ロングフォークチョッパーを中心に、様々なカスタムスタイルに応えてくれる愛知県のヘッドカンパニー。フルカスタムから単品パーツの製作まで、幅広い守備範囲を持つ。その最新作としてドロップされたのがこのロングフォークチョッパー。
ベースとなるのは市販車ながらS&S製ビッグモーターを搭載し、様々なモデルをラインナップするフェニックス。特筆すべきはそのビッグモーターを抱えるシングルダウンチューブフレームである。ナロー感を演出する為に製作されたフレームは、「シンプル」かつ「ナロー」という、いわゆるチョッパーに必要不可欠な要素を骨格から形成する。そして、フロントには迫力の25インチオーバーのスプリンガーフォークに19インチのフロントホイールをセットアップ。
そんなナローなフロント周りに対し、リアには18インチホイールにファットタイヤを装着し、メリハリのあるグラマラスなスタイルを手に入れた。
そして、曲線美豊かなロングフォークチョッパーに更なる華を加えるのが、ヘッドカンパニー鬼頭氏によるキャンディオレンジのペイントだ。眩しいほどに輝く深みのあるオレンジはこのマシンにマッチし、強烈な印象を与える。
ロングフォークチョッパーと言えば、どこかトゲのあるカスタムスタイルではあるが、このマシンを目の前にすると、なぜか優雅に、のんびりと走りたくなってしまう……
さんさんと太陽が輝くアメリカ西海岸、碧い空の下、海沿いに延びるハイウェイをこのチョッパーでクルーズ
……ついつい、そんな妄想に駆られてしまう一台だ。
これまで多数のカスタムマシンを手掛けて来たショップの技量の深さと、豊かなイマジネーションを感じさせてくれるチョッパーである。