FXSB ブレイクアウトの詳細写真
フルメッキ仕様の空冷4ストロークV型2気筒OHV2バルブエンジン『ツインカム103B』エンジン(排気量1,690cc)。エアクリーナーカバーも「103」の刻印入りのオリジナルデザインに。
ブラックアウトされたかなり幅広なドラッグバー。プルバック型に変えるだけでポジションにゆとりが生まれるだろう。
メーターは全モデル共通ながら、メーターブラケットはスポーツスターXL1200Cカスタムに見られるアンダーマウント型の専用タイプ。
18.9リットルという大容量を誇るフューエルタンク。カラーリングはこのクラッシュドアイスデニムのほか、ビビッドブラック、チャコールデニム、ベロシティーレッドサングロ、カスタムカラーのラグナオレンジ、そしてハードキャンディーカスタムのホットロッドレッドフレークという計6色揃えられている。
厚み十分の専用シートがブレイクアウトのアイデンティティであるマシンシルエットを美しく象る。同モデル用シートはH-D純正P&Aのほか、K&Hやトライジャなど社外ブランドから多数出ているのでチェックされたし。
Vロッドと並んでラインナップ中でもっとも太い240mmリアタイヤを標準装備。そのリアエンドの迫力たるや!
35°というレイク角で備わるフロントフォーク、そして21インチのフロントホイールもブレイクアウトの特徴。ロー&ロングスタイルを表現しつつクルーザーモデルとしての存在感を放つ。
ソフテイルファミリーで唯一のフォワードコントロールステップを採用。ワイドグライドやVロッドモデルに比べるとポジションは比較的緩やか。
ショットガンデザインの2本出しエキゾーストは今季も健在。黒いマフラーカバーがダークカスタムというテーマを感じさせる部位でもある。
ブレイクアウトのみならず、ソフテイル全モデルの骨格として備わる「ソフテイルフレーム」。エンジンがマウントされるフレーム下部には専用サスペンションが2本備わる。
こんな方にオススメ
乗りづらいと分かっていても
あえて乗る! という猛者向けモデル
インプレッションに関しては、かなり正直な感想を述べさせてもらった。そのうえで言えば、お世辞にも「乗りやすい」と太鼓判を押せるバイクではないことは明らかで、ツインカム103Bになったことで一層難しさを増したと言える。しかし一方で、ブレイクアウトが表現するシルエットはいかにもハーレーダビッドソンらしい美しいもので、そんな乗りづらさを許容して余りある魅力を備えているモデルでもある。ある意味、じゃじゃ馬と形容された1970年代のビンテージバイクを操る感覚に近しいかもしれない。ハーレーダビッドソンに乗ることの意味を教えてくれる稀有なバイクと言えるだろう。