FLTRU ロードグライドウルトラの詳細写真
空水冷機能併載の排気量1,689cc / 4ストロークV型2気筒OHV2バルブエンジン『ツインクールド ツインカム103』。
ロワフェアリング内にはツインクールド ツインカム モデルに標準装備される専用のラジエターが内蔵されている。
伝統のシャークノーズフェアリングも、空気力学に基づいたマイナーチェンジを敢行。手動で開閉可能な上部ダクトやヘッドライト両脇に設けられたダクトを含んだインダストリアルデザインが大きな特徴に。ヘッドライトはLED仕様とされる。
ハンドルバーは高く持ち上げられたプルバックタイプ。ロードグライドと共通ながら、他のモデルには見られない独特の形状は試乗でその具合を試されたし。
ツーリングならびにCVOモデルに採用される専用のイグニッションスイッチボックス。オートクルーズコントロール機能スイッチが左側に、そしてオーディオ操作用のジョイスティックが左右に備わる多機能ぶりが特徴的だ。
ハンドルのトップブリッジ上にはラウンド型のスピード & タコメーターが備わる。フェアリング内は、中央にタッチパネル式オーディオシステム「インフォテインメントシステム BOOM! BOX 6.5」、その両脇に燃料計と電圧計、そして両サイドにスピーカーが内蔵される。
フェアリング左側には小物類を収納できるボックスが。スプリング内蔵型のカバーのため、開けっ放しにはならない。そのボックス下にはシガレットソケットも。
右側にはオーディオシステムと接続できるUSBポートが。ヤッコカウル型ウルトラだとスマートフォンをホールドするスポンジが内蔵されているのだが、ロードグライド型はそのまま入れるだけ。走行中にスマートフォンが傷だらけになる可能性もあるので、自身でクッション等を用意されるといいだろう。
22.7リットルという容量を誇るビッグタンク。250km近く走ってもまだ残量に余裕があるほど。
ウルトラモデルで共通とされるライダー & パッセンジャーシート。トップケースと一体化した大きなバックレストは、パッセンジャーに快適な乗り心地を提供する。シート脇には電源ソケットが備わる。
パッセンジャー用フットボードはご覧の大きさ。両足をべったり付けていられる安心感はウルトラならでは。
「プロジェクトラッシュモア」によって刷新された新型のサドルケース。以前とはカバーの開閉が逆になり(外側に向かって開く)、謳い文句のとおりワンタッチで開け閉めすることができる。
「プロジェクトラッシュモア」以前と見比べるとシャープなデザインへと変わったウルトラ用トップケース。さらなる積載用のキャリアも標準装備。
トップケースの容量はご覧のとおり、ヘルメット2つなら楽々収納できるほど。書類や貴重品を収納するレザーバッグなどが備わる。
フロント17 / リア16インチというハーレー流の足回り。フロントは、伊ブレンボ社製ブレーキキャリパーがダブル仕様で装着されている。さらに前後が連動する最新のブレーキングシステム、ABS機能も併載というフルコース。
ツーリングやソフテイルモデルに装備されるシーソーペダル & 大型フットボード。近年は他メーカーのクルーザーモデルがこの仕様を取り入れ始める傾向も見え、改めてハーレーのアイデンティティーだと感じさせられる。
バガースタイルをイメージしたストリートグライドとは異なり、スクエアテールライトの採用など、伝統のクラシカルなリアエンドになっている。エキゾーストは左右2本出し仕様。
こんな方にオススメ
人とは違う存在感を放ちたい
個性派主義のあなたに是非!
かつてハーレーが威信をかけて世に送り出した1980 FLT ツアーグライドは、「ハーレー初の2灯モデル 1929 JDLをインスパイアしたもの」というキャッチでデビューしたが、まだ馴染みのないデュアルヘッドライトというフロントマスクは少々先鋭的だったのか、デビュー当時はまったく人気が出なかったという。確かにハーレーのツアラーと言われれば、真っ先に思い浮かべるのはヤッコカウルのウルトラだろう。しかし、このデュアルにも四半世紀を超える歴史があり、今後もハーレーの顔として君臨していくことに変わりはない。だからこそ、あえてこのロードグライドでヤッコカウルにはないオリジナリティを放ってみよう。王道とは異なるからこそ、あなたにしか語れないハーレー論が構築されてくるはずだ。