ●これからも音楽とバイクにかかわる仕事を続けていきたいと思っています。実は今年3月、タイで開催されたブラパ・パタヤバイクウィークというモーターサイクルイベントに、初の日本人アーティストとして参加させてもらったんですよ。首都バンコクから会場のブラパまで、大阪から岡山ぐらいの距離かな?をレンタルしたハーレーで走ったんですが、本当に楽しかった! イベントの規模も大きくて、2~3万人規模の会場で3日間にわたってさまざまなイベントが行われるんです。オーディエンスもすごく歓迎してくれて、すべてが充実していました!

ー海外へは結構行かれるんですか?

トモチン ●最近は仕事でたまに行くぐらいですね。昔、バックパッカーで海外を旅していたことがあるんですよ。だから海外に行くのが大好き! やっぱりいつかはハーレーでアメリカを走りたいなぁ。

ー夢は尽きなさそうですね。トモチンさんには、すべて実現させちゃいそうな勢いがありますもんね。今後、楽しみにしています。

トモチン ●はい! 頑張りまぁ~す!

トモチン プロデュースのマキシシングル

『HONEY-DAVIDSONG』 NOW ON SALE!

シンガーソングライダー「トモチン」こと”tomo”とGuitaristの”nomi”からなるユニット ”OCTOPLASHER” 待望のデビューマキシシングル『HONEY-DAVIDSONG』が発売。バイク情報番組『Like a wind』エンディングテーマソングにもなっている、ハーレーのエンジン音から作った曲「HONEY-DAVIDSONG」を含む3曲を収録。さらに、ハーレーバイカー達から集めて作った動画も収録されている。

Interviewer Column

キッカケは、2011年の CCM!でのこと。以前一度だけ挨拶をさせてもらったことがあって以来だったが、空いた時間の雑談で妙に盛り上がってしまった……のは、おそらく同い年だったことが大きかったと思う。それから半年後、改めてお話を伺いたいと思い、CCM!取材とセットでのインタビュー取材へとこぎ着けた。どうしても”テレビに出ているトモチンさん”というイメージがあるわけだが、普段の彼女は「会ったそのときから友達」というぐらいフランク。この愛嬌たっぷりのキャラクターが、CCM!や自身の活動のなかでも人々に愛されているポイントになっているのだと思う。また、夢を語るときの彼女の楽しそうな表情がとても印象的だった。ここからさらに飛躍していってくれることと思う。

文・写真/VIRGIN HARLEY.com 編集部 田中宏亮
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