FXBR ブレイクアウトの詳細写真
このFXBRブレイクアウトに搭載されるのは、空油冷とも言われる107キュービックインチ(排気量1,745cc)Vツインエンジン「ミルウォーキーエイト107」。ラインナップには114キュービックインチ(排気量1,868cc)Vツインエンジン「ミルウォーキーエイト114」を搭載するFXBRSブレイクアウトも並ぶ。
ラウンド型を継承しつつも楕円形となったLED仕様の新型ヘッドライト。これまでのブレイクアウトのイメージを一新するディテールだ。
ドラッグバーやスイッチボックス類は前年モデルから継承しつつも、デジタルメーター埋め込み型ライザーが違いを見せつける。
走行距離や速度、タンク容量を表示するスピードメーターとは別体で、ライザー下部にニュートラルランプなどのインジケーターが備わる。
ソフテイルモデル共通だった容量18.9リットルのフューエルタンクを一新、ストリートボブなどと共通となる容量13.2リットルのスポーティなタンクを標準装備。
滑り止め素材が用いられたダブルシートのシルエットはブレイクアウトの伝統を受け継ぐデザインに。
ブレイクアウトのキモとも言える240mm極太タイヤを備えるホイールの径は18インチ。そのサイズに合わせたチョップドリアフェンダー、そしてテールランプ一体型ウインカーキットも健在。
デザインが一新された10スポークホイール、フロントホイールサイズは21インチとこれまたカスタムモデル仕様に。
ステップ位置はフォワードコントロール。かつてのブレイクアウトと比べるとやや手前にきた印象。
車体右側に突き出されたショットガンタイプのエキゾースト。真っ黒なサイレンサーカバーはダークカスタムスタイルの一環か。
2018年のフルモデルチェンジから全ソフテイルに取り入れられたカーボンスチール製の新設計ソフテイルフレーム。以前のそれより直線ラインを意識した設計になっているのが分かる。リアサスペンションはモノショック型となり、シート下に隠れる位置にある。
こんな方にオススメ
飛び抜けた一芸を極めんとする
そのスタイルはもっともハーレーらしい
よりモダンなデザインとなったブレイクアウトだが、それもマシンとしてのグレードアップをはかることを目的としていることが明らかになった今回の試乗インプレッション。ツインカム時代と比べてもマシンの本質が変わったのは事実で、旧ブレイクアウトからの乗り換えも合わせて、「ハーレーが目指す近未来のライディングを知りたい」というモーターサイクルマニアに味わってほしいモデルだと言える。ともすれば「曲がる気がない」と言われかねない設計のバイクだが、だからこそ飛び抜けた一芸を極めんとするブレイクアウトは100年以上に渡るハーレーダビッドソンとしてのDNAを受け継いでいるのだ。