ニューソフテイルファミリーでは、全モデルでLEDヘッドライト、デュアルベンディングバルブフォークが採用されたが、ファットボブでは専用の角目ライトとブラックナセルで独創的なフロントマスクを演出し、フロントサスペンションは倒立式カートリッジフォークとなっている。
ファットボブは前後16インチのアルミ製キャストホイールにファットタイヤを履き、フロントブレーキはソフテイルファミリーで唯一のダブルディスク仕様。レイク角を28度と立て、フォークの付き出し量を多めにとっていることからもわかるとおり、ハンドリングはクイックでシャープだ。
ファットボブに搭載されるエンジンは107ci(1,745cc)をスタンダードとし、114ci(1,846cc)も選べる。両エンジンともにフレームダウンチューブの間にはオイルクーラーが設置されている。ツーリングファミリーのミルウォーキーエイトエンジンにはないソフテイル専用の装備で、熱対策を万全なものにしている。
ファットボブの小振りな燃料タンクは容量13.6リッターの新型で、4インチのスピードメーターがタンクコンソールに埋め込められた。ソフテイル全機種で、キーレスイグニッションとしているのも見逃せない。
前後フェンダーは新型でもボブカットされ、ファットボブ専用の2-1-2マフラーはテールエンドに向かって跳ね上がるアグレッシブなスタイル。バックボーン後端から三角形状のスイングアームに繋がるモノショック式のリアサスペンションにはプリロードを5段階調整可能なハンドアジャスターが備わり、ファットボブの走りへの意欲が伝わってくる。