近年のチョッパーブームにおいて、多くのカスタム車両を目にしてきた全国のユーザーたち。ちょっとしたカスタムではそんなユーザーからは見向きもされないのが現状であろう。また、例えそれがフルカスタムであってもスタイルやカラーが過去、類似したものがあればショーで目立つことは決して出来ない。そんなシビアな業界において、このマシンのようにここまで大胆かつ斬新で、車体の隅々に至るすべてにおいて主張している車両を見たことがあるだろうか?
ユーロ系カスタムを得意とする福岡はRATSNESTにより「これでもか!」と徹底的にカスタムされたFXSTS。その車体全体を、完璧に計算したバランスと技術でペイントしたのは山口県の420KUSTOMS。この二つのプロショップにより生み出された車体から発せられる圧倒的な迫力と、その中に潜む美しさは圧巻である。
走りに関しては、ハイエンドチョッパーながらも低速走行で安定したハンドリングを実現。見ての通り高価なパーツが組み込まれているが、全くと言っていいほど走行時の違和感はない。
卓越した「技」を持ったふたつのショップにより生まれたハイエンドチョッパー。今後のシーンに少なくない影響を与えるであろうマシンの登場である。