バイクショップやH-D正規ディーラーでの修行を経て、2008年にビルダー榊 和道氏の地元・神戸でオープンした RUDE ROD custom cycle。2013年に店舗を移転、現在の場所に至る。“カスタムショップ”と聞くと旧車系の取り扱いが多いイメージがあるが、榊氏は「主に取り扱っているのは 2000年以降の高年式ハーレー。特にエボ以降が得意ですね」と言ってはばからない。ディーラー出身というキャリアがそうさせるのか……と思うところだが、「それもあるけど」と榊氏は続ける。
「昔、旧車を所有して乗っていた時期があったんですよ。でも、メカニックって仕事をしていると、休日も少なくてバイクに乗れる時間もほんの少し。そんなときに、旧車だとよく故障をして整備に時間がとられ、バイクに乗る時間がどんどん減っていきまして」
バイクに乗っているときが一番楽しいという榊氏にとって、なけなしの休日がバイクの修理に割かれるのは辛かったという。そこに“ディーラーでの修行”という時期を経たことで、「やっぱりバイクは故障なく、気持ち良く乗れるのがいい」という原点に立ち返り、このショップの軸へとつながっていった。
主に高年式ハーレーの修理を中心としたショップだったが、2009年、地元・神戸で開催されるカスタムショー NEW ORDER CHOPPER SHOW に出展。以降、毎年高年式ハーレーのカスタムモデルを持ち込んでおり、なかでもフルカスタムのスポーツスターで注目を集めるように。
「元々高年式ハーレーのカスタムをやるショップが少なかったことから、このフルカスタム スポーツスターを出したことで、高年式オーナーがやってきてくれるようになりました」
がっつりフルカスタムのプランももちろん扱うが、榊氏曰く「どちらかと言えば、オーナーの要望を聞いてなるべく低予算でたくさんのことができるライトカスタムを手がけています」という。それでいて、もっとも得意なカスタムポイントは「タンクやシートのワンオフ制作」というから恐れ入る。
「“壊れずに気持ち良く走れる”ところって高年式ハーレーの良いところだと思うんですよ。でも、ディーラーだとやりたくてもできないことがある。そんな声に応えられるショップになっていきたいですね」
?現行モデルの良いところを引き出してくれる新進気鋭のカスタムショップ、高年式オーナーは注目して欲しい。
2006年式 XL883R
FLHX
2009年式 XL883R
修理もメンテナンスもできるカスタムショップであることが、RUDE ROD らしさだと思いながらお客さんに接させていただいています。僕が提供したいのは、「気持ち良く走れるカッコいいハーレー」。オーナーさんの要望を聞いて、できる範囲でめいっぱいのカスタムをしたいと思っていますので、ドンドンご自身の希望を語りに来てください!
(RUDE ROD custom cycle 代表 榊 和道)
住所/兵庫県神戸市西区玉津町西河原160-4
TEL&FAX/078-913-6383
営業/12:00~20:00
定休日/火曜、第3月曜
得意モデル/2000年以降 高年式ハーレー(主にエボ以降が得意)