FLHRXS ロードキングスペシャルの詳細写真
排気量1,745cc / 107キュービックインチ Vツインエンジン「ミルウォーキーエイト」のブラックアウトバージョンを搭載。
ウインドスクリーンやスポットランプが取り外され、真っ黒なヘッドライトナセルがダーティな印象を強める。ベースモデルのLEDとは異なり、スペシャルはハロゲン仕様に。
ミニエイプハンドルバーのハンドルポジションは、プルバックというよりもフラットな印象。それゆえやや遠めのポジションとなり、ライディングフォームも前屈気味になってくる。
この「チャコールデニム」のほか、「オリーブゴールド」「ビビッドブラック」「ハードキャンディー ホットロッドレッドフレーク」という4カラーが用意されているロードキングスペシャル。きらびやかなベースモデルとは異なり、シックなデザインを基調としている。
コンソール部分にはオリジナルのH-Dエンブレム、そしてスピニングのグラフィックが施されている。
ストリートグライドスペシャルのものとほぼ同じダブルシートを標準装備。ストリートバイクとしての矜持が感じ取れる。
こちらもストリートグライドスペシャルに見られるバガースタイルのリアエンド。クラシカルなスクエア型テールランプとウインカーが別体となっているロードキングと異なり、カスタム色を強めるディテールだ。
かつて2012年から2014年までラインナップされたCVO ブレイクアウトと同じデザインの同モデル専用ホイール。サイズはフロント19 / リア18インチと、クラシックスポーツバイクのそれと同様のサイズに。
もちろんシーソーペダルも備わっている。これならブーツのみならず、スニーカーなどのシューズ類でもつま先を痛めることはない。
外側に開くワンタッチ型サドルケースもロードキングから受け継いでいる。この積載能力の高さはハーレーならでは。
こんな方にオススメ
最旬のアメリカンカルチャーを
ダイレクトに味わいたい人向け
前述したとおり、街乗りというにはモアパワー & 超重量級であることから乗り手を選ぶロードキングスペシャル。一方で「ツーリングバイクか?」と問われれば、ベースモデルであるロードキングの方が長旅向きと言える。ではスペシャルの存在意義は? それはカスタム色溢れるアメリカンマッスルカーのような出で立ち、そして特異なキャラクターにほかならない。日本ではあまり馴染みがないバガースタイルは、アメリカのストリートシーンではお馴染みとなった存在である。道路事情なども異なるので同様に楽しむことができないのは当たり前として受け止め、それでもなおアメリカのカルチャーに身を委ねたい……ロードキングスペシャルは、そんな熱いハートの持ち主を待ち焦がれているのだろう。このモデルの面白さを理解できるライダーはそう多くはない、ゆえにその理解者はハーレーダビッドソンの本質に触れることにもなる……のかもしれない。