外装ではなく内側にこだわった
スピード感あふれるスポーツスター
主に国産スポーツバイクを乗り継いできたというオーナーが「自分のバイクライフをより面白くするために」と、スポーツスターというモデルをベースに攻撃的な一台を作り上げようと決意、大阪のトランプサイクルの門を叩いた。同ショップが手掛けるカスタム スポーツスターのスタイルがオーナーの好みに合致、ベース車両選びからカスタムまで、パッケージングでのオーダーだという。
ワインディングやサーキット走行を視野に入れているということで、当然ベースは車高が高いモデルとなる。選ばれたのは2005年式 XL1200R。「現行インジェクションモデルでもチューニングしてやれば、883ベースでも十分パワーを引き出してやれる。でもキャブレターモデルでトルクのある走りがしたいとのことなので、この1200Rをベースに選びました」とは、トランプの代表 長岡 守。
外装にはほとんど手を付けず、とにかくパフォーマンスアップに尽力した一台であることがすぐに分かる。ストッピングパワー向上が目的のブレンボ製キャリパー&ブレーキ、軽快なハンドリングを生み出す同ショップ オリジナルのスピードバー、攻撃的なポジションを約束するレースソロシートとバックステップキット、そして乾燥重量が約260kgもある車重を軽くすべくデュアル フルチタンマフラーやライトフェンダーなどを換装。「スポーツバイクは220kgぐらいまでがベスト」という長岡の持論に基づくカスタムメニューがふんだんに盛り込まれている。さらに一歩踏み込んだカスタムとなると、チェーンドライブ化やリアホイール18インチ化などが考えられるが、「まずはここから楽しんで欲しい」ということだろう。
常日頃から「ウチはカスタムショップというより、バイクの性能を引き出してやるメンテ屋さん」と語るビルダー。この一台はそんな言葉に裏打ちされた、トランプが提案するスピード感あふれるバイクライフのスタートライン的存在と言えよう。
カスタムの詳細をチェック!
さりげなくもバイクの表情を一変させる
バブルヘッドライトレンズ。スポーツスターはもちろん、ショベルやダイナなど5.5インチサイズならどれにでも適合。
“ミリバー”の愛称で親しまれるトランプ オリジナルの
スピードバー。純正のインチサイズよりも細身なので、小さな日本人の手できちんと握り込める。
高速域での針の反応に定評がある独モトガジェット製クロノクラシックメーター。メーターステーはワンオフで、トランプではセット販売している逸品。
ライディングポジションをアップさせる
レースソロシート。膝まわりが窮屈になるバックステップキットとの組み合わせを考慮して開発された。
ミスミエンジニアリング製スタビライザーを標準装備。オリジナルの
ライトフロントフェンダー が生み出すタイヤとのラインは実に流麗。
ストッピングパワーを向上させるべくブレンボ製ブレーキ&キャリパーに換装。もちろんフロントフォークはノーマル時よりも剛性がアップしている。
トランプ オリジナルの
バックステップキット。ステップポジションは可変型なので、自分のフォームに合わせて位置を変えられるスグレモノだ。
トランプと言えばこれ、
デュアル フルチタンマフラー は外せない。実際に手にすると、そのあまりの軽さに驚愕するほど。レーサースタイルなら必須。
今やスポーツスターの走行性能アップの初歩的アイテムとも言える
オーリンズ S36E。これに換えるだけで乗り心地や走り方が大きく変わってくる。
タイヤはダンロップ
K300GP。ライフは大体6000キロ前後と短命ながら、その分グリップ力は申し分なし。こちらも走行性能アップ時の必須項目と言える。
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