VIRGIN HARLEY |  1992年式 FLSTフルカスタム

1992年式 FLST

  • 掲載日/ 2012年10月03日【フルカスタム】
  • 写真・文/HIRO(有森弘忠)
Vida motorcycle / 1992 FLST

1992 FLST(Vida motorcycle)

プロジェクトバイクに見る
技術と、その実力

カスタムバイクにおいては、チョッパーやボバーなど様々なカスタムスタイルが生まれ、自然とその枠に収められてしまうマシンが多い。しかし、今回紹介するVIDAにより製作された車両は、チョッパーのテイストを色濃く宿しながらもどの枠にもハマらない独自のスタイルを形成している。

製作するにあたってビルダーの大久保氏曰く、「純正フレームのままでどこまで出来るか。それと、バイク単体でもオーナーが跨って走っている姿でもどちらでもキレイなラインになるように計算して作り込みました」。実際写真を見てもらえば分かるが、カスタムバイク、特にチョッパースタイルの黄金比を再現したスタイリングを踏襲し、オーナーが跨った姿も自然体。大久保氏の計算が確実なものであること分かる。

先に述べたカスタムスタイルのボトムラインを的確に抑え、独自のスタイルをプラスして作られた車体は見る者を釘づけにする。また、この車両だけはなくオリジナリティ溢れる車両を製作し続けるVIDAのカスタムには、確実な技術と経験、そして代表の大久保氏ならではのカスタムセンスが注入されている。

美しいシルエットを形成するそれはオールドスクールながら、最新のトレンドパーツを盛り込みニュースクールへと変貌させている。前後のホイールといいタンクやシートベース&リアフェンダーと、一つのハズシもない完璧なバランスにより成り立っている。

カスタムの詳細をチェック!

どの方向から見ても美しい弧を描くワンオフタンク。3Dデザインの形状にマッチさせたスキャロップペイントも美しい。
友人であるアメリカで活躍するホグキラーズAKI氏のオイルタンクを装着。横にはMr,Gによって描かれたVIDAロゴが入る。
セルやウインカーにエアサスなどスイッチ類は全てここに集約。配置もオイルタンクカバーのラインに沿うかたちで美しい。
フレーム部のスムージングにジャストに収まるVIDA×Guiltyのコラボシート。シートとフレームワークの双方を見て欲しい。
ビルダー大久保氏が鋭意製作したことが伺える、見事な流線型を描いたマフラー。エンド部はオリジナルアイテムである。
エアサスペンションにより高さを調整出来るため、全ての高さで違和感の無いデザインに仕上げられたリアフェンダー。
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