クール + 快適性で
憧れたカスタムを超える
キング・オブ・ハイウェイと呼ばれる FL の堂々たるスタイルは、ハーレー好きなら誰もが憧れを抱くもの。その FL をスマートにまとめた FLHX は、ローダウンによる足つき性の良さと、インジェクションによるスムーズな乗り味で、FL の敷居を一気に押し下げた。近年の FL 人気を支える土台は、このクールなモデルに負うところが大きい。
ここで紹介するカスタム車両のオーナーも、FLHX の登場前からカッコいい FL に憧れていたのだと言う。それは FLH ベースの HX 風カスタム(その当時は HX は出ていないのだが)を見たことがキッカケで、自分が所有するならあのカタチに……と考えていたのだとか。期せずして直後に FLHX が発表され、迷うことなく購入。ハーレーダビッドソン東村山に依頼し、自分のイメージを加えながらカスタムを進めてきた。
この FLHX でまず目を奪われるのが、全身を覆うピンストライプだろう。ホッピング・シャワー・テツの手による力作で、漆黒のボディをキャンパス代わりに、縦横無尽に描かれている。フロントフェアリング上には、あえて同じカラー、同じタッチのまま躍動するイーグルも。なかなか見ごたえのある仕上がりだ。車体はさらにローダウン化が図られ、足つき性は小柄な女性でも安心できるのでは? というレベルまで下げてある。
対してエンジンはスクリーミンイーグルの 103ci ステージ1キットを組み込み、低速から押しの強いエンジン特性に変貌。増加した燃焼エネルギーが、そのまま路面を蹴飛ばす力の違いとなり、厚みある加速感を実現している。
当時憧れたイメージを追いながら、いつの間にか自分仕様として熟成されてきた FLHX。さて、次のステップは?
カスタムの詳細をチェック!
面積の広いフェアリング上は格好のキャンパスとなり、ブルー・フレイムスを煽るようにイーグルが踊る。ヘッドライトとウインカーは純正のバイザースタイルリムリングで化粧直し。
樹脂感たっぷりのノーマルインパネから、純正のカラーマッチングフェアリングに交換。ハイパワーアンプとともにスピーカーを HOGTUNES 製に変更し、サウンドを楽しむ。
シャープなバックミラーはアレンネスのラッド II 。ハンドルバーを SANTEE のレッサーエイプに変更し、ノーマルからややアップのハンドル位置に。グリップは純正オプション品。
タンクコンソール上に追加されたコントロールユニットは、上が無線用で下がオーディオ用。走りながら仲間と会話ができ、お気に入りの音楽を聴けるという、なんとも贅沢な仕様だ。
ボディラインに沿うように低く張り付くシートは、純正のバッドランダータイプ。ローダウン+アルファで、車重のある FLHX もしっかり両足で支えることが可能。安心の足つき性を実現。
フロントホイールは PM のカーテルに変更。細身のスポークで質感を向上させる。深くタイヤに被るフェンダーは、リアに合わせてチョイスしたデバイスのバガーフェンダーだ。
スクリーミンイーグルのパフォーマンスエアクリーナーに交換。96 → 103ci への排気量アップに合わせ、吸気効率をアップさせている。燃料供給システムはインジェクションのまま。
左サイドのエンジンハンガーにマウントされているのは、純正のプレミアムエアホーン。エアホーンまで純正オプションで用意してあるとは、ハーレーダビッドソン恐るべし。
エンジンガードには薄型のフォグライトをマウントする。これも純正オプションパーツ。夜の山道に漂う濃い霧のなかで、はたしてどれくらいの効果があるのか、とても興味深い。
ステップボードにシーソーペダルはロングランを考慮した FL ならでは。ジフィー(サイド)スタンドには純正エクステンションキットを追加。スタンドの出し入れもイージーに。
フロントフェンダーやサドルバッグにも密度の高いピンストライプが。リア周りには、デバイスのナローテール・バガーキットを組み込み、チョイ悪なスタイルに変更している。
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