まず目を惹くのが、スピードスクリーンと呼ばれるビキニカウルと大胆なアップハンドルを備えたフロントエンドだ。ファクトリーカスタム全盛のなか、アイアン883はフロント19/リア16インチの足まわりをはじめ、ソロシートや容量12.5リットルの燃料タンクなどシンプルな装備でスポーツスターのスタンダードモデルの役目も担っていたが、この1200ではフォルムを一新し、スキニーチョッパーとしている。
ミニエイプバーはサテンブラック仕上げで、ビキニカウルも車体色を問わず黒とし、ダークカスタムの車体と統一感を持たせた。また、アイアンならではのフォークブーツも、インナーチューブ径39mmのフロントフォークに健在だ。なお、レイク角30度、トレール量117mmも変わらずで、ディメンションはアイアン883から手が加わっていない。
燃料タンクにはマルチカラーのストライプグラフィックスがペイントされ、AMF時代へのオマージュが感じずにはいられない。車体色は3色で、ビビッドブラックのほかにビリヤードホワイト、そしてツイステッドチェリーが選べる。シートは専用。後端に厚みを持たせ、表革をダイヤ目状のパターンとした。
スポーツスターをチョッパー仕立てにしたセブンティーツーは、クロームメッキでゴージャスな装いとしていたが、今度はダークカスタムで全体を引き締めた。これもまた売れそうな予感がする。