ハーレーダビッドソンにとって、XRは特別な存在だ。元々は、ダートトラックレースにおけるワークスレーサーに与えられた名称。それが2009年にスポーツスターのラインナップでも特にスポーツ性を強調したモデルとして、新たに登場したのが現代のXRだった。ここに紹介する1200Xは、2010年に発表された進化バージョン。それをさらにモディファイさせたのがこの一国サイクルワークススペシャルなのである。
このショップの特徴は、やはりどのモデルでも走りのポテンシャルをアップさせるカスタムが得意なことだろう。このモデルのオーナーは、サーキットでのレース経験も豊富なので、かなりスキルアップした仕様が好み。ノーマルでも十分なスポーツ性を発揮する1200Xに、高級な足周りをさらに追加した仕様となっているのだ。
ハードの内容を充実させると同時に、外観の仕上がりにも手を加える。それはフロントフェンダーなどのペイントや、メーター周りのカーボンパーツ等、そして、目立たない部分ではあるが、ノーマルステップホルダーやブレーキペダル等の形状変更等も行われていた。