スーパーグライドは、現在ダイナ系の定番モデルとして、常に高い人気を誇るベーシックモデルだが、FX系の長い歴史の中で最初に生まれたのがスーパーグライドだった。FはFL系、XはXL系という、言わばツーリングモデルとスポーツスターの中間という意味合いで名付けられたFX系の元祖は、1971年に発表されたスーパーグライドで、そのデザインはあのウイリーGダビッドソンである。
特徴的なボートテイルと、アメリカの国旗をモチーフにしたカラーリングが大きな特徴。その元祖FXを再現したかのようなカスタムが、ここに紹介するスポーツスターなのである。レインボーは、これまでも現代のスポーツスターをベースとして、ショベル時代のローライダーやワイドグライドなどのレプリカを制作してきた。このモデルもまた、同じ路線を表現した1台であることは間違いないが、まったく古さを感じないどころか、明るいカラーリングに新鮮な驚きを感じるほどである。ホイールには883Lのノーマルを使用して16インチから18インチに変更。素直なハンドリングを獲得していることも、大きな特徴だ。