CVO ストリートグライドの詳細写真
排気量1,923ccを誇るスクリーミンイーグル・ミルウォーキーエイト117ciエンジン。誇らしげな「117ciが刻まれたエアクリーナーカバーと、ロッカーカバー下に入ったボディカラーがCVOならでは。
伝統のバッドウイングフェアリングは2013年のツインクールド・ツインカム時代のマイナーチェンジから継承されるもの。グラフィックは当然CVOオリジナル。ヘッドライトは純正カスタムパーツのLEDライトが標準装備。
手動で開閉できるエアダクトがフェアリング内に内蔵されている。
フェアリング内にはスピードメーター、タコメーター、ガソリン計、バッテリー計が上段に並び、その下にタッチパネル型モニターが内蔵される。
オーディオ機器「Boom!™ Box 6.5GT」と手持ちのスマートフォンをつなぐことができるので、普段から視聴している好みの音楽をライディング中も堪能できる。
カバーがフルメッキ仕様になったツーリング以上のモデルに搭載されるスイッチボックス。オーディオやオートクルーズもこのスイッチだけで操作できる。
CVOだからこその純正ヒートグリップの標準装備が嬉しい。
容量22.7リットルというツアラーモデルにだけ許されたビッグフューエルタンク。近年新たにデザインされたバー&シールドのエンブレムがアイコンだ。カラーリングはこの「オレンジラバ/ブラックデニム」のほか、「ダークアロイ/ブラックデニム」「ガンシップグレー/ビビッドブラック」と、CVO専用グラフィックが並ぶ。
グリップと同じくヒーテッド機能を備えたダブルシート。幅広なところがちょっと難点。
サドルケースにも「Boom!™ Box 6.5GT」のスピーカーが内蔵されている。
2013年の「PROJECT RUSHMORE」により、以前は内側に開くサドルケースが一新。「走行中でもライダー自ら開けられる」とメーカーが言うほど開閉性能に優れたサドルケースとなった。フェアリング内にロック機能があり、そのボタンひとつで施錠可能なのだ。
CVOストリートグライドに許された、サドルケースとリアフェンダーのあいだに縦に備わるバガースタイルのウインカー一体型テールランプ。
昨年の5スポークとは打って変わって、まるでサメの歯をほうふつさせる獰猛なオリジナルホイールが備わる。サイズはフロント19インチ、リア18インチとされる。
ツインクールド・ツインカムエンジンの際はラジエター機能が備わっていたフェアリングは、ミルウォーキーエイトエンジンとなったことでラジエター機能が取り除かれた。
そのフェアリング内には「Boom!™ Box 6.5GT」のスピーカーが内蔵されている。
シーソーペダル、フットボードともハーレー純正カスタムパーツにラインナップされるアイテムが標準装備。マシンのグレードが一層高まって見える。
117ciミルウォーキーエイトエンジンに対応するCVOモデル専用のショットガンエキゾースト。バズーカーのようなデザインがバガースタイルのリアエンドと相まって、迫力を増しているよう。
こんな方にオススメ
実はお値打ちなCVOモデルを手に入れて
見栄を張りたい若人にこそふさわしい
はっきり言って、お腹いっぱいなモデルである。「ここからさらにカスタムを……」と言うのはカンタンだが、そんなことができるのはハーレーが好きで好きで仕方がない日本有数のお金持ちだけだろう。
CVOの魅力は、「これでもか」とハーレー純正カスタムメニューを投じたパッケージモデルであることで、後づけカスタムをしたらこの価格では到底おさまらない。実はお値打ち価格なこのCVOで個性を際立たせ、ブルジョワ感を演出したい見栄っ張りなオーナーにふさわしい。それこそ30代、いや20代の若人がCVOストリートグライドで走っていたら……こちらは呻かざるを得ないだろう。