FLSL ソフテイルスリムの詳細写真
排気量1,745cc / 107キュービックインチ Vツインエンジン「ミルウォーキーエイト107」。真っ黒なラウンドエアクリーナーはツインカム版からの継承。
ビッグサイズのヘッドライトはLED仕様に。スリムのアイデンティティでもあったヘッドライトナセルは無くなった。
FLスタイルの象徴でもある油圧式テレスコピックフォークはシングルカートリッジ方式を採用した最新型。スタイルと性能を両立させた大きなポイントである。
ツインカム版からの継承となるアイデンティティのひとつ、トラッカースタイルのハリウッドハンドルバー。
「HARLEY-DAVIDSON」の刻印が刻まれた専用ライザーも健在だ。
容量18.9リットルを誇るビッグサイズのフューエルタンク。カラーはこのウィキッドレッドのほか、ビビッドブラック、ブラックデニム、インダストリアルグレーデニム、ボンネビルソルトデニムの計5色が揃えられている。
スリムらしい姿をかたどるソロシートも同じく継承。ただ厚みは若干薄くなっている。
ウインカー一体型のテールランプとスリム専用のチョップドリアフェンダー。
ブラックアウトしたリムが印象的な16インチスポークホイールには、同じく専用のショートフェンダーが備わる。ブレーキはシングル仕様。
ツインカム版までシーソーペダル仕様だったのが、今年より踵部分がないスタイルに。オプション扱いでシーソーペダル化できるので、ぜひ取り付けていただきたい。
ツインカム時代はスラッシュカットだったトミーガンマフラーがデザイン一新。
2018年モデルよりすべてのソフテイルモデルに採用されているカーボンスチール製筒型フレーム。伝統のトライアングルシルエットはそのままに、シート下にサスペンションを忍ばせる最新仕様となっている。
リアタイヤはヘリテイジなどとお揃いの150mm仕様ミシュラン・スコーチャーとされる。旋回性に優れたスポーツバイクらしいフォルムだ。
こんな方にオススメ
クルージングとスポーツライド
両方を楽しみたいわがままなライダーに
今のままでも十分凶暴なミルウォーキーエイト、チューニングすればさらなるパフォーマンスアップは確実で、そうなるとこのじゃじゃ馬を操り切れるライダーというのは日本全国でもそう多くはないだろう。逆に言えばこのモンスターバイクを操り切れれば、メガツアラーだろうがCVOだろうが何に乗っても怖くはなくなる。そのハイパワーゆえにワインディングだけで終わらせるのは惜しい新型ソフテイルスリム。クルージングにワインディングにとあらゆるシーンに持ち込みたいわがままなライダーにふさわしい一台と言えるかもしれない。