発売以来、高い人気を保ち続けているスポーツスター XL1200X フォーティーエイト。しかし、ここに紹介するカスタムは、ベース車両の面影をほとんど残さないシルエットとなって登場した。
ハーレーダビッドソン レインボーは、これまでも数々のカスタムを手掛けているが、最近は現行のスポーツスターを素材として、少し前の FX モデルレプリカを積極的に製作している。今回紹介するカスタムは、XLWG と名付けられた。つまりスポーツスターと ワイドグライドの融合である。1980年にデビューした FX ワイドグライドのレプリカとして製作されたこのモデルは、特徴的なフレイム塗装やタンクエンブレムもそのままに、ホイールも変更して本格的なイメージ変更が成されているのだ。
ベースモデルとして選ばれたフォーティーエイトとは、まったく異にするシルエット。まさしく正反対とも言えるイメージなのだが、伝統のフォワードコントロールのステップ位置は、オリジナルのまま。ブラックアウトされ、ロッカーカバー部分がアルミのポリッシュ仕上げというエンジンも、初期のワイドグライドをほうふつさせるイメージが抜群なのだ。そのフォーティーエイトの素材をうまく利用して各部分のモディファイを行うと、このような見事なシルエットが完成する。ただし、フロントフォークはナロータイプとして、全体のフォルムをバランス良く保っている。あくまでもレプリカであることが重要なのだ。
スポーツスターがベースなので取り回しが軽く、乗りやすさも抜群だ。発表当時のワイドグライドっぽさも見事なこのモデルはコンプリート販売されている。