ビューエルが撤退してしまった後、走りのポテンシャルを追及したモデルとして注目を集めたスポーツスター XR1200だが、このモデルも今やラインナップから外されてしまった。デビューは2009年で、この XR1200Xは、足回りのバージョンアップモデルとして2010年に追加されたモデルである。
元々ベース車両をグレードアップさせて登場したXR1200Xをベースにしたライトカスタム。そのメインは、なんと言ってもワークスカラーに塗られた外装にある。左右を赤と黒に塗り分けた大胆なカラーリング。これは 1994年にレーシングマシンとしてデビューした水冷ツインカムエンジンのVR1000と同じカラーリングである。左側はブラック、そして右側はレッドと、左右でまったく違う2台のバイクのような錯覚を覚えるところがユニークなカラーリングだが、これがハーレーワークスのアイデンティティだったのだ。
細かいモディファイは、小型のウインドスクリーンの装着や、リアキャリアの装着。そしてサイドカバーやフロントフェンダーのカーボンパーツ化など。やはり他のハーレーとはまったく違うモディファイを楽しめるモデルである。