XG750A ストリートロッドの詳細写真
2014年デビューのストリート750より搭載された最新の水冷Vツインエンジン「レボリューションX」(排気量水冷749cc / SOHC4バルブ)。エンジンスペックはストリート750に比べ、18%の馬力向上と8%のトルクアップを実現している。
ストリートロッド専用に作られたオリジナルのビキニカウル。上部からメーターが見えてしまっているのが残念なところ。クラシカルなラウンドヘッドライトは健在だ。
走行性能を高めるべく、今ハーレーの各モデルに投入されている倒立フロントフォークがストリートロッドにも。性能はもちろん、パッと見た印象もスパルタンに。
こちらも専用設計の17インチホイール。ブレーキングシステムはダブルディスク仕様となり、ストリート750に比べて制動力がぐっとアップしている。
一文字型のドラッグバーは、往年のカフェレーサーXLCRへのオマージュか。ご覧のとおり、かなり幅広いバーハンドルとなっている。
ハーレーには珍しいメーター下に位置するイグニッション。メーターは変わらずラウンド型で、ライザー下にマウントされる。
ウインカースイッチもハーレーには珍しい左側一体型に。その他イグニッションスイッチ、セルスイッチ、ホーン、ハイ & ロービームなどが備わる。
ラウンド型ミラーはバーエンドに設置。近年のヨーロッパ製ストリートバイクに見られる傾向をハーレーも取り入れた形か。ただ、ハンドルバーより外に張り出しているため、狭いところを通る際の接触に気を使う。
ベースモデルのストリート750と同じ、容量13.2Lというビッグなフューエルタンクが備わる。12.5Lというスポーツスタータンクよりも大きいわけだが、ストリートバイクという観点から見ると、ピーナッツタンクぐらいコンパクトでも良いのでは?という印象も。カラーリングはこの「エレクトリックブルー」のほか、「レッドアイアンデニム」「ビビッドブラック」「オリーブゴールド」「ボンネビルソルトデニム」とカラフルなバリエーションが魅力。
ストリート750に比べてグッと高さをアップさせている専用シート。ガンファイター型のデザインがマシンを戦闘的に見せる。
そのシートと一体型になっているカウル & テールランプもストリートロッド専用。
バンクセンサーを備えるなどワインディングやサーキットでの走行をイメージさせる専用のステップ。ポジションはミッドコントロールとされ、マフラーの位置関係から取り付け部がかなり高く、タンクグラフィックを隠すほど膝が高く上がるのが難点。
ストリート750のそれよりも ややショート化された2in1エキゾースト。鉄製ということもあり、かなりの重量なのが気になるところ。
右側に設置されるスポーツスターモデルと異なり、駆動部分となるベルトドライブ位置は車体左側に。ミルウォーキーエイトなどと同じ仕様で、6速ミッションとされる。
ショーワ製リザーバータンク付きリアサスペンションもストリートロッドのオリジナル。
こんな方にオススメ
いきなりハンディを背負ったモデルで
他バイクに迫ることに楽しみを見出す人へ
ツーリングバイクが大多数となるハーレーダビッドソンのラインナップで、異なる世界観を打ち出すストリートロッド。当然ライバルとなるのは国産メーカーをはじめとする他メーカーのスポーツバイクであろう。それらと見比べると、正直スペック面では劣っていると評価せざるを得ない。ハーレーのなかでは軽量な238kgも、他メーカーでは明らかに重量級になるからだ。
そんなモデルだからこそ、「カスタム」という選択肢でどこまでスポーツバイクとしての能力を高められるかが必須となってくる。いきなり大きなハンディを持ちつつも、カスタムメニューと自身のライディングテクニックで国産ライダーに後ろから迫っていく……そんなところに魅力を感じる人こそオーナーにふさわしい。